3月17日開始!家庭の電力をAI解析する新技術「機器分離推定技術」開発
ベストカレンダー編集部
2025年3月17日 11:45
機器分離推定技術開発
開催日:3月17日

家庭の電力使用状況をAIで解析する新技術の開発開始
エブリワエナジー株式会社と株式会社あすかソリューションは、家庭全体の電力使用状況をAI解析する「機器分離推定技術」の開発を開始しました。この技術は、太陽光発電やEV充電器向けの一般スマートメータに追加可能なシステムとして製品化を進めており、家庭のエネルギーマネジメントを高度化することを目指しています。
エブリワエナジー株式会社(本社:東京都、代表取締役:玉川 篤史)は、全国地方自治体向けに共同購入支援事業を展開しており、次世代スマートメータを開発する株式会社あすかソリューション(本社:神奈川県、代表取締役:本田宗幸)と連携しています。この共同プロジェクトにより、AI技術の進化を活用し、将来的には家電設備が共鳴し自動制御する次世代サービスの開発につながることが期待されています。

機器分離推定技術によるエネルギーマネジメントの革新
家庭における電力消費を詳細に把握するためには、従来は個別のセンサーを設置する必要がありました。しかし、機器分離推定技術は、分電盤の主幹部分を1箇所測定するだけで、AIが電流・電圧の特性を解析し、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電子レンジなどの家電がいつ、どれくらい使用されたかを個別かつ高精度に推定します。
この技術により、家庭全体の電力使用パターンをリアルタイムに可視化することが可能となり、エネルギーマネジメントの高度化が実現します。特に、太陽光発電や蓄電システムを導入している家庭では、発電した電力の活用を最適化し、自家消費を促進することが期待されています。また、EV充電においては、電力需要が少ない時間帯に最適な充電を行うなど、経済的なエネルギーマネジメントが実現します。

次世代スマートメータによる地域脱炭素化の促進
エブリワエナジーが展開する共同購入支援事業では、太陽光発電の発電量だけでなく、電力会社のスマートメータから買電量、売電量をBルートで取得し、太陽光由来の自家消費量を1台で測定可能にする次世代型を採用しています。
この技術により、クラウド上の管理サイトで発電所を一元管理することが可能となり、導入された太陽光発電が「どれだけ脱炭素化に貢献しているのか」といった地域脱炭素化の“見える化”を目指しています。発電状況を遠隔監視することで、万が一の不具合やメンテナンスにも迅速に対応できる体制を整える予定です。

エブリワエナジーとあすかソリューションの企業概要
エブリワエナジー株式会社は、2024年9月にパナソニックグループが運営する共創型コミュニティ『everiwa』から誕生しました。太陽光発電・蓄電システム等の共同購入支援事業を主軸に、地域脱炭素化を推進しています。同社は、1社単独では解決が難しい社会課題に対し、あらゆる業界業種と協業しながら取り組む姿勢を持っています。
一方、株式会社あすかソリューションは、スマートメータや通信機、HEMSコントローラの輸入・販売・開発を行う企業です。Wi-SUNやLTE-Mなどの通信技術を活用し、電力メーターのデータ取得・送信を実現しています。また、PPAビジネス向けやEV充電課金対応のメーターも提供し、発電量や稼働状況の可視化に取り組んでいます。
企業情報のまとめ
会社名 | 所在地 | 代表者 | 設立 | 事業内容 | URL |
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エブリワエナジー株式会社 | 東京都品川区西五反田一丁目26番2号 | 玉川 篤史 | 2024年9月17日 | 太陽光システム等の共同購入プログラム運営 | everiwa-energy.co.jp |
株式会社あすかソリューション | 神奈川県横浜市中区本町4-43 A-PLACE馬車道9階911号室 | 本田宗幸 | 2019年8月 | 次世代スマートメータの開発 | asuka-solution.com |
このように、エブリワエナジー株式会社と株式会社あすかソリューションによる新技術の開発は、家庭の電力使用状況をより詳細に把握し、エネルギーマネジメントの高度化を実現する可能性を秘めています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: