2025年春、富良野で熟成されたウイスキーが登場予定!堅展実業の新たな挑戦
ベストカレンダー編集部
2025年3月6日 09:47
富良野ウイスキー発売
開催日:4月1日

堅展実業株式会社の新たな挑戦
堅展実業株式会社は、2021年8月から北海道富良野地区においてウイスキー原酒の試験熟成を行っており、この度その熟成状態が製品化に適したレベルに達したと発表しました。これにより、2025年度中に新たなウイスキー製品が市場に登場する見込みです。
同社は、厚岸町に位置する厚岸蒸溜所を拠点に、ウイスキー製造を行っています。2013年に蒸溜所建設の準備を始め、2016年には北海道で約80年ぶりとなるウイスキー蒸溜所を設立し、製造を開始しました。

富良野地区でのウイスキー熟成
堅展実業は、2018年から原料として使用する大麦の産地である富良野地区に注目し、2021年8月より試験熟成を開始しました。現在、富良野熟成庫には86樽のウイスキー樽が保管されており、原酒量は24,600リットルに達しています。これは700mlボトル換算で約35,000本分に相当します。
富良野熟成庫では、バーボン樽やシェリー樽、北海道産のミズナラ樽、ワイン樽などが使用されており、多様な風味のウイスキーが熟成されています。定期的に厚岸蒸溜所から運ばれる原酒は、官能検査を通じて製品化のレベルに達したと評価されています。

蒸溜所建設計画の進展
富良野地区における新たな蒸溜所建設計画も進行中です。従来検討していた土地については昨年断念したものの、新たな候補地を見つけ、環境面や利便性からも理想的な場所であると評価されています。最短で2027年度の操業を目指し、計画を進める意向が示されています。
新たに建設予定の蒸溜所は「富良野蒸溜所」と名付けられ、既に商標登録も行われています。2025年度に発売予定の厚岸蒸溜/富良野熟成の製品には、この商標が冠される予定です。

富良野蒸溜所の特徴
- 名称: 富良野蒸溜所
- 商標登録済み
- 2025年度に製品化予定のウイスキーに使用
- 厚岸と富良野の熟成環境の違いを体感できる
この新しい蒸溜所では、愛好家の意見を反映しながら、ウイスキーの品質向上に努める方針です。特に、厚岸と富良野のそれぞれの地域特性を活かした製品作りを目指しています。

厚岸蒸溜所の歴史と背景
堅展実業の厚岸蒸溜所は、2016年10月に設立されました。代表取締役の樋田恵一氏が、約20年前にアイラモルトの「アードベッグ」に出会い、ウイスキーの魅力に引き込まれたことが、ウイスキー造りの始まりとなりました。
厚岸町は、清冽な仕込み水と熟成に適した冷涼で湿潤な気候、さらにはウイスキーと相性の良い地元の食材が豊富に揃っています。これらの条件が揃った土地で、スコッチの伝統を踏襲したウイスキー造りに取り組んでいます。

厚岸蒸溜所の特色
- 清冽な仕込み水の使用
- 湿潤な気候による熟成
- 地元の食材を活用した製品作り
このような背景のもと、堅展実業は高品質なウイスキーの製造を目指しており、今後もさらなる発展が期待されます。
まとめ
堅展実業株式会社は、2025年度中に富良野地区で熟成されたウイスキー原酒の製品化を予定しています。富良野熟成庫には現在86樽のウイスキー樽が保管されており、原酒の量は24,600リットルに達しています。新たに建設予定の「富良野蒸溜所」は、愛好家の意見を反映しながら高品質なウイスキーの製造を目指します。
項目 | 詳細 |
---|---|
熟成開始日 | 2021年8月 |
製品化予定年度 | 2025年度 |
ウイスキー樽の総数 | 86樽 |
原酒量 | 24,600リットル |
ボトル換算 | 約35,000本分 |
新蒸溜所名 | 富良野蒸溜所 |
堅展実業株式会社の取り組みは、ウイスキー愛好家にとって新たな選択肢を提供するものとなるでしょう。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: