令和婚で注目のキャッシュレスご祝儀、約6割が賛成の新しい結婚式の形

ご祝儀におけるキャッシュレスの普及状況

株式会社トキハナが実施した調査によると、令和時代に結婚式に参列した20〜40代の男女329人を対象に「結婚式のご祝儀を現金以外で渡すことに賛成」と回答した人は、約6割に達する59.5%にのぼりました。この結果は、結婚式におけるご祝儀の形式が変化しつつあることを示しています。

現金が定番とされてきたご祝儀ですが、キャッシュレス決済の普及により、「ご祝儀をPayPayなどのキャッシュレス決済で受け取るのはアリ？」という問いが浮上しています。SNSでは、キャッシュレスご祝儀のメリットとして「受付の負担が軽減される」「盗難の心配がなくなる」といった意見が多く寄せられる一方で、「ご祝儀袋がないと味気ない」「伝統を重んじたい」といった声も根強く存在しています。

調査結果の詳細

本調査では、過去にご祝儀を贈った経験のある人を対象に、キャッシュレスご祝儀の受容度や抵抗感の理由などを調査しました。以下のような結果が得られました。

1. キャッシュレス祝儀に賛成する人の割合

調査結果によると、59.5%の人が「キャッシュレス決済」でご祝儀を渡すことに賛成であると回答しました。賛成派の意見としては、以下のようなものがありました。

• 現金である必要性がないと思う。
• 手持ちが足りないときに便利である。
• 銀行に行く手間を省ける。
• 集計がスマホで簡単にできる。
• ご祝儀袋を用意する手間が省ける。
• ご祝儀袋がもったいないと思う。

一方で、反対派の意見も存在しました。反対派の意見には、以下のようなものがありました。

• ご祝儀袋を選ぶことが大事なステップだと思う。
• 手渡しでお祝いをしたい。
• 伝統を守るべきだと思う。
• 電子マネーには実体がなく、ありがたみが感じられない。
• 格式ばった結婚式には従来の祝儀袋が適切だと思う。

2. 渡す相手による賛否の違い

調査結果によると、友人や同僚へのキャッシュレスご祝儀には比較的肯定的な意見が多い一方で、上司や親族へのキャッシュレスご祝儀には慎重な意見が目立ちました。これは「目上の人には現金の方が礼儀として適切」という価値観が残っていることを示しています。

3. キャッシュレスご祝儀のメリット

キャッシュレスご祝儀に対するメリットとしては、以下の項目が上位を占めていました。

4. キャッシュレスご祝儀のデメリット

キャッシュレスご祝儀に対するデメリットとしては、以下の項目が上位を占めていました。

これからの結婚式に求められること

今回の調査結果から、結婚式におけるご祝儀のキャッシュレス化は利便性と伝統の調和が求められていることが明らかになりました。これからの結婚式には、形式に縛られず、新郎新婦とゲスト双方の価値観を大切にする柔軟なスタイルが求められます。

具体的には、以下のような要素が重要視されるでしょう。

• 多様な選択肢の提供：QRコード付きのご祝儀袋や、キャッシュレス決済時にお祝いメッセージを添えられる仕組みなどが考えられます。
• 結婚式の価値の再定義：カップルごとに異なる価値観を大切にした結婚式が求められます。
• テクノロジーの活用：デジタル招待状やオンライン出席などの新たな技術の導入が進むでしょう。

トキハナの取り組み

トキハナでは、新郎新婦やゲストがより自由に結婚式のスタイルを選べるよう、キャッシュレスご祝儀を含む柔軟な選択肢を提供しています。キャッシュレスの便利さと伝統的なマナーの調和を図りながら、時代に合ったスマートな結婚式の実現をサポートしています。

今後も、結婚式の新しいカタチを提案し、カップルの理想のウェディングを実現するお手伝いを続けていく予定です。

調査概要

調査は自社サンプリングにより行われ、期間は2025年3月10日から3月21日までです。調査対象は令和（2019年5月1日以降）に結婚式へ列席経験がある20代〜40代の男女329名で、有効回答者数は329名です。性別は男性53.5%、女性46.5%、年代は20代33.9%、30代33.9%、40代32.1%となっています。

以上の調査結果から、結婚式におけるご祝儀の形式が変化しつつあることが明らかになりました。キャッシュレス決済の普及に伴い、今後は多様な価値観に応じた選択肢が求められるでしょう。