大阪けいさつ病院が3月17日からiPhone導入で医療現場を効率化

iPhone導入開始

開催日:3月17日

iPhone導入開始
大阪けいさつ病院でiPhoneを導入するのはどんな目的?
大阪けいさつ病院では、iPhoneを導入することで、院内のコミュニケーションを効率化し、医療業務のデジタル化を進めることを目的としています。
患者向けの新しいサービスってどんなもの?
患者はwellcneを使って、来院予約や電子診察券の利用が可能で、診察待ち順の呼び出しや病院情報へのアクセスもできます。

iPhoneが医療を変える!大阪けいさつ病院のスマートホスピタル最前線

大阪けいさつ病院では、2025年3月17日に新病院の開院に合わせて、院内スタッフのツールを刷新しました。この取り組みは、従来のPHSを全てAppleのiPhoneに切り替え、1800人全てのスタッフに配備を行うというものです。この規模での一人一台のiPhone導入は国内初となります*¹。iPhoneは、内線電話、チャットコミュニケーション、ビデオ会議、カルテ、ナースコール、スタットコール、位置情報など多岐にわたる機能を連携させ、当院のスマートホスピタル構想の一端を担っています。

本取り組みは、多くの企業の協力と連携によって実現したものであり、今後もさらなる発展を目指してまいります。

*¹ 当院調べ

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院内コミュニケーションの革新

NTTコミュニケーションズが展開するFMCサービス「オフィスリンク*²」が、院内の内線通話を実現します。また、iPhoneの運用保守やサポートもNTTコミュニケーションズが管理しています。これにより、院内での円滑なコミュニケーションが可能となり、医療現場の効率化が期待されます。

さらに、MDMと院内コミュニケーション、ビデオ会議の基盤としてMicrosoft 365を導入しました。Microsoft Teamsを利用することで、円滑なコミュニケーションが実現し、Microsoft Intuneによる安全な端末管理も行われています。加えて、Microsoft Copilotを活用することで、生成AIによる効率的な情報検索や要約、イラスト作成などが可能となり、業務効率の向上を図ります。

*² オフィスリンクは、株式会社NTTドコモが提供元であり、NTTコミュニケーションズ株式会社が代理人として保有する契約締結権限、および包括的な業務受託にもとづき販売しています。

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医療業務のデジタル化

  • 富士通JapanのHope Pocket Chartアプリが導入され、全スタッフへのアプリの導入は国内初となります。医師はモバイル環境でのカルテの閲覧、看護師は3点認証にも役立てることができます。
  • Beacappのソリューションも導入され、院内中に設置されたBeacon端末が医療機器や院内物品の位置情報をリアルタイムで従事者に提供します。これにより、業務の無駄を省き、効率よくモノの管理が可能になります。
  • FAST Messageアプリを導入し、全てのスタッフが手元のiPhoneでスタットコールを発報できるようになりました。位置情報も併せて発報されるため、近くにいるスタッフがより早く現場に駆けつけることが可能になります。
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患者様向け新サービスの導入

患者様にも新サービスが導入されました。wellcneは新しい来院支援のツールで、自身のスマートフォンから来院の確認予約や電子診察券の利用、診察待ち順呼び出し、病院からの最新情報にアクセスが可能です。また、病院の処方歴や検査データもいつでも確認できるようになっています。

このように、患者様の利便性を向上させることも、スマートホスピタルの重要な要素となっています。

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1人1台のiPhone配備による利点

大阪けいさつ病院では、国内では共有での配備が多い中、1人1台のiPhoneを配備しています。医師のみならず、看護師にも個人専用のiPhoneが配備され、メールアカウントやID、Touch IDがパーソナライズされています。これにより、使いやすさ(Usability)やアクセスのしやすさ(Accessibility)が向上し、よりセキュアで効率的にデバイスが使用できます。

iPhoneは内線電話としても機能し、NTTコミュニケーションズのオフィスリンク(FMC)によって、院内に限らずドコモの電波が繋がる場所であれば、内線電話が可能です。これにより、医療現場でのコミュニケーションがよりスムーズになります。

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業務効率化を実現するシステム

全てのiPhoneからカルテアクセスが可能な国内初の病院となり、医師はカルテの閲覧や画像の確認、看護師はカルテ入力や3点認証をiPhoneで行うことができます。これにより、医師の時間外の病院への移動時間や、看護師のカルテ入力時間の削減が期待されます。

院内にはBeaconが設置され、院内医療機器などの物品の位置をリアルタイムに把握することができます。これにより、探す手間を省き、業務効率化を図ります。

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チームコミュニケーションの強化

院内のコミュニケーションをスマートに進化させるため、Microsoft 365を導入しました。Microsoft Teamsによるビデオ会議やチャット機能、トランシーバー機能で、スタッフ間の円滑な情報共有が実現されます。また、Microsoft Intuneによる端末管理で安全性を確保し、最新のAIアシスタントMicrosoft Copilotも活用可能です。

これにより、生成AIによるコンテンツの要約や作成など、医療現場の業務効率を大きく向上させる環境が整っています。

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まとめ

大阪けいさつ病院のスマートホスピタル構想は、iPhoneの導入によって医療現場の業務効率化やコミュニケーションの強化を実現しています。以下に、主要な取り組みをまとめます。

取り組み 内容
iPhone導入 1800台のiPhoneを全スタッフに配備
院内コミュニケーション NTTコミュニケーションズのオフィスリンクによる内線通話
Microsoft 365導入 円滑なコミュニケーションと業務効率化
患者支援サービス wellcneによる来院支援
Beacon導入 院内物品の位置情報をリアルタイムで把握

このように、大阪けいさつ病院は最先端の技術を駆使して、医療現場の効率化を図り、患者様へのサービス向上を目指しています。今後も多くのパートナー企業と連携し、スマートホスピタルの実現を進めていくことでしょう。

参考リンク: