栃木県那須塩原市が3月20日に「好きを、編む。」のパーパスを策定し地域振興を目指す

パーパス策定発表

開催日:3月20日

パーパス策定発表
那須塩原市が新しく策定した「パーパス」って何?
那須塩原市の「パーパス」は「好きを、編む。」というコンセプトで、地域の魅力を引き出し、住民が自分らしく暮らせる環境を整えることを目指しています。
「那須塩原ブランドニットプロジェクト」ってどんな活動をしてるの?
このプロジェクトは、地域のブランディングを目的に、官民学の混成チームで活動し、住みたいと思われるまち作りを進めています。

栃木県那須塩原市が「好きを、編む。」を策定

栃木県那須塩原市は、2025年3月20日に市誕生20周年を迎えることを記念し、那須塩原に関わるすべての人々と共有したいコンセプトとして「パーパス(存在目的・活動目的)」を策定しました。このパーパスは、那須塩原の魅力や特性を反映し、地域のブランディングに寄与することを目的としています。

策定されたパーパスのタグラインは「好きを、編む。」であり、スローガンとして「何かに依ることのない幸せなあわいで、自分がいきる暮らしのために。」が掲げられています。このスローガンは、個々の自由な生き方や多様性を尊重し、地域の人々がそれぞれの「好き」を編むことによって、より豊かな暮らしを実現することを示しています。

【栃木県那須塩原市】パーパス「好きを、編む。」を策定。 画像 2

パーパスの詳細とビジュアルアイデンティティ

那須塩原市が策定したパーパスは、以下のようなステートメントを含んでいます:

  • 自分がいきる暮らしとは、何かに縛られることがなく、心に目を向け、思ったことをかたちにできる生き方である。
  • ひとつとして同じものはなく、互いに支えあいながら愉しむことができる。
  • 自然と都市が調和し、ここちよい距離感を保ちながら思いや動きの機会をもたらす。

このような暮らし方は、那須塩原市が目指す「幸せなあわい」を見つけるための基盤となります。市は、100年以上前からの開拓の歴史を踏まえ、都市と地方、まちと自然の調和を重視しています。

ビジュアルアイデンティティは、編み目をモチーフにしており、青と緑のエレメントを用いて自然、好き(ハート)、つながりを表現しています。このデザインは、那須塩原市のブランドを視覚的に強化する役割を果たします。

【栃木県那須塩原市】パーパス「好きを、編む。」を策定。 画像 3

ブランド映像と活動体の設立

那須塩原市では、策定したパーパスを広く伝えるために、ブランド映像を制作しました。この映像は、ナレーションに合わせて、ヒトに見立てた糸が自由に動く様子を描き、那須塩原というまちが個性豊かに編まれていく様子を表現しています。ナレーションは、那須塩原ブランドニットプロジェクトチームの市役所職員が担当しています。

さらに、那須塩原に関わる全ての人が主語となり、様々な「好き」を編むことで、那須塩原をより魅力的な場所にするための活動を行う産官学民共創の組織「I ◻︎(あむ)NS(なすしおばら)」が設立されました。この組織は、地域の魅力を引き出し、住みたいと思わせる商品や体験を生み出すことを目指しています。

【栃木県那須塩原市】パーパス「好きを、編む。」を策定。 画像 4

策定の背景と今後の展望

2025年に那須塩原市は市誕生20周年を迎えます。この大きな節目を契機に、先人たちが築いてきたまちをどのように次世代に引き継いでいくかが重要なテーマとなりました。この問いに応えるためには、多くの人々との共創が必要であり、変化を受け入れるためのブレない軸が求められました。

「那須塩原ブランドニットプロジェクト」では、令和6年4月から1年間にわたり、計25回の会議やワークショップ、8回のインタビューイベントを実施し、延べ280人以上の人々と対話を重ねました。その結果、那須塩原に住む人々が自分らしさを尊重しながら暮らすことが幸せであるという共通認識が得られました。

このパーパスは、那須塩原市の市政運営方針や各種アクションの最上位概念として位置付けられ、地域内外のすべての関係者が共有する共通の目的となります。また、策定された内容は現時点での仮説であり、今後も多くの対話を通じて進化していくことが期待されています。

【栃木県那須塩原市】パーパス「好きを、編む。」を策定。 画像 5

那須塩原ブランドニットプロジェクトの概要

「那須塩原ブランドニットプロジェクト」は、「みんなが住み続けたいと思うまちにするために、那須塩原市のブランディングをみんなで考える」という理念のもとに発足しました。このプロジェクトは、官民学の混成チームが中心となり、地域のブランディングを進めています。

プロジェクトには、以下のような多様な分野の専門家が参加しています:

  • 室越 礼一(NPO法人なすしおばらまちづくりプロジェクト 理事長)
  • 樋爪 克至 (DEAR,FOLKS&FLOWERS 代表/アートディレクター)
  • 岡 鉄之・岡 美和(岡埜屋酒店 代表)
  • 小倉 政貴(株式会社PoliPoli 政策共創事業部 ディレクター)
  • 大髙 久尚(TSUKURU 技能士補[木工家具]SDGsアンバサダー等)
  • 石川(人見) 麻紀(フォトグラファー)
  • 山本 博一(畳職人)
  • 田中 佑治(湯守田中屋 四代目若旦那)
  • 富川 岳(株式会社富川屋作家 プロデューサー)
  • 島倉 広彰(島倉産業株式会社)
  • 和泉 正行(和泉牧場)
  • 川上 泰平(一般社団法人那須野ヶ原青年会議所)
  • 笹森 貴仁(一般社団法人黒磯那須青年会議所)
  • 堀井 哲平(株式会社PILE プロデューサー)
  • 田村 陽平 (Tm Works 代表)
  • 木住野 彰悟(6D グラフィックデザイナー)

このプロジェクトは、那須塩原市の魅力を引き出し、地域の人々が自分らしく暮らせる環境を整えることを目指しています。

【栃木県那須塩原市】パーパス「好きを、編む。」を策定。 画像 6

まとめ

項目 内容
パーパス 好きを、編む。
スローガン 何かに依ることのない幸せなあわいで、自分がいきる暮らしのために。
ビジュアルアイデンティティ 編み目をモチーフにしたデザイン。
活動体 I ◻︎(あむ)NS(なすしおばら)の設立。
プロジェクトの目的 那須塩原市のブランディングをみんなで考える。

このように、那須塩原市は「好きを、編む。」というパーパスを通じて、地域の魅力を引き出し、住民が自分らしく暮らせる環境を整えることに取り組んでいます。今後の展開に注目が集まります。