SEO職の給与事情を徹底解説!2025年の調査結果から見る報酬体系の多様性
ベストカレンダー編集部
2025年3月30日 05:44
SEO職給与調査結果
開催期間:3月14日〜3月24日
現役SEO担当者135名に聞いた『SEO職の給与事情』
株式会社ecloreが運営するSEO会社ランクエストは、2025年3月14日から3月24日の期間にわたり、現役のSEO担当者135名を対象に独自のアンケート調査を実施しました。この調査では、SEO担当者の年収レンジや報酬体系、満足度、キャリア形成に関するリアルなデータが収集されました。
SEO対策が企業のマーケティング戦略において重要な役割を果たす中、多くの人々が「SEO職は本当に稼げるのか?」と疑問を持っています。本記事では、この調査結果をもとに、SEO職の給与事情について詳しく解説していきます。
調査結果概要
調査の主な内容は以下の通りです:
- 現在の年収レンジ
- 報酬体系の種類
- 給与・報酬額に対する満足度
- 転職や独立の意向
現在の年収レンジ
調査の結果、最も多かった年収レンジは「501~700万円」であり、全体の28.9%(39名)がこの範囲に該当しました。このレンジは、一般的に大手や中堅企業の社内SEO担当者や数年の実務経験を持つSEOコンサルタントに多く見られるものです。
次に多かったのは「701~900万円」で20.7%(28名)、続いて「300~500万円」が18.5%(25名)という結果でした。また、「901~1,200万円」が15.6%(21名)、「1,201万円以上」が11.1%(15名)と、上位の年収帯も一定数存在しています。これらのデータは、SEO職の年収が多様化していることを示しています。
報酬体系の多様性
報酬体系については、最も多くの回答があったのは「固定給(ボーナスあり/なし問わず)」で、65.2%(88名)に達しました。固定給が主流である一方で、「成果報酬(SEO順位、アクセス・売上目標達成など)」が45.2%(61名)、さらに「時給・プロジェクト報酬(業務委託、フリーランス)」が23.7%(32名)という結果も見られました。
このように、SEO業務においては企業内の正社員からフリーランスまで、さまざまな働き方が選択されていることが分かります。特に、成果報酬を併用しているケースも多く、安定した報酬を得る一方で、実績に応じた報酬を受け取る機会も増えていることが特徴です。
給与・報酬に対する満足度
SEO担当者の給与・報酬に対する満足度については、最も多かった回答が「やや満足している(もう少し高いと嬉しい)」で、46.7%(63名)にのぼりました。次いで「普通」が20%(27名)、「非常に満足している(大きな不満なし)」が19.3%(26名)という結果が出ています。
全体の約66%がある程度の満足感を抱いている一方で、「やや不満(市場価値に比べて低いと感じる)」が8.9%(12名)、「非常に不満(転職や独立を検討するほど)」は5.1%(7名)となり、約14%の人が報酬に対して不満を持っていることも明らかになりました。特に、SEO分野は専門性が高いため、報酬水準に伸びしろがあると期待されていることが伺えます。
転職や独立の意向
今後1年以内に報酬アップを目的とした転職や独立を考えているかについては、最も多かった回答が「具体的に準備はしていないが、近いうちに検討する可能性が高い」で35.6%(48名)でした。既に転職活動を始めている人が20.7%(28名)、独立の準備を進めている人が20%(27名)と続き、合わせて約4割の人が報酬アップを目指して積極的な動きを示しています。
一方で、「どちらかと言えば考えていない(今の会社で頑張りたい)」が12.6%(17名)、「全く考えていない(現状維持で満足)」が11.1%(15名)と、現状の職場や待遇に満足している層も一定数存在しています。これにより、SEO業界におけるキャリア形成の多様性が見て取れます。
SEO職の専門性と報酬体系の変化
今回の調査を通じて、SEO職における「専門性の価値」「柔軟な報酬設計の必要性」「積極的なキャリア形成」という3つの示唆が得られました。
- 専門性の価値:実務経験やスキルの積み上げによって、年収レンジは大きく変動します。SEO分野はアルゴリズムや検索動向の変化が激しいため、専門知識と経験が高く評価され、報酬に直結する構造が強まっています。
- 柔軟な報酬体系:固定給が主流である一方、成果報酬やプロジェクト型報酬の導入が進んでいます。SEO施策の効果が明確に数値化されるため、業務成果と報酬をダイレクトにつなげる報酬モデルが今後増加するでしょう。
- キャリア形成:報酬への不満が転職や独立の動きにつながっており、より良い待遇や理想の働き方を求めて行動を起こすSEO人材が増加しています。
このように、SEO職は市場価値が高まり、多様な働き方が広がっています。企業はSEO担当者を「育てるだけ」ではなく、「いかに定着させるか」の視点を持つ必要があります。
調査概要
調査日:2025年3月14日~3月24日
調査対象地域:全国
調査機関:Freeasy
調査方法:オンラインアンケート調査
調査人数:135名
調査対象:現在、SEO業務の実務に携わっている人
まとめ
今回の調査結果をもとに、SEO職の年収事情について考察しました。SEO担当者の年収は多様化しており、専門性が高まる中で報酬もそれに応じて変動しています。報酬体系も固定給から成果報酬へとシフトしつつあり、キャリア形成においても積極的な動きが見られます。
以下の表に、調査結果をまとめました。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 年収レンジ | 501~700万円が28.9% |
| 報酬体系 | 固定給が65.2% |
| 満足度 | やや満足が46.7% |
| 転職・独立の意向 | 具体的に検討する可能性が高いが35.6% |
SEO担当者は、専門性を高めつつ、報酬や働き方の選択肢を広げることで、今後のキャリアをより豊かにしていくことが期待されます。
参考リンク: