米澤穂信『小市民』シリーズが吉川英治文庫賞受賞!2025年4月アニメ第二期放送
ベストカレンダー編集部
2025年3月7日 18:41
〈小市民〉アニメ化
開催日:4月1日

米澤穂信の〈小市民〉シリーズが第10回吉川英治文庫賞を受賞
2025年3月7日、株式会社東京創元社より、米澤穂信の大人気シリーズ〈小市民〉が第10回吉川英治文庫賞を受賞したことが発表されました。この受賞を記念して、3月5日に記者会見が開催されました。吉川英治文庫賞は、「シリーズ大衆文学作品とその著者を顕彰する」ことを目的とした文学賞であり、講談社の後援を受けて2016年に創設されました。
今回の受賞作は、直木賞作家である米澤穂信が描く学園ミステリで、小鳩(こばと)君と小佐内(おさない)さんの名コンビが活躍するストーリーです。発行部数は累計110万部を突破しており、多くの読者に愛されています。

〈小市民〉シリーズの魅力
〈小市民〉シリーズは、名探偵になどならず、小市民として慎ましく生きたいと願う小鳩常悟朗(じょうごろう)と小佐内ゆきが、さまざまな謎に出会う姿を描いています。彼らのちょっと変わった日常と推理は、読者に新たな視点を提供します。
このシリーズでは、特に小鳩君と小佐内さんの関係性が重要な要素となっています。彼らは恋愛関係や依存関係ではなく、互恵関係にある高校1年生として描かれています。日常生活の中で頻繁に現れる謎に対し、名探偵面などして目立ちたくない小鳩君が、果たしてあの小市民の星をつかみ取ることができるのか、というストーリー展開が魅力です。

シリーズの発行部数
〈小市民〉シリーズは、発行部数が累計で110万部を突破しています。この数字は、シリーズの人気の高さを物語っています。読者からの支持を受け、今後もさらなる展開が期待されます。

アニメ化情報
さらに、〈小市民〉シリーズは、2024年7月に『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』がテレビアニメ化されることが決定しています。また、2025年4月からは『秋期限定栗きんとん事件』と『冬期限定ボンボンショコラ事件』を原作としたテレビアニメの第二期放送も予定されています。
アニメ化を通じて、原作の魅力が新たな形で表現されることが期待されます。視聴者は、米澤穂信の世界観をアニメで楽しむことができるでしょう。
書誌情報
以下は、〈小市民〉シリーズの書誌情報です。
書名 | 著者 | ページ数 | ISBN | 定価 |
---|---|---|---|---|
春期限定いちごタルト事件 | 米澤穂信 | 252ページ | 978-4-488-45101-1 | 660円(税込) |
冬期限定ボンボンショコラ事件 | 米澤穂信 | 432ページ | 978-4-488-45112-7 | 880円(税込) |
それぞれの作品には、装画や装幀も施されており、視覚的にも楽しむことができます。
著者プロフィール
米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)は、1978年に岐阜県で生まれました。2001年に『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビューを果たしました。その後、青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、人気作家としての地位を確立しました。
代表作には『春期限定いちごタルト事件』のほか、数々の受賞歴を持つ作品があり、直木賞や本格ミステリ大賞など多くの賞を受賞しています。
著作一覧
米澤穂信の著作には以下のような作品があります。
- さよなら妖精
- 犬はどこだ
- 王とサーカス
- 真実の10メートル手前
- 追想五断章
- リカーシブル
- 本と鍵の季節
- 可燃物
- 米澤屋書店
まとめ
米澤穂信の〈小市民〉シリーズが第10回吉川英治文庫賞を受賞したことは、彼の作家としての地位をさらに確固たるものにしました。シリーズは発行部数110万部を超え、アニメ化も決定しており、今後の展開がますます楽しみです。
以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
受賞 | 第10回吉川英治文庫賞 |
発行部数 | 累計110万部突破 |
アニメ化 | 2024年7月、2025年4月にそれぞれ放送予定 |
著者 | 米澤穂信 |
米澤穂信の作品は今後も多くの読者に愛され続けることでしょう。
参考リンク: