3月17日と23日に『蒙古馬を殺す』が大阪アジアン映画祭でジャパンプレミア上映
ベストカレンダー編集部
2025年3月12日 12:20
蒙古馬を殺す上映
開催期間:3月14日〜3月23日

大阪アジアン映画祭にて『蒙古馬を殺す』のジャパンプレミア上映が決定
2025年3月12日、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、VIPO Film Awardを受賞したチアン・シャオシュエン監督の企画『蒙古馬を殺す(原題:To Kill a Mongolian Horse)』が、2025年3月14日から23日まで開催される「第20回大阪アジアン映画祭」にて特別上映されることを発表しました。この映画は、2023年10月に釜山国際映画祭「Asian Project Market(APM)2023」での受賞を受けて完成した作品です。
上映日は3月17日(月)と23日(日)で、特に23日にはチアン・シャオシュエン監督が来日し、Q&Aセッションも行われる予定です。観客はこの機会に監督に直接質問をすることができ、映画の背景や制作過程についての貴重な情報を得ることができます。

上映スケジュールとチケット情報
『蒙古馬を殺す』の上映は以下の日程で行われます。
- 3月17日(月)9:45/テアトル梅田 シネマ4
- 3月23日(日)17:50/テアトル梅田 シネマ4(監督登壇 Q&Aあり)
チケットの購入は公式サイトから可能です。詳細は以下のリンクをご参照ください。

作品概要とあらすじ
『蒙古馬を殺す』は、2024年に公開される98分の作品で、マレーシア、香港、アメリカ、韓国、日本、タイの共同制作によるものです。モンゴル語と中国語が使用されています。
本作の監督はチアン・シャオシュエン(姜暁萱)で、主演にはサイナ、ウンドス、チルムグ、トンガラグ、チナルトなどが名を連ねています。
物語は、モンゴルと中国の国境に広がる草原で、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男の生活を描いています。気候の変化が牧畜に影響を及ぼし、生活が困窮していく中で、モンゴル族の生活の厳しさが浮き彫りになります。主演のサイナの実体験を基にしたこの作品は、牧夫の生活が崩壊寸前であることを知った主人公が、どのようにその現実と向き合っていくのかが描かれています。

監督チアン・シャオシュエンの経歴とメッセージ
チアン・シャオシュエン監督は、中国・内モンゴル出身の脚本家であり、映画監督です。彼はニューヨーク大学Tisch School of the Artsで学び、短編映画『Graveyard of Horses』(2022)は多くの国際映画祭で入選し、受賞歴も豊富です。特に初の長編作品『To Kill A Mongolian Horse』は、サンダンスの育成プログラムの支援を受け、釜山APMでVIPO賞を受賞するなど、注目を集めています。
監督はこの映画に関して、「この映画は、より安定した収入源として乗馬パフォーマーになることを決意した牧童である私の友人サイナに起こった実話にインスパイアされています」と述べています。馬術ショーの中での伝統的なモンゴルの男らしさと、現実の厳しさとの対比が重要なテーマとなっています。
VIPO Awardの意義と目的
VIPO(ヴィーポ)は、日本との国際共同製作を目指す海外プロデューサーや監督を発掘し、企画開発を推進することを目的としています。特に、優秀な企画にはVIPO Awardを授与し、国際映画祭との連携を強化しています。
VIPO Awardは、プチョン国際ファンタスティック映画祭や釜山国際映画祭などの企画マーケットにおいて授与され、海外マーケットとの懸け橋となることを目指しています。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
作品名 | 『蒙古馬を殺す』(To Kill a Mongolian Horse) |
上映日 | 3月17日(月)、3月23日(日) |
上映場所 | テアトル梅田 シネマ4 |
監督 | チアン・シャオシュエン |
言語 | モンゴル語、中国語 |
受賞歴 | VIPO Film Award、ベネチア国際映画祭オーサーズ・アンダー40賞など |
『蒙古馬を殺す』は、モンゴルの文化や生活を深く掘り下げた意欲的な作品であり、監督の独自の視点が反映されています。映画祭での上映を通じて、多くの観客にその魅力が伝わることが期待されます。
参考リンク: