2025年4月13日から大阪・関西万博で体感できる「太陽のつぼみ」サウナの魅力

万博サウナ「太陽のつぼみ」の概要

2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の主催者催事として、太陽工業株式会社が協賛する万博サウナ「太陽のつぼみ」が登場します。2025年3月7日、サウナの日に記者発表会が行われ、サウナの詳細が明らかにされました。太陽工業は、大型膜面構造物や土木・物流資材を手がける企業であり、その技術を生かして万博の開幕に向けて準備を進めています。

「太陽のつぼみ」は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体感できるサウナとして設計されています。花びら風の空気膜クッションが集まって形成されたつぼみは、太陽に向かって伸びる美しい造形を持ち、太陽のエネルギーが自然の力をまとって降り注ぎます。このサウナは、心と体を調和させる空間を提供し、人々が自然と一体となることを目指しています。

サウナの設計と技術

「太陽のつぼみ」の設計は、KOMPASの小室舞氏によって行われました。このサウナは、自然光を透過するETFEフィルム膜材に覆われた空間で構成され、期間中には約1万5千人が水着でサウナを楽しむことができます。ETFEフィルムは、軽量で高い耐久性と透過性を持ち、ガラスに代わる新しい建築材料として注目されています。

「太陽のつぼみ」では、最小限のアルミフレームとETFEフィルムを使用したテトラ形状のユニットが初めて採用されており、軽量ながらも断熱性を備えた柔らかなデザインを実現しています。光を拡散する梨地ETFEを採用することで、太陽の光を美しく映し出し、サウナ内でも自然のエネルギーを感じることができます。このサウナは、つぼみのように熱を閉じ込めるサウナ、光に染まるラウンジ、3Dプリンター技術で作られた水風呂の3棟のテトラ型ユニットから構成されています。

ユニットの特徴

• サウナ棟: 中の熱を保持し、リラックスできる空間を提供。
• 水風呂棟: 3Dプリンター技術を利用して作られた、独自のデザイン。
• リラックスラウンジ棟: 自然光が差し込む、心地よい空間。

これらのユニットはデッキスペースで接続され、繊細で力強い膜の技術と自然の力が織りなす新しいサウナ体験を提供します。また、空気を抜くことでコンパクトに収納できるユニット型の躯体は、万博閉会後も新たな地で再利用可能です。

プロデュースとサウナ文化の発信

「太陽のつぼみ」のプロデュースは、サウナ師匠として知られる秋山大輔氏が担当しています。秋山氏は、サウナに関する研究を進め、医学的効能を明らかにする「日本サウナ学会」を設立するなど、サウナ文化の発信に尽力しています。彼のビジョンに基づき、「太陽のつぼみ」では、サウナを通じて心と身体の解放を促し、世界中の人々とのつながりを深めることを目指しています。

太陽工業株式会社の代表取締役社長、能村祐己氏は、「万博という世界の人々が集う場で、膜の可能性を追求し、世界平和にどう貢献できるかを考えてきました」と述べています。彼は、サウナを通じて得られる三つの体験を提供することを強調しています。

三つの体験

1. サウナの温もり: 深いリラクゼーションの中で自己を解放し、本来の自分とつながる。
2. 特別な空間: 世界中の人々と文化や地域の枠を越えてつながる。
3. 五感の体験: 自然の色、音、香りとの共感覚を通じて地球とつながる。

これらの体験を通じて、太陽グループは「やわらかく、あたたかい社会」を育むことを願っています。

太陽工業と万博の歴史

太陽工業は1970年に開催された日本初の万国博覧会で、アメリカ館において低ライズ方式の巨大空気膜構造を実現しました。この経験は、東京ドームにも影響を与え、テント構造物が新しい建築物として認められるきっかけとなりました。今回の大阪・関西万博でも、さまざまな施設のテント構造物を支援し、「太陽のつぼみ」は太陽工業が初めて協賛するプロジェクトとなります。

「太陽のつぼみ」施設概要

このように、「太陽のつぼみ」は万博のテーマに沿った新しい体験を提供する施設として、多くの人々に楽しんでもらえることが期待されています。