エムスリーがイーウェル株式51%を譲受し業務提携開始、2025年4月1日実施
ベストカレンダー編集部
2025年3月5日 18:42
イーウェル株式譲渡
開催日:4月1日
エムスリーへのイーウェル株式一部譲渡および業務提携の概要
2025年3月5日、東急不動産株式会社は、子会社である株式会社イーウェルの株式51.0%をエムスリー株式会社に譲渡することを発表しました。この譲渡は2025年4月1日付で実施される予定であり、同時に東急不動産とエムスリーの間でヘルスケアおよび医療領域における業務提携契約も締結されることが合意されました。
この譲渡により、東急不動産はイーウェルの株式の37.0%を引き続き保有することになります。また、イーウェルは2026年3月期から東急不動産の連結子会社から持分法適用関連会社へと移行する予定です。
イーウェルの企業理念とサービス内容
イーウェルは2000年に設立され、「健康社会の実現」を企業理念に掲げています。企業の福利厚生に対するニーズの高まりを受け、心豊かで活力のある暮らしをサポートすることを目指しています。イーウェルが提供する主なサービスには、以下のようなものがあります:
- 福利厚生パッケージサービス「WELBOX」:トラベル、エンタメ、スキルアップ、育児、介護など、幅広いジャンルのサービスを提供。
- 選択型福利厚生制度「カフェテリアプラン」:従業員が自分のニーズに応じたサービスを選択できる制度。
- 健診事務代行サービス:健康保険組合を主な対象とした健診業務の代行。
- 健康経営推進支援サービス:企業向けに健康経営を推進するための支援を行う。
これらのサービスにより、イーウェルは健康で豊かな企業社会と地域社会の実現を目指しています。
エムスリーの企業概要とサービス
エムスリーは、2000年に設立され、インターネットを活用した医療関連サービスを提供する企業です。日本の医師の約9割が登録する医療従事者向けの情報ポータルサイト「m3.com」を運営し、医療ニュースや臨床現場で役立つ情報の提供、医療関連会社向けのマーケティングサービスなどを展開しています。
特に注目すべきは、2022年度に開始された「ホワイト・ジャック・プロジェクト」です。このプロジェクトは疾病の発症前の段階から健康状態を維持することを目的としており、エムスリーのミッションである「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らす」の実現に向けた重要な取り組みです。
業務提携の目的と期待される効果
今回のエムスリーとの業務提携は、東急不動産が開発・運営する施設とエムスリーが持つ医療関連サービスやIT企画・開発力を組み合わせることで、ヘルスケア・医療領域における提供価値を高めることを目的としています。具体的には、以下のような取り組みが計画されています:
- 施設利用者のコンディションやニーズに応じた診療機会の提供。
- 東急不動産グループが運営するホテルに滞在する外国人宿泊者向けの多言語対応オンライン診療サービス。
これにより、利用者にとってより便利で質の高いヘルスケアサービスを提供することが期待されています。
各社の概要
以下に、今回の株式譲渡および業務提携に関与する各社の概要を示します。
会社名 | 代表者 | 所在地 | 事業内容 | URL |
---|---|---|---|---|
東急不動産株式会社 | 代表取締役社長 星野 浩明 | 東京都渋谷区道玄坂一丁目21番1号 渋谷ソラスタ | 都市事業、住宅事業、インフラ・インダストリー事業、ウェルネス事業、海外事業等 | https://www.tokyu-land.co.jp/ |
株式会社イーウェル | 代表取締役社長 稲葉 章司 | 東京都千代田区紀尾井町3-6 紀尾井町パークビル | 福利厚生サービス事業、健康支援サービス事業、マーケティング支援事業 | https://www.ewel.co.jp |
エムスリー株式会社 | 代表取締役 谷村 格 | 東京都港区赤坂一丁目11番44号 | インターネットを利用した医療関連サービス事業 | https://corporate.m3.com |
今回の株式譲渡および業務提携は、イーウェルの成長を促進し、東急不動産のヘルスケア・医療領域の強化を図る重要なステップとなります。これにより、企業や地域社会に対してより良いサービスを提供することが期待されています。