Raspberry Pi、新型マイクロコンピューターRP2350を3月17日から販売開始

RP2350販売開始

開催日:3月17日

RP2350販売開始
Raspberry Piの新しいマイクロコンピューターって何?
Raspberry Piは新たに「RP2350A」と「RP2350B」を発表しました。Cortex-M33とRISC-Vのデュアルアーキテクチャが特徴です。
RP2350はどこで買えるの?
RP2350はスイッチサイエンスのウェブショップで購入できます。販売は2025年3月17日から開始されます。

Raspberry Piが新たなマイクロコンピューター「RP2350」を発表

2025年3月17日、Raspberry Piは独自に開発した新しいマイクロコンピューター「Raspberryシリコン – RP2350A」と「Raspberryシリコン – RP2350B」の販売を開始することを発表しました。この新モデルは、株式会社スイッチサイエンスを通じて、日本国内でも購入可能となります。

「RP2350」は、Cortex-M33とRISC-Vのデュアルアーキテクチャを搭載しており、従来の「RP2040」と比べて高い性能を実現しています。特に、Cortex-M用のArm TrustZoneを中心とした包括的なセキュリティアーキテクチャが特徴です。このセキュリティ機能により、ユーザーは安心して製品に組み込むことができる設計となっています。

Raspberry Pi が2025年3月17日に「RP2350」の販売開始を発表、スイッチサイエンスウェブショップでも販売開始 画像 2

「RP2350」の特徴と性能

「RP2350」は、次のような特徴を備えています。

  • デュアルコアプロセッサ: 150 MHzのデュアルCortex-M33またはHazard3プロセッサを搭載。
  • メモリ: 520 kBのオンチップSRAMを持ち、10個の独立したバンクを有します。
  • ストレージ: 8 KBのワンタイムプログラマブルストレージ(OTP)を搭載。
  • 外部ストレージ: 最大16 MBの外部QSPIフラッシュ/PSRAMにアクセス可能。
  • 電源管理: コア電圧を生成するオンチップスイッチング電源を持ち、スリープ時には低静止電流LDOモードを利用できます。

また、セキュリティ機能も充実しています。具体的には、次のような機能があります。

  1. OTP内のキーフィンガープリントを用いたオンチップマスクROMによるブート署名(オプション)
  2. オプションのブート復号化キー用の保護されたOTPストレージ
  3. ArmまたはRISC-Vのセキュリティ/特権レベルに基づくグローバルバスフィルタリング
  4. ペリフェラル、GPIO、DMAチャネルをセキュリティドメインに個別に割り当て可能
  5. フォールトインジェクション攻撃に対するハードウェア緩和策

これにより、RP2350はセキュリティと高性能が求められるプロジェクトに最適な選択肢となります。

Raspberry Pi が2025年3月17日に「RP2350」の販売開始を発表、スイッチサイエンスウェブショップでも販売開始 画像 3

販売情報と購入方法

「RP2350」は、スイッチサイエンスのウェブショップにて販売されます。販売形態は、7インチリール、13インチリール、10個パックの3種類があります。具体的な商品情報は以下の通りです。

商品名 型番 価格(消費税込み) 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350A QFN-60(7インチリール/500個) RPI-RP2350A-7R 85,800円 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350A QFN-60(13インチリール/3400個) RPI-RP2350A-13R 538,560円 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350A QFN-60(10個パック) RPI-RP2350A-10 1,936円 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350B QFN-80(7インチリール/500個) RPI-RP2350B-7R 99,000円 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350B QFN-80(13インチリール/2500個) RPI-RP2350B-13R 462,000円 購入ページ
Raspberryシリコン – RP2350B QFN-80(10個パック) RPI-RP2350B-10 2,233円 購入ページ

これらの商品は、スイッチサイエンスの公式ウェブショップで購入可能です。新たなマイクロコンピューター「RP2350」を利用して、さまざまなプロジェクトに挑戦してみることができるでしょう。

Raspberry Pi が2025年3月17日に「RP2350」の販売開始を発表、スイッチサイエンスウェブショップでも販売開始 画像 4

スイッチサイエンスの取り組み

株式会社スイッチサイエンスは、テクノロジーをより多くの人々に身近なものとして提供することを目指しています。電子工作用品の輸入・開発・販売を行うほか、STEM教育に向けた教材事業や、IoT開発協力事業も展開しています。Raspberry Piの国内認定リセラーとして、より多くの人々にその魅力を伝えています。

また、スイッチサイエンスでは、「RP2350」を搭載した自社開発の基板も販売しており、オリジナル基板の開発をはじめとした開発委託の相談も受け付けています。これにより、様々なニーズに応えることが可能です。

Raspberry Pi が2025年3月17日に「RP2350」の販売開始を発表、スイッチサイエンスウェブショップでも販売開始 画像 5

まとめ

新たに発表された「Raspberryシリコン – RP2350」は、高度な性能とセキュリティを兼ね備えたマイクロコンピューターです。スイッチサイエンスを通じて、一般消費者向けに販売が開始されることにより、多くの開発者がこの新しい技術を活用できるようになります。以下に、この記事で紹介した内容をまとめました。

項目 詳細
製品名 Raspberryシリコン – RP2350A / RP2350B
アーキテクチャ Cortex-M33とRISC-Vのデュアルアーキテクチャ
販売開始日 2025年3月17日
購入方法 スイッチサイエンスウェブショップで購入可能
特徴 高性能、セキュリティ機能充実

このように、RP2350は開発者にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。新たな技術の導入により、より革新的なプロジェクトが展開されることが期待されます。