NTTデータが3月24日にSansanを全社導入し営業DXを推進

NTTデータ全社導入

開催日:3月24日

NTTデータ全社導入
NTTデータがSansanを導入した理由って何?
NTTデータは組織間連携の強化と営業活動の可視化を目的に、Sansanを全社導入しました。顧客データ基盤を構築し、営業改革を推進します。
Sansanの導入で具体的に何が変わるの?
顧客情報の一元管理が可能になり、組織間での情報共有がスムーズになります。営業活動の可視化で提案力の向上が期待されます。

NTTデータが「Sansan」および「Sansan Data Hub」を全社導入

2025年3月24日、Sansan株式会社は株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)が営業DXサービス「Sansan」およびデータ連携ソリューション「Sansan Data Hub」を全社で導入したことを発表しました。これにより、約1万2000人の社員が所属するNTTデータは、50以上の事業部間での連携を強化し、顧客データ基盤を構築することを目指します。

NTTデータは多くの事業を展開しており、名刺交換などで得た顧客情報や接点情報を事業部別に管理しているため、組織横断での人脈の連携が難しいという課題を抱えていました。また、営業活動の詳細が可視化できず、顧客との関係構築や提案方法が属人的になっているという問題も存在していました。これらの課題を解決するために、SansanおよびSansan Data Hubの導入が決定されました。

サービス導入の背景と期待される効果

NTTデータは中期経営計画において、企業や業界の枠を超えた連携を生み出し、「ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出」を掲げています。この計画のもと、グループや組織間の連携強化を推進しています。

これまでNTTデータでは、各事業部ごとに最適化されたツールを活用し、顧客・接点情報を個別に管理していました。そのため、営業活動においては事業部間での情報共有が難しく、他部署の担当者を探して直接ヒアリングをする必要がありました。さらに、同一顧客でもどのサービスを導入しているか、どの部署と商談を行っているのかを把握するのが困難でした。

営業マネジメントの面でも、統一したフォーマットで活動状況を可視化できず、各組織や役職者によって育成・対応方針が異なることで、全社的な営業課題の特定や改善が難しい状況でした。これらの課題を解決するために、全社統一の顧客データ基盤を構築し、営業活動を可視化することを目的として、SansanおよびSansan Data Hubの全社導入が決定されました。

接点情報の一元管理による組織間連携の強化

Sansanは、AI技術とオペレーターによる手入力を活用し、名刺やメールなどから得られる顧客との接点情報を正確にデータ化することができます。NTTデータでは全社員の顧客情報や接点情報をSansanで一元管理し、全社で共有します。これにより、顧客情報を横断的に活用できるようになり、他部署の人脈を活用して効果的な営業先を選定することが可能となります。

また、直近の名刺交換の情報から他事業部の接点状況を確認できるため、組織間で連携した戦略立案が実現します。

Sansan Data Hubを活用した営業マネジメント改革

NTTデータは、Sansan Data Hubを活用し、Sansanに蓄積した接点情報をSalesforceに連携させることで、組織横断での営業マネジメント改革を推進します。全社統一のツールを活用することで、各担当者の営業活動を可視化し、好事例や改善ポイントを全社で客観的に分析できるようになります。

役職者や担当者の異動があっても、スムーズに引き継ぎや現状把握が可能となり、営業組織全体の底上げが期待されます。

事業横断での人脈活用による新たなサービスの創出

NTTデータでは、顧客の課題に応じて企業や業界の枠を超えた顧客同士のシステム連携を提案する機会が多くあります。Sansanを活用して社内の全人脈を可視化することで、シナジーを生み出しやすい環境が整い、新しいサービスや営業機会の創出が加速されます。

NTTデータの取り組みと今後の展望

株式会社NTTデータの業務統括本部 コーポレートサービス部 EX高度化担当部長である長田健郎氏は、デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向け、コンサルティングからシステム開発、運用まで多様なサービスを提供していると述べています。

長田氏は、特定の業界や技術の専門家集団である事業部数が50を超えてきており、全社的な情報共有や連携が困難になってきたと指摘しています。顧客を取り巻く環境が大きく変化し、経営課題やニーズの多様化・複雑化が増す中で、専門組織間の連携による提案力や課題解決力の最大化が必要であると強調しています。

今回のSansanおよびSansan Data Hubの全社導入を通じて、顧客やパートナー企業の情報を一元化し、NTTデータが培ってきたリソースや信頼関係を最大限に活用することで、社会課題を解決する新たな価値提供や革新的なサービス創出につながる環境が整うことが期待されます。

株式会社NTTデータについて

株式会社NTTデータは、2022年11月1日に設立され、代表取締役社長は佐々木裕氏です。NTTデータは、デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向け、多様なサービスを提供しています。企業の成長を支えるため、顧客のニーズに応じたソリューションを展開しています。

公式ウェブサイトは以下の通りです:NTTデータ公式サイト

Sansan株式会社について

Sansan株式会社は、「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、働き方を変えるDXサービスを提供しています。主なサービスには、営業DXサービス「Sansan」、名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」があります。

Sansanの公式ウェブサイトは以下の通りです:Sansan公式サイト

項目 詳細
導入企業 株式会社NTTデータ
導入サービス Sansan、Sansan Data Hub
社員数 約1万2000人
事業部数 50以上
導入目的 顧客データ基盤の構築、営業活動の可視化、組織間連携の強化
期待される効果 営業マネジメント改革、新たなサービス創出

今回のNTTデータによるSansanおよびSansan Data Hubの全社導入は、組織間の連携を強化し、営業活動の効率化を図る重要なステップとなります。これにより、顧客との関係構築や提案力の向上が期待され、今後のビジネス展開において大きな影響を与えることでしょう。