パワーエックス、3月7日にシリーズCで31.7億円の資金調達を発表

シリーズC資金調達

開催日:3月7日

パワーエックスが資金調達した理由って何?
パワーエックスは、製造能力拡大と研究開発機能強化を目指し、シリーズCラウンドで資金調達を行いました。
どんな企業がパワーエックスに投資してるの?
伊藤忠商事、三菱UFJ銀行、豊田通商などの大手企業がパワーエックスに投資しています。

株式会社パワーエックス、シリーズCラウンドでの資金調達を実施

2025年3月7日、株式会社パワーエックス(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長CEO:伊藤 正裕)は、シリーズCラウンドの後半として、総額31.7億円の資金調達契約を締結したことを発表しました。これにより、2024年9月および11月に実施した前半分の調達を含め、シリーズCラウンド全体では約56.3億円を調達することとなり、当社の累計資金調達額は約290.9億円に達しました。

この資金調達は、当社の事業への高い期待を示すものであり、特に日本政府が決定したエネルギー基本計画においては、再生可能エネルギーの主力電源化が掲げられています。その実現には、電力系統の安定化を図るため、蓄電池などによる調整力の拡大が不可欠であり、パワーエックスはこの社会的ニーズに応えるべく、大型定置用蓄電池をはじめとする製品・サービスの国内サプライチェーン拡大を通じて、我が国のカーボンニュートラル化に貢献していく方針です。

資金調達に参画した投資家の概要

今回の資金調達には、既存投資家からの追加投資と新規投資が含まれています。以下は、具体的な投資家のリストです。

  • 既存投資家による追加投資
    • 伊藤忠商事株式会社
    • 株式会社三菱UFJ銀行
    • 今治造船株式会社
    • Frontive Holding
  • 新規投資
    • 豊田通商株式会社
    • その他、金融機関および個人投資家を含む

また、シリーズCラウンド全体の資金調達においては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社がフィナンシャル・アドバイザーとして支援を行いました。

資金調達の目的と今後の展望

今回調達した資金は、当社の中長期的な成長を支える施策を推進するために活用されます。具体的には、以下の2つの主要な施策が挙げられます。

  1. 大型定置用蓄電池の製造能力拡大

    直近の営業活動により、「Mega Power」をはじめとする当社の蓄電システムの導入・採用実績が累計で1GWhを上回りました(2024年末時点)。この拡大する顧客需要に応えるため、国内メーカーとして大型定置用蓄電池の製造能力を段階的に拡大していく計画です。具体的には、稼働中の提携工場を2025年下半期を目処に増床し、岡山県玉野市の自社工場では第2製造棟(仮称)の建設を検討し、2027年下半期の量産開始を目指します。

  2. 研究開発機能の強化

    Made in Japanの高い信頼性とグローバル市場での競争力を兼ね備えた次世代蓄電池製品および高度な電池制御技術の開発を目指し、新たな研究開発体制を発足します。既存の研究開発拠点を移転・拡大し、より高度な技術開発と迅速な検証プロセスを実現することが重要です。

伊藤 正裕 CEOのコメント

株式会社パワーエックスの取締役 代表執行役社長CEOである伊藤 正裕氏は、今回の資金調達について以下のようにコメントしています。

「このたびは、日本を代表する企業の皆様よりご出資を賜り、心より感謝申し上げます。今回のラウンドでは、既存株主の皆様からの追加出資も多く、大変励みに感じております。株主の皆様のご期待に応えると同時に、我が国のエネルギー自給率向上を支える国産蓄電池メーカーとしての役割を果たしてまいります。今後さらに努力を重ね、より良い製品の開発と提供に努めてまいります。改めまして、ご支援に深く御礼申し上げます。」

まとめ

今回の資金調達により、株式会社パワーエックスは、国内外のエネルギー市場における競争力をさらに強化し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させることが期待されます。以下に、今回のプレスリリースで取り上げた内容を整理しました。

項目 詳細
資金調達額 総額56.3億円
参画投資家 伊藤忠商事、三菱UFJ銀行、豊田通商など
資金調達の目的 製造能力拡大、研究開発機能の強化
CEOのコメント 株主の期待に応え、国産蓄電池メーカーとしての役割を果たす

このように、株式会社パワーエックスは、今後の成長に向けて重要な一歩を踏み出しました。これからの展開が注目されます。