安藤忠雄展「青春」が大阪で開幕、7月21日まで開催中
ベストカレンダー編集部
2025年3月22日 05:49
安藤忠雄展開幕
開催期間:3月20日〜7月21日

安藤忠雄展|青春の開幕
2025年3月20日、大阪市北区に位置するグラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」にて、著名な建築家・安藤忠雄氏の大規模個展「安藤忠雄展|青春」が開幕しました。本展は、安藤氏の壮大な挑戦の軌跡や現在進行中の取り組み、未来へのビジョンを一望できる内容となっており、約60件の建築プロジェクトや230点以上のスケッチ・ドローイング、模型を通じて、彼の熱量を体感できる圧巻の展覧会です。この展覧会は、2025年7月21日(月)まで開催されます。

展覧会のテーマと象徴
本展のテーマ「青春」は、安藤氏のメッセージを象徴するものであり、来訪者を惹きつけるために、会場前の芝生広場には直径2.5mの「青りんご」のオブジェが設置されています。このオブジェの台座には、詩人サムエル・ウルマンの「青春」に関する詩と共に、安藤氏のメッセージ「人間も建築も、いつまでも青いまま、挑戦心にあふれていたい」が刻まれています。
オープニングセレモニーは3月19日に開催され、主催者や来賓が集まり、本展の成功を祈念しました。安藤氏は、地球の中で自分に何ができるかを考え続け、感動を与える仕事をする志を持って走り続けてきたと語りました。彼はまた、日本が文化国家として世界に発信するためには教育の力が重要であると強調し、大阪の底力を信じて今回の展覧会を企画したと述べました。

展示エリアの構成
展覧会の展示エリアは約1,400㎡の地下空間に展開されており、主に二つのゾーンに分かれています。それぞれのゾーンには特徴的なインスタレーション空間が設けられています。

「挑戦の軌跡」エリア
最初のゾーンは「挑戦の軌跡」エリアで、1969年からの安藤氏のキャリアを振り返るものです。ここでは、建築写真家リチャード・ペア氏が選んだ12枚の写真が展示され、来訪者を誘います。また、安藤氏の初期の代表作や、都市建築の名作が展示され、彼の建築思想が浮き彫りにされています。
- 大淀のアトリエⅡ: 安藤氏の活動拠点のコンクリート模型。
- 住吉の長屋: 都市における自然との共生を表現した作品。
- 六甲の集合住宅: 自然の地形を活かした集合住宅。
- 70の住宅模型: 全住宅作品から選りすぐった模型が並ぶ。

インスタレーション「水の教会」
このインスタレーションでは、安藤氏の初期代表作「水の教会」を原寸大で再現しています。水上に浮かぶ十字架の情景をパノラマ映像と実際に水を張った水盤でリアルに再現し、北海道の自然を感じる体験を提供しています。

「安藤忠雄の現在」エリア
二つ目のゾーン「安藤忠雄の現在」エリアでは、最近の作品や現在進行中のプロジェクトが紹介されています。テーマは「つくる/育てる」「都市ゲリラ2025」「時間をつなぐ」「37年目の直島」「こども本の森」「大阪から」の6つです。
特に注目すべきは、直島のアートプロジェクトで、安藤氏が関わった建築の数々を模型と音楽映像で表現しています。このプロジェクトは、安藤氏の社会貢献活動の一環として、地方自治体に寄付される「こども本の森」の設計・建設も含まれています。

映像インスタレーション
VS.ならではの映像インスタレーションでは、安藤氏の建築を象徴する三作品「光の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」「ブルス・ドゥ・コメルス」の空間を、没入型映像で疑似体験できます。これは、来訪者に新たな視覚体験を提供し、安藤氏の建築の魅力を深く味わうことができる機会です。

チケット情報と会期
「安藤忠雄展|青春」の入場料は以下の通りです。
区分 | 前売・当日 | 団体(30名以上) |
---|---|---|
一般 | 1,800円 | 1,600円 |
大学生 | 1,500円 | 1,300円 |
高校生 | 1,000円 | 800円 |
中学生以下は予約不要で入場無料ですが、中学生は学生証を提示する必要があります。また、障がい者手帳を持つ方は割引が適用されます。チケットはVS.公式WEBサイトやチケットぴあなどで購入可能です。

展覧会の概要
「安藤忠雄展|青春」の概要は以下の通りです。
名称 | 安藤忠雄展|青春 |
---|---|
会期 | 2025年3月20日(木)― 7月21日(月) |
会場 | VS.(グラングリーン大阪内) |
休館日 | 毎週月曜日(月祝の場合は営業) |
開館時間 | 10:00 – 18:00(金・土・祝前日は20:00まで) |
安藤忠雄氏が長年携わってきた「うめきたのいま」を体感し、彼の建築の世界に触れる貴重な機会です。詳細は公式サイトを参照してください。
参考リンク: