TOYOTA UPCYCLEとアーバンリサーチの新コレクション、2025年4月中旬から発売開始

「モッタイナイ」を「もっといい」へ転換する取り組み

2025年3月31日、TOYOTA UPCYCLE、豊島株式会社、株式会社アーバンリサーチの3社は、「モッタイナイ」が「もっといい」に変わり続ける未来を共に創るという共通の理念のもと、環境や人、地域に優しいエシカルな変容を社会に起こしていくことを目指し、2024年9月から3社連携を開始することを発表しました。この連携は、アパレルと自動車の廃棄物を融合させた新しいアップサイクル商品や体験サービスの提供に向けたもので、3社の強みを活かし連携を強めながらファーストコレクションをローンチします。

「つつむ、つなぐ、かえる」というテーマのもと、服と車の部品という一見かけ離れた二つのものが、実は「つつむ」という共通の機能を持っていることに着目しています。服も車の部品も、機能として人を守り、包み込んできました。これからも私たちを守り、日々を彩る存在であり続けることを目指しています。

ファーストコレクションの概要と特徴

ファーストコレクションは、「つつむ」という機能をコンセプトにしています。具体的には、トヨタの車を製造する過程で発生するリユース・リサイクルが難しい廃棄材、アーバンリサーチのさまざまな理由で発生する廃棄衣料、豊島のサステナブル素材を用いて構成されています。

コレクションの一部として、以下の2つのライトアウターが2025年8月中旬に販売予定です。

• AIRBAG EXTENDED WEATHER JACKET（品番：URA7-17B010）
  エアバッグにも使用される丈夫なナイロンを新たに染め直し、ミリタリーデザインに落とし込んだライトアウターです。収納型フードの脇下にはベンチレーション仕様があり、電車移動や室内でも体温調節がしやすい工夫が施されています。また、フロントのジッパーを閉めた状態でも使える大きな内ポケットが左右に付いています。
• AIRBAG FIELD OVER COAT（品番：URA7-17B011）
  こちらもエアバッグに使用されるナイロンを新たに染め直し、モッズコートをベースにしたデザインです。ディテールを極力削ぎ落とし、ミニマルかつスポーティな印象に仕上げています。裾にはドローコードが縫い込まれており、裾の捲れやずり上がりを防止する工夫がされています。着丈はハーフ丈にして、ポンチョのようなテントラインを実現しています。

さらに、2025年4月中旬より以下のアイテムが順次販売される予定です。

1. パックTシャツ
2. 眼鏡ケース / レザーバッグ
3. PCケース

販売店舗とプロジェクトの背景

ファーストコレクションは、以下の店舗で購入可能です。

• URBAN RESEARCH EXPO2025 STORE
• URBAN RESEARCH ONLINE STORE
• その他、株式会社アーバンリサーチの一部店舗

このプロジェクトは、トヨタ自動車のカーボンニュートラル推進活動の一環として2021年4月に始まりました。自動車の製造工程で発生するリユース・リサイクルが難しい廃棄物を素材に、新しい価値を持つ商品やサービスへと生まれ変わらせる取り組みを展開しています。

将来的には、車だけではなく製造業全体のモッタイナイ廃棄物を融合し、世の中にとって必要な商品やサービスへと変換・循環させることを目指しています。これにより、エシカル文化の更なる普及拡大に寄与することを目指しています。

企業の理念とサステナビリティへの取り組み

豊島株式会社は、1841年の創業以来、180年を超える実績を基に、時代の変化に応じて事業領域を拡大してきました。グローバルな原料手配から最終製品の企画・生産管理・納品まで、ファッション産業のサプライチェーンを総合的に担っています。また、持続可能なライフスタイルを提案する企業として、Society5.0の社会に向けてサステナブル素材や機能的な商品の開発を進めています。

さらに、テックベンチャーへの投資や提携を通じて、インフォメーション・テクノロジーを活用したサービスの提供を進めています。2019年より「MY WILL（マイ・ウィル）」をステートメントとして掲げ、企業の姿勢を打ち出しています。

このように、TOYOTA UPCYCLE、豊島株式会社、アーバンリサーチの3社は、アップサイクルを通じて新たな価値を創造し、持続可能な未来の実現に向けて取り組んでいます。各社の強みを活かしながら、環境への配慮を重視した商品やサービスを提案していくことに期待が寄せられます。