TOKYO BEASTがRazerとWorldと提携しゲームのボット問題に挑む新技術発表
ベストカレンダー編集部
2025年3月18日 13:06
TOKYO BEAST提携発表
開催日:3月18日
TOKYO BEAST、RazerおよびWorldとの提携を発表
2025年3月18日、サンフランシスコで開催されたGame Developers Conference(GDC)において、TOKYO BEASTは、ゲーマーのための世界的ライフスタイルブランドであるRazer、そして信頼できるデジタル環境を実現するための技術を推進するWorldとのパートナーシップを発表しました。この提携により、ボットアカウントを排除し、人間のゲーマーのみでのプレイ環境を確保することを目指します。
近年、ボットアカウントによる不正行為が増加しており、本物の人間のみが参加できるプレイ環境を守ることが重要視されています。この3社のアライアンスは、ゲーム開発企業、ハードウェアブランド、デジタルIDプロジェクトが協力する画期的な取り組みです。Razerの持つ世界的なゲーマーコミュニティ、Worldの最先端本人確認技術、TOKYO BEASTの革新的なゲームデザインを結集し、プレイヤーの信頼と興奮を両立させた新次元のゲーム体験を提供することを目指します。
また、Razerのブランド力やWorldの技術力を活かしたマーケティング領域においても連携し、各社間でさらなる協力体制を検討する予定です。
提携発表の詳細は、以下のムービーで確認できます。
「Razer ID verified by World ID」とは
「Razer ID verified by World ID」は、安全性の高いシングルサインオン(SSO)を活用し、そのプレイヤーが本物の人間であることを証明する技術です。これにより、Razer IDが実際の人間によるアカウントであることを証明し、デジタル空間での信頼性とセキュリティを強化します。
Razer IDは、ゲームブースター、クラウドベースのハードウェア設定ツール、ゲーム決済サービス、リワードプログラムなど、Razerエコシステム内の全サービスへログインするための統合SSOです。この新しい技術の導入により、公平な競争と信頼できるゲーミング環境の実現に貢献します。
『TOKYO BEAST』での導入とその特徴
『TOKYO BEAST』では、世界初の「Razer ID verified by World ID」を導入します。このゲームは2124年の東京を舞台に、人間と高度な自律型アンドロイドが共存する未来都市で展開される戦略バトルゲームです。プレイヤーは、予測型要素と従来のゲームプレイを融合させた革新的な対戦エンターテインメントを体験できます。
「Razer ID verified by World ID」の導入により、ボットを排除し、適切なユーザーに適切な報酬を付与することが可能となります。さらに、Razer Goldを利用したシームレスなゲーム内決済も実現されます。
ゲーム業界におけるボットの影響
Razer社が実施した調査によると、以下のような結果が得られました。
| 調査項目 | 結果 |
|---|---|
| ゲーム内でボットに遭遇したゲーマー | 59% |
| ボットがマルチプレイを台無しにしていると感じるゲーマー | 71% |
| ボット問題を理由にゲームを辞めたゲーマー | 18% |
| オンラインゲームでの人間認証に生体認証技術を希望するヘビーゲーマー | 約75% |
これらの課題に対して「Razer ID verified by World ID」は革新的な解決策を提供します。
各社のコメント
RazerのCCOであるWei-Pin Choo氏は、「AIがゲームの世界を変革し続ける中で、ゲーマーと開発者がこの変化を安全かつ自信を持って乗り越えられるよう支援したい」と述べています。彼は、公平な競争のためには、開発者が信頼できる「人間のみのゲーム体験」を構築できることが不可欠であると強調しました。
また、WorldのCPOであるTiago Sada氏は、「World IDは、プレイヤーが人間とAIの違いを見極められるようにしながら、個人のプライバシーを保護します。このパートナーシップは、より安全で信頼できるゲーミングエコシステムを構築するための大きな一歩です」とコメントしています。
さらに、TOKYO BEASTのプロデューサーであるNAOKI MOTOHASHI氏は、「RazerおよびWorldとの提携ができたことを大変光栄に思っております。TOKYO BEASTのサービス特性上非常に重要である“proof of humanhood”が強化できること、またWeb2、Web3の垣根を超えてお互いのサービスの認知拡大が出来ることを嬉しく思います」と述べています。
提供開始時期と対象地域
リリース時には、Razer IDを通じてWorld Appにアクセスし、World IDの人間認証を行うことが可能になります。本サービスは、以下の国で利用可能です。
- アルゼンチン
- オーストラリア
- オーストリア
- チリ
- コロンビア
- コスタリカ
- エクアドル
- ドイツ
- グアテマラ
- インドネシア
- 日本
- マレーシア
- メキシコ
- パナマ
- ペルー
- フィリピン
- ポーランド
- ポルトガル
- シンガポール
- 韓国
- タイ
- 米国
詳しくは、Razerの特設ページをご覧ください。
企業概要
Razerは、ゲーマー向けの世界的ライフスタイルブランドであり、高性能ゲーミングデバイスやBladeゲーミングノートPCを開発しています。250M以上のユーザーが利用するソフトウェアスイートや、68,000以上のゲームで使える決済サービス「Razer Gold」も提供しています。2005年に設立され、米カリフォルニアとシンガポールに本社を構えています。
Worldは、金融とアイデンティティの公共インフラを構築する企業であり、個人や企業がデジタル経済に参加できるツールを提供しています。World IDは、虹彩認証を使用して、プライバシーを保ちながら自分がオンラインで唯一の人間であることを証明するIDです。
TOKYO BEASTは2123年の東京を舞台に、人間と自律型アンドロイド「BEAST」が共存する世界で繰り広げられる大型BCゲームです。プレイヤーは、意思を持つBEASTを操って格闘トーナメント「XENO-karate」に参戦するか、試合の結果を予想して報酬を狙うことができます。
事前登録及び報酬キャンペーン
現在「TOKYO BEAST」の事前登録を受付中です。事前登録期間中の報酬キャンペーンは、リリース後の「THE $1M GAMING CHAMPIONSHIP」の優勝賞金が上積みされる内容となっています。詳細は事前登録サイトをご確認ください。
まとめ
今回の提携により、Razer、World、TOKYO BEASTは、ボット問題に対する新たな解決策を提供し、信頼できるゲーム環境の実現を目指します。特に「Razer ID verified by World ID」の導入により、公平な競争が促進され、プレイヤーにとって魅力的な体験が提供されることが期待されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提携企業 | TOKYO BEAST、Razer、World |
| 導入技術 | Razer ID verified by World ID |
| ゲームタイトル | TOKYO BEAST |
| 提供開始時期 | 2025年春予定 |
| 対象地域 | 20カ国以上 |
この取り組みが成功し、ゲーム業界全体に良い影響を与えることが期待されます。
参考リンク: