羽田空港第2ターミナル新接続施設が3月19日開始!利便性向上で旅客快適に

羽田接続施設供用開始

開催日:3月19日

羽田接続施設供用開始
羽田空港第2ターミナルの新しい接続施設って何が変わるの?
2025年3月19日から、羽田空港第2ターミナルの北側サテライトと本館が直接つながり、専用バスが不要になります。
羽田空港で新しく導入される「iino」って何?
「iino」は日本初の複数人乗り自動走行モビリティで、空港内を歩く速さで移動でき、予約不要で無料です。

羽田空港第2ターミナル北側サテライトと本館の接続

日本空港ビルデング株式会社は、2025年3月19日(水)より、東京国際空港(羽田空港)の第2ターミナル北側サテライトと本館を結ぶ接続施設の供用を開始します。この新たな接続施設は、航空需要の拡大や旅客利便性の向上を目指して整備されており、従来の専用バスによる移動が不要となります。これにより、旅客はスムーズに移動できるようになります。

新設される固定搭乗橋は3か所(50~52番)で、特に50、51番は小型機を2機駐機できるマルチスポットとして設計されています。これにより、最大5スポットでの使用が可能となり、旅客動線の最適化や定時運航率の向上に寄与します。

~人にも環境にもやさしい先進的空港を目指して~羽田空港第2ターミナル 北側サテライト-本館接続2025年3月19日より供用開始 画像 2

自動走行モビリティ「iino」の導入

ターミナルの拡張に伴い、羽田空港では日本初の複数人乗り自動走行モビリティ「iino」を本格導入します。この「iino」は、歩行者と共存可能な無人の自動走行モビリティであり、歩く速さでの移動を実現します。低床設計により、どなたでも安全に乗り降りでき、快適で自由な移動体験を提供します。

「iino」の外装には温かみのある木材を使用し、センサーによる衝突防止機能も搭載されています。これにより、歩行者の流れを妨げずに移動できる設計が実現されています。運用時間は8:00~20:00で、最大6名までが乗車可能です。速度は運用開始時に2.5km/h、最大で5km/hまで対応します。搭乗口52番付近から47番までの範囲を走行し、料金は無料で予約も不要です。

~人にも環境にもやさしい先進的空港を目指して~羽田空港第2ターミナル 北側サテライト-本館接続2025年3月19日より供用開始 画像 3

サステナブルな空港運営の取り組み

羽田空港では、「人にも環境にもやさしい先進的空港」を目指し、持続可能な運営に取り組んでいます。新たな接続施設では、建材一体型太陽光発電ガラス「サンジュール®」を採用し、再生可能エネルギーの有効活用を図ります。この技術により、従来は屋上のみでの設置が主流だった太陽光発電が、ガラス面に導入されることで、空港の特性に合わせた新たな発電施設を実現します。定格出力は221kw、発電量は73.73MWhを見込んでいます。

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商業施設の新設

新たな接続施設には、商業施設も充実しています。物販としては、羽田空港第2ターミナル保安検査通後のエリアに「セブン-イレブン羽田空港T2出発ゲート店」がオープンします。営業時間は7:00~20:00で、おにぎりやサンドイッチ、飲料などを提供します。

また、飲食施設として「又こい家」が復活オープンします。こちらは本格江戸前鮨を提供し、毎朝豊洲から仕入れる新鮮な魚を使用したお鮨や刺身、丼などが楽しめます。営業時間は10:00~20:00で、航空機に搭乗するお客様が利用できるエリアです。

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施設概要の詳細

新設される北側サテライト-本館接続部の施設概要は以下の通りです。

項目 詳細
主要用途 空港旅客ターミナル施設
面積 約21,000㎡
階数 地上3階
搭乗口 50A、50B、51A、51B、52
発注者 日本空港ビルデング株式会社
設計監理者 梓・松田平田 東京国際空港第2旅客ターミナル増改築工事設計監理共同企業体
技術アドバイザー 株式会社三菱地所設計
施工者 大成建設株式会社

このように、羽田空港は新たな接続施設の整備や自動走行モビリティの導入を通じて、旅客の利便性向上と持続可能な空港運営を目指しています。今後も世界No.1空港を目指し、さらなる発展を続けていくことでしょう。