東温市で2026年4月から始まるスポーツ交流プロジェクトの詳細とは？

愛媛・重信川最上流のまちから拡がるスポーツ交流プロジェクト

愛媛県東温市では、人口3万人のまちに年間15万人を呼び込むことを目指し、レジャー・スポーツの一大拠点づくりを進めています。このプロジェクトは、2025年に整備が完了する予定で、東京ドーム約2個分に相当する約7ヘクタールの広大な河川空間を利用しています。

プロジェクトの中心となるのは、プロ仕様の天然芝を備えたサッカーグラウンドや、全長約2キロのシクロクロスコース、愛媛県内最大級のスケートボード場、さらにはスポーツ交流のための拠点施設です。このような施設が整備されることで、市民のスポーツ環境が充実し、全国からスポーツ愛好者が集まることを期待しています。

施設概要と特徴

プロ仕様の天然芝サッカーグラウンド

整備されるサッカーグラウンドは、以下のような特徴を持ちます。

• 天然芝サッカーグラウンド3面（一般用2面、子ども用1面）
• 駐車場は約200台分を確保

このグラウンドでは、小学生からシニアまで幅広い世代がプレーできる環境が提供される予定です。また、土日祝日には大会が開催され、平日には愛媛FCの練習拠点としても活用される計画です。トレーニングマッチやファンとの交流イベント、青少年向けのサッカー教室も行われる予定です。

本格的なシクロクロスコース

シクロクロスコースは、専門家の助言を得て設計・整備が進められています。以下のような特徴があります。

• 全長約2キロの本格的なコース
• 駐車場は約50台分を確保

このコースは、競技者が練習に利用できるほか、定期的にシクロクロス大会が開催される予定です。これにより、地域のスポーツ文化の振興が期待されています。

愛媛県内最大級のスケートボード場

スケートボード場は、初級者から中級者向けのセクションを全面コンクリート型で整備します。以下のような施設概要があります。

• スケートボードパーク
• 遊具ゾーン（複合遊具、ブランコ等）
• 駐車場は約100台分を確保

地元のスポーツ少年団や愛媛県アーバンスポーツ協会が練習や大会を開催することが予定されており、地域の若者たちの交流の場となることが期待されています。

スポーツ交流拠点施設

今回整備する3つの施設に隣接するエリアには、スポーツ交流拠点施設が整備されます。この施設は、総合窓口、休憩、ケア、ミーティング、交流の機能を備えています。詳細設計は2025年度に実施される予定です。

交流人口の拡大と地域経済の活性化

東温市は、重信川の豊かな河川空間を活用し、観光・交流促進や地域の賑わいの創出に取り組んでいます。特に、交流人口や関係人口の拡大を目指すとともに、人口減少対策としてこのプロジェクトをスタートさせました。

重信川は市域の中心を流れる一級河川であり、地域資源として大変貴重です。加藤市長をはじめとする市全体が「重信川の環境を保全し、最大限に活用していかなければならない」との認識を持っています。この考え方は、東温市誕生20周年を記念して制作された市民ミュージカル「重信川」をテーマにした作品にも表れています。

プロジェクトの進捗と今後の予定

プロジェクトの進捗状況については、以下のようなスケジュールが示されています。

これらの施設が整備されることで、愛媛県東温市はレジャー・スポーツを通じた観光と商業の一大拠点へと成長していくことが期待されています。

東温市は、愛媛県のほぼ中央部に位置し、県都松山市に隣接する都市近郊型の田園都市です。水と緑の豊かな自然に恵まれ、交通の要衝として開けてきました。今後の発展が注目されます。

まとめ

愛媛・重信川最上流のまちから拡がるスポーツ交流プロジェクトは、地域資源を活用した新たな取り組みとして注目されています。整備される施設は、サッカーグラウンド、シクロクロスコース、スケートボード場、スポーツ交流拠点施設から成り立ち、地域のスポーツ環境の充実を図ることを目的としています。

このプロジェクトを通じて、年間15万人を超える交流人口の増加が見込まれ、地域経済の活性化が期待されます。今後の進捗に注目が集まります。