2025年4月の消費意欲指数が過去最低に、物価高の影響で消費意向低迷

2025年4月消費意欲指数

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2025年4月消費意欲指数
2025年4月の消費意欲指数ってどれくらい低いの?
2025年4月の消費意欲指数は46.5点で、過去5年間の同月で最低値を記録しています。
物価高の影響でどんな消費傾向があるの?
物価高の影響で、特に女性の消費意欲が低下し、旅行や化粧品、ファッションの消費意向も減少しています。

2025年4月の消費予報と消費意欲指数の概要

株式会社博報堂のシンクタンクである博報堂生活総合研究所が発表した2025年4月の消費意欲指数は、46.5点となり、過去5年間の同月最低値を記録しました。この調査は、2025年3月3日から5日にかけて、20歳から69歳の男女1,500名を対象に実施されました。物価高の影響が色濃く表れており、新年度に向けた消費意欲は例年よりも高まっていないことが明らかになりました。

消費意欲指数は、前月比で+2.5ptと上昇したものの、前年比では-1.3ptの低下という結果が出ています。このデータは、消費の先行きに対する不安感や経済環境の厳しさを反映していると考えられます。

4月の消費意欲のポイント

2025年4月の消費意欲に関するポイントは以下の通りです。

  • 春に向けた意欲は高まるが、物価高の影響が強い
  • 男女別での消費意欲の違い
  • ポジティブな回答とネガティブな回答の傾向

春に向けた意欲は高まるが、物価高の影響が強い

例年、4月は新生活や新年度に向けて消費意欲が高まる時期ですが、2025年はその傾向があまり顕著ではありません。消費意欲指数は前月比で上昇したものの、前年比では低下しており、特に女性において前年よりも大きな減少が見られました。

物価高の影響が消費意欲に与える影響は大きく、特に女性の消費意欲が前年より低下していることが調査結果から明らかになっています。具体的には、ポジティブな回答がやや増加した一方で、ネガティブな回答も依然として多く、消費に対する不安感が根強いことが伺えます。

男女別での消費意欲の違い

男女別に見た場合、男性の消費意欲は前年比で-0.6ptの低下であるのに対し、女性は-2.0ptとより大きな減少を示しています。このことから、物価高が特に女性に与える影響が大きいことが明らかです。

調査結果の中で、消費に対するポジティブな回答は、前月の342件から4月には359件に増加しましたが、ネガティブな回答も881件から846件に減少したものの、依然として高い水準です。

消費意向のカテゴリー別動向

消費意向をカテゴリー別に見ると、特に「旅行」「化粧品」「ファッション」といったソト向きのカテゴリーで前年比減が見られました。具体的には、消費意向が「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」と回答した人の割合は29.3%であり、前月比で+0.6pt、前年比でも+0.4ptと横ばいの状況です。

旅行・化粧品・ファッションの消費意向の減少

16カテゴリー別の消費意向を見たところ、旅行に関しては前月比で20件以上の減少が見られました。また、前年比でも旅行、化粧品、ファッションの3カテゴリーで20件以上の減少が確認されています。このことから、春に向けた消費意向が落ち着いていることがわかります。

特に、旅行に関しては、春らしい外向きの消費が期待される中、実際には消費意向が低下していることが懸念されます。これにより、消費市場全体の活性化が難しい状況が続くと予想されます。

物価高の影響と今後の展望

物価高、値上げ、円安に関する懸念が高まっており、これらの要因が消費意欲に与える影響は無視できません。具体的には、物価高についての自由回答は、2ヵ月連続で増加し、前年比でも2倍以上に増加しました。特に女性においてその傾向が顕著です。

消費者にとって、物価高は生活の質に直接影響を与えるため、今後の消費動向に大きな影響を与えるでしょう。消費意欲が高まる春に向けて、消費者がどのように行動するかが注目されます。

まとめ

2025年4月の消費意欲指数は46.5点で、過去5年間の同月最低値を記録しました。物価高の影響が顕著であり、新年度に向けた消費意欲は例年よりも高まっていないことが示されています。男女別では女性の消費意欲が特に低下しており、旅行や化粧品、ファッションといったソト向きカテゴリーでの消費意向も減少しています。

以下に、2025年4月の消費意欲に関する主要な情報をまとめた表を示します。

項目 数値
消費意欲指数 46.5点
前月比 +2.5pt
前年比 -1.3pt
男性の低下 -0.6pt
女性の低下 -2.0pt
特に買いたいモノの割合 29.3%
旅行の消費意向減少 20件以上

このように、2025年4月の消費意欲は様々な要因によって影響を受けていることが明らかになりました。消費市場の動向には引き続き注目が必要です。

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