40代の検索行動調査結果発表!単語検索と複数ワードの使い分けとは?
ベストカレンダー編集部
2025年3月8日 05:53
40代検索行動調査結果
開催日:3月8日
40代の検索行動に関する調査結果
2025年3月8日、株式会社ecloreが運営するランクエストは、40代の男女150名を対象に「単語検索vs.複数ワード検索の実態」に関する調査を実施しました。この調査は、40代が検索エンジンを利用する際の行動パターンや意識の実態を探ることを目的としています。
調査は2025年2月12日に行われ、検索キーワード「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上での結果を測定しました。以下の4つのポイントから、40代の検索行動を分析しています。
- 単語検索を利用する主な理由
- 複数ワード検索を利用する主な理由
- 複数ワード検索の結果が想定とずれた際に生じる感情
- 複数ワード検索で目的の情報が得られない場合の行動
単語検索の利用理由
まず、単語検索(例:「美容院」)を行う主な理由についての調査結果を見ていきます。回答者の中で最も多かった理由は「目的が明確でなく、ざっくりと情報を収集したい」(44.7%)というもので、これは検索する内容がまだはっきり決まっていない段階で、情報を大まかに収集したいというニーズを反映しています。
次に多かったのは「検索ワードの言葉の意味や概要を把握したい」(37.3%)であり、初めて聞いた言葉や馴染みの薄いキーワードの基本的な情報を理解したいと考える人が多いことが示されています。また、「検索の初期段階として関連ワードのアイデアを探るため」(28%)という回答もあり、関連情報やキーワードを探すために単語検索を利用することが多いことが分かります。
さらに、「位置情報などから近隣の店舗・サービスが表示されることを期待している」(22.7%)や「単語でも求めている結果を調べることができている」(22.7%)という意見もあり、シンプルな単語検索でも十分な結果が得られると感じている人がいることが明らかになりました。
複数ワード検索の利用理由
次に、複数ワード検索(例:「美容院 東京」など)を利用する主な理由について見ていきます。最も多かった回答は「より具体的な情報を得たい」(65.3%)で、これは単語検索だけでは不十分な詳細情報を求める際に、複数ワードによる検索が効果的であることを示しています。
続いて「目的地や条件を絞り込みたい」(38%)や「不要な検索結果を排除したい」(36%)という回答も多く、特定の場所や条件を明確にすることで、必要な情報を効率よく探したいという意図が見て取れます。また、「単語だけでは求める情報が得にくい」(19.3%)という回答もあり、1語のみでは不足しがちな情報をカバーするために複数ワードを使用することの重要性が示唆されています。
さらに、「口コミや評価を重視している」(12%)層もおり、複数ワード検索を通じて口コミやレビューを含む情報を探そうとする姿勢がうかがえます。このように、40代では具体性を高め、不要情報を省くために複数ワード検索を利用する傾向が強いことが分かります。
検索結果の不満とその対処法
調査では、複数ワードで検索した際に欲しい情報と異なる結果が表示された経験についても尋ねました。最も多かった回答は「やや不満だったが、仕方がないと感じた」(33.3%)で、検索結果のミスマッチをそれほど深刻には捉えつつも、ある程度は仕方ないと割り切る姿勢がうかがえます。
次いで「特に何も感じず、別の検索ワードをすぐ試した」(26%)が多く、間違った結果が表示されても積極的に検索ワードを変えるなどして対処する行動パターンが見られます。「多少のミスマッチはあったが、問題なく情報を得られた」(20.7%)という回答もあり、結果が期待と異なっても大きなストレスを感じずに情報を得ている人が少なくないことが分かります。
一方で、「ミスマッチは感じたことがない」(12%)や「非常に不満・ストレスを感じた」(8%)という回答もあり、不満の感じ方には個人差があることが示されています。全体的には、検索結果のズレを多少は想定し、それを前提に検索ワードを工夫したり他の手段を使ったりする対応力が40代のユーザーには比較的備わっていると考えられます。
情報が得られない場合の行動
最後に、複数ワード検索を行った結果、望む情報が見つからない場合の行動について調査しました。最も多かった行動は「ワードを調整して再検索する(条件を増やす・減らすなど)」(60.7%)で、40代は検索結果に不満があるときでも、まずはキーワードの変更や条件の追加・削除などを行う再検索の手段を取る傾向が強いことが分かります。
次いで「別の検索エンジンやSNSで同じワードを検索する」(16.7%)という回答もあり、主要な検索エンジン以外へ切り替えたり、SNSで関連情報を探ったりする方法も取り入れている人が一定数います。一方、「表示された関連情報で妥協する」(10.7%)や「専門サイトや口コミサイトに直接アクセスして探す」(6.7%)という行動も少数ながら存在し、検索結果が思うように得られなかった場合に妥協したり他の情報源へ直接あたったりするケースが見られます。
「検索を断念し知人やSNSで質問する」(4%)はさらに少数で、情報が得られなかったときに人づてで解決を図る行動は多くはないようです。これらの結果から、検索結果に不満があった際にも、まずはキーワードの再調整や他サービスへの切り替えなど、インターネットを介した手段で解決を試みるのが40代の主流の行動パターンであると言えます。
まとめ
この調査結果を通じて、40代の検索行動には以下の4つのポイントが見えてきました。
- 単語検索の多用途化
目的が明確でないときや、ざっくりと情報収集したい段階では、単語検索を活用する傾向が強い。 - 複数ワードによる情報精度の向上
より具体的な情報を得たいときや、条件を絞り込んで不要な情報を排除したいときには、複数キーワードの組み合わせが効果的と認識されている。 - 検索結果に対する不満と受容
やや不満やミスマッチを感じても、仕方がないと割り切る人が多く、検索ワードを変えるなどして自力で対処する傾向がある。 - オンラインでの試行錯誤
検索ワードの再調整や別の検索エンジン/SNSへの切り替えなど、まずはオンライン上で試行錯誤する方法を選ぶ人が大多数。
以上の結果から、40代の検索行動は「最初は単語でざっくりと情報を拾い、必要に応じて複数ワードや別の手段に切り替えながら目的を達成する」流れが主流であると考えられます。SEO担当者やサービス運営者にとっては、単語検索でも的確な情報を届けられる仕組みを整えつつ、複数ワード検索やローカル検索にも対応して、ユーザーが次のステップに進みやすい導線を設計することが重要です。
参考リンク: