UNITED PRODUCTIONSが4月1日から映画配給事業を開始、注目の新体制に
ベストカレンダー編集部
2025年4月1日 11:08
映画配給事業開始
開催日:4月1日
株式会社UNITED PRODUCTIONSが映画配給事業を開始
株式会社UNITED PRODUCTIONS(以下「UP」)は、2025年4月1日より映画配給事業を新たに開始することを発表しました。UPは、東京都渋谷区に本社を置く映像制作プロダクションで、ドラマや映画、バラエティなどの幅広いジャンルの番組制作を手掛けています。このたび、配給レーベル名を「KeyHolder Pictures」とし、映画コンテンツを全国の映画館や上映施設に供給することを目指します。
UPは、これまでのコンテンツ制作から一歩進んで、映画配給という新たな業務領域に挑戦します。これにより、制作から供給までの一貫した業務を展開し、収益体質の強化を図る狙いがあります。
新たなアドバイザーとCDOの就任
映画配給事業の開始にあたり、UPは業界の重鎮である井上伸一郎氏をアドバイザーに迎えました。井上氏は、株式会社KADOKAWAで代表取締役副社長を務めた経験を持ち、映画プロデューサーやアニメプロデューサーとして数々の作品に関与してきました。さらに、映画配給を行うディストリビューション事業部のCDO(チーフ・ディストリビューション・オフィサー)には鈴木さとる氏が就任しました。鈴木氏も元KADOKAWAで配給担当としての豊富な経験を持っています。
この新しい体制のもと、KeyHolder Picturesは、グループ会社の株式会社「闇」とのホラージャンル作品の制作や、外部パートナーとの提携による作品の配給を積極的に行っていく方針です。これにより、作品や企画の個性に応じた配給プランを策定し、メジャー系映画からアート系映画まで多岐にわたる層に訴求していくことを目指します。
コメントとビジョン
UPの代表取締役である森田篤氏は、井上氏と鈴木氏の参加に感謝しつつ、「もっと日本の実写作品が世界的に認められてもいいのではないか」との思いを語りました。彼は、日本の作品が世界市場で過小評価されている現状に一石を投じたいと考えており、魅力的な日本の実写作品を全国の劇場に届け、さらには世界へと羽ばたかせる意欲を示しています。
井上氏も自身の役割についてコメントし、「日本で映画配給会社のスタートアップに立ち会える機会は貴重であり、新しい波を起こしたい」と意気込みを語っています。特に彼は「日本ホラー映画大賞」のチェアマンとしての経験を活かし、ホラー映画で新しい才能を発掘し、活躍の場を提供することに意欲を燃やしています。
鈴木さとる氏の展望
鈴木さとる氏は、インディペンデント映画の丁寧な配給を目指し、企画段階からコミットしていく意向を示しました。彼は、世界市場を見据えたディストリビューションを行うことを目指しており、KeyHolderグループとUNITED PRODUCTIONSのリソースを活用して挑戦的な作品を届けることを約束しています。
このように、新たに設立される映画配給事業「KeyHolder Pictures」は、業界の経験豊富なメンバーを揃え、国内外での映画配信に挑む姿勢を明確にしています。
UNITED PRODUCTIONSの概要と実績
UNITED PRODUCTIONSは、多くのバラエティ番組やドラマ、映画、ミュージックビデオなど、幅広いジャンルの映像作品を手掛けている制作プロダクションです。2023年には、日本アカデミー賞で6部門の優秀賞を受賞した『流浪の月』の製作や、ギャラクシー賞を受賞したTBSドラマ「不適切にもほどがある!」の制作協力など、多くの実績を誇ります。
また、UPは2023年5月にグローバルをターゲットとしたコンテンツ戦略を推進する新会社TOKYO ROCK STUDIOを設立し、2024年3月にはホラーエンターテインメント市場に向けた株式会社「闇」との業務提携を締結しました。さらに、2024年12月にはCM制作事業に本格参入し、2025年2月には海外コンテンツプロジェクトチームを設立する予定です。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社UNITED PRODUCTIONS |
| 配給レーベル名 | KeyHolder Pictures |
| アドバイザー | 井上伸一郎氏 |
| CDO | 鈴木さとる氏 |
| 事業開始日 | 2025年4月1日 |
| 所在地 | 東京都渋谷区東3丁目16番3号 |
今回の映画配給事業の開始は、UPにとって新たな挑戦であり、日本の映画業界における重要な一歩となることでしょう。今後の展開が期待されます。
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