2024年度新卒退職データ公開、入社前後のギャップと人間関係が要因

2024年度新卒退職分析

開催日:3月1日

2024年度新卒退職分析
退職代行モームリの2024年度新卒退職データってどんな内容?
2024年度新卒の退職代行利用者数は1,814名で、主に入社前の契約内容と勤務実態の乖離や人間関係が退職理由です。
新卒社員の退職理由にはどんな傾向があるの?
入社直後は契約内容の乖離が原因で、3か月後からは人間関係が主な退職理由となっています。

退職代行モームリ2024年度新卒1,814名分の最新退職データを公開

株式会社アルバトロス(本社:東京都港区、代表取締役:谷本慎二)は、2025年3月1日(土)に2024年度新卒者の退職代行の利用状況に関する調査を実施し、その結果を公開しました。この調査は、退職代行モームリを通じて行われ、退職を希望する新卒社員の状況や傾向を分析したものです。

調査によると、2024年度の新卒社員による退職代行の利用者数は1,814名に上り、多くの依頼が寄せられています。これらのデータを公開することで、2025年度の新卒社員の離職率低下に貢献できると考えています。

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調査概要

この調査は、全国の新卒社員を対象に行われ、以下のような概要で実施されました。

  • 性別:男女(回答無し含む)
  • 地域:全国
  • 人数:新卒社員1,814名(2024年3月内定辞退依頼の2名を含む)
  • 調査方法:退職代行モームリのご利用者様を対象にアンケートを実施
  • 調査期間:2024年4月1日~2025年2月28日
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調査内容と結果

公開された調査内容は以下の通りです。

  1. 月別の利用者数推移
  2. 男女比
  3. 利用の多い職種
  4. 退職理由
  5. 実際の退職理由

これらの項目について、MOMURI+(モームリプラス)が分析・考察した結果を順に紹介します。

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月別の利用者数推移

2024年度新卒社員の退職代行モームリを利用した人数を月ごとに集計した結果、以下のような推移が見られました。

新卒利用者数 全体人数 利用率
4月 256名 1,663名 15.4%
5月 298名 2,107名 14.1%
6月 251名 2,113名 11.9%
7月 211名 2,084名 10.1%
8月 175名 1,862名 9.4%
9月 112名 1,625名 6.9%
10月 113名 1,678名 6.7%
11月 65名 1,544名 4.2%
12月 97名 1,705名 5.7%
1月 118名 2,603名 4.5%
2月 118名 2,119名 5.6%

合計で新卒利用者数は1,814名、全体人数は21,104名、利用率は8.6%となっています。特に、5月のゴールデンウィークを挟む時期に利用者が最も多く、298名が退職代行を利用しました。

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男女比

退職代行モームリを利用した新卒社員の男女比については、以下のような結果が得られました。

  • 女性の利用者がやや多い結果となりました。
  • 全体の利用者数では男性が若干多いものの、性別による大きな差は見られませんでした。

利用の多い職種

新卒社員の職種別利用者数は以下の通りです。

職種 利用者数 割合
サービス業 318名 17.5%
営業 222名 12.2%
医療関連 144名 7.9%

サービス業が最も多く、次いで営業、医療関連の順となっています。これは、業界特有の人材不足や長時間勤務が影響していると考えられます。

退職理由

退職代行モームリを利用した新卒社員の退職理由については、以下のような傾向が見られました。

  • 4~6月に退職代行を利用した新卒社員の約半数が「入社前の契約内容・労働条件と勤務実態の乖離」を挙げました。
  • 入社から3か月経過した7月以降は「いじめやパワハラなどの人間関係」が主な理由となり、4~6月の時期に比べると約1割以上も増加しました。
  • キャリアや給与面の不満を挙げる割合は低く、平均で5%未満でした。

実際の退職理由

具体的な退職理由の一部を以下に示します。

  • 入社式直後 / 女性 / 美容関連:会社説明会で聞いたことと全然違い、身だしなみなど自分の好きなことを制限され、入社式にも出させてもらえなかった。
  • 4月 / 男性 / 建築・建設業:入社前に聞いていた休みの扱いが実際と異なり、研修制度もなく現場に行かされた。
  • 7月 / 男性 / サービス業:ミスを指摘された後、同僚からの暴言に傷つき、相談できる人もいなかったため退職を決意した。
  • 8月 / 男性 / 営業:上司からの暴言や叱責が精神的苦痛となり、退職を決断した。
  • 1月 / 女性 / サービス業:社訓を繰り返し叫ばれ、精神的に辛くなり退職を決意した。

これらの実際の退職理由からも、職場環境の問題が大きな要因であることが分かります。

まとめ

2024年度新卒者の退職代行利用に関する調査結果を以下にまとめます。

ポイント 内容
就業先 製造業よりも営業職が人気
利用者数 5月が最多、入社直後と大型連休後の利用者も多い
退職理由 入社前の契約内容と勤務実態の乖離が約半数
人間関係 入社から3か月以降は人間関係が主な退職理由

入社直後や大型連休前後の退職代行利用者が多いことから、企業側は特にフォロー体制を強化することが重要です。また、入社後の人間関係に関する問題も増加しているため、メンタル面での支援が求められます。これらのデータをもとに、企業の労働環境の改善が期待されます。

今回の調査結果は、退職情報開示サービス『MOMURI+(モームリプラス)』においても、より詳細な情報が提供されています。興味のある方は公式HPをご覧ください。

MOMURI+公式HP

参考リンク: