3月24日発表!IT/Webエンジニアの9割が生成AIを業務活用、リモートワークの現状は?
ベストカレンダー編集部
2025年3月24日 12:18
生成AI利用実態調査発表
開催日情報なし
IT/Webエンジニアの生成AI利用実態調査
ファインディ株式会社は、2025年3月24日12時00分に「IT/Webエンジニアの転職市場・キャリア動向・AIの活用状況に関する調査」の結果を発表しました。本調査では、IT/Webエンジニアの生成AIの業務活用状況やリモートワークの実態、年収の推移などについて詳細に分析されています。調査に関する詳細は、後日企業向けに公開される予定です。
調査結果のサマリー
本調査の主要な結果は以下の通りです。
- IT/Webエンジニアの91.8%が業務で生成AIを使用している。
- 生成AIへの課金状況として、44.6%が個人で生成AIに課金しており、課金者の79.7%は月間3,000円以上を支出している。
- 過去1年間で出社頻度が増えたIT/Webエンジニアは21.8%。
- 平均年収は700.8万円で、調査開始以来初めて700万円を突破した。
- 注目企業として、先進的なAI活用や技術開示を進める企業がランクインした。
調査概要
調査は2025年1月28日から2月7日の期間に実施され、Findyの会員ユーザーを対象に行われました。分析対象となった回答数は596名であり、調査はインターネットを通じて行われました。
生成AIの利活用状況
調査によると、91.8%のIT/Webエンジニアが業務で生成AIを活用していることがわかりました。生成AIの活用方法としては、顧客向けにLLMや生成AIを組み込んだサービス提供が最も多く、72.3%がこの用途で利用しています。また、開発プロセス以外の自身の業務への活用も71.5%に達しており、生成AIの業務利用が広がっていることが示されています。
業務での生成AI利用ツール
業務で利用されている生成AIツールとして、半数以上のエンジニアが「ChatGPT」と「GitHub Copilot」を使用しています。一方で、他のツールである「Dify」や「Cline」、「Devin」、「Cursor」については、回答者の6割から7割が「知らない」または「名前は聞いたことあるが何かは分からない」と回答しています。
信頼性とセキュリティの課題
生成AIを活用する上での課題として、62.9%が「信頼性の確保」を最も困難だと感じており、52.4%が「セキュリティとプライバシー」を挙げています。これらの課題は、今後のAI活用において重要なポイントとなるでしょう。
リモートワークと出社回帰の傾向
調査結果によると、IT/Webエンジニアの51.3%がフルリモート勤務を行っており、20.1%が週1~2日の出社を選択しています。また、71.6%が現在のリモートワーク頻度に満足しているという結果が出ていますが、希望するリモートワーク頻度は現在よりも多いという傾向が見られます。
出社頻度の変化
過去1年間で出社頻度が増加したIT/Webエンジニアは21.8%に達し、出社回帰の傾向が見受けられます。出社頻度が増えた場合、71.3%は転職のきっかけとなると回答しており、出社頻度が働き方に与える影響が明らかになっています。
年収の推移
調査の結果、回答者の平均年収は700.8万円となり、調査開始以来初めて700万円台に到達しました。ただし、数年前と比較すると年収の増加幅はやや抑制傾向にあることも指摘されています。
注目企業の動向
働いてみたい企業としては、大手外資企業が人気を集める中、新たに日系企業3社がランクインしました。これらの企業は「株式会社サイバーエージェント」「さくらインターネット株式会社」「Sansan株式会社」であり、特にさくらインターネット社は前回調査からのランクアップが見られます。
新たに注目された企業
今年新たに「興味を持った企業」として選出されたのは、「Sakana AI株式会社」「Ubie株式会社」「株式会社ゆめみ」「Hangzhou Deepseek Artificial Intelligence Co. Ltd」「株式会社GENDA」「NOT A HOTEL株式会社」「株式会社マネーフォワード」となっています。これらの企業は先進的なAI活用や技術開示を進めていることが評価されています。
調査結果のまとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 生成AI業務利用率 | 91.8% |
| 個人で課金している割合 | 44.6% |
| 出社頻度が増えた割合 | 21.8% |
| 平均年収 | 700.8万円 |
| 注目企業 | 大手外資企業、日系企業3社 |
以上の調査結果から、IT/Webエンジニアの生成AIの活用が進んでいること、リモートワークの実態と出社頻度の変化、年収の推移、そして注目企業の動向が明らかになりました。これらの情報は、今後のIT/Webエンジニアのキャリア形成において重要な指標となるでしょう。