パーソルキャリアが退職に関する調査結果を発表、社会人の7割が不満や不安を経験
ベストカレンダー編集部
2025年4月7日 10:25
退職に関する調査結果発表
開催日:4月7日
社会人の退職に関するリアルなデータ
2025年4月7日、パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、匿名の社会人ユーザーを対象に実施した「退職に関するリアル」の調査結果を発表しました。この調査は、転職サービス「doda」などを提供する同社が運営する『Job weeQ』を通じて行われ、合計1,498件の投稿が集まりました。
調査は2025年3月14日から3月28日までの期間に実施され、全国の20代から50代の男女を対象に行われました。結果として、退職に関する不満や不安を抱えている社会人の実態が明らかになりました。
退職への不満と不安の実態
調査結果によると、社会人の71.0%が「退職」に関する不満や不安を持った経験があると回答しています。特に50代では84.8%という高い割合を示しています。年代別に見ると、40代が74.6%、30代が73.6%、20代が66.8%と、年齢が上がるにつれて不満や不安を抱える人が多くなる傾向が見られます。
具体的な不満としては、以下のようなコメントが寄せられました。
- 引き継ぎに関する不満: 退職を決めた後の引き継ぎが適当になり、上司からのフォローがないまま業務を終えたという声がありました。
- 退職代行に関する不満: 退職代行を利用する人が増えていることに対し、納得できないという意見が多く寄せられました。特に、同僚や先輩への挨拶をせずに退職することに違和感を感じる人が多かったです。
- 新人に関する不満: 新入社員が早々に退職するケースが増えており、教育コストの無駄を感じるという意見がありました。
知り合いの退職が自身に及ぼす影響
次に、知り合いの退職が自身のキャリアに与える影響について調査した結果、74.0%の回答者が「知り合いの退職で自分はこのままでいいのか悩んだ経験がある」と答えています。特に50代では85.0%と高い割合を示しました。
具体的な意見としては、退職者が出ることで自分の成長を比較してしまう、慕っている上司や先輩の退職を聞いて自分も退職を考えるようになったというコメントが多く見られました。また、同期の年収が上がるのを見て、自分もチャレンジすべきか焦るという声もありました。
調査の背景と目的
『Job総研』は、移り変わる社会情勢や常識とともに、働く個人が抱く疑問や不安を収集・蓄積することを目的としています。今回の調査は、社会人が抱える「退職」に関するリアルな声を集め、今後のキャリア設計に役立てることを目指しています。
また、調査結果は「JobQ Town」にて確認でき、さらに詳細な情報交換や相談ができる場を提供しています。JobQ Townは、累計登録者数が40万人を超え、キャリアや転職に関する情報を匿名で共有できるサービスです。
まとめ
| 調査項目 | 結果 |
|---|---|
| 退職に関する不満・不安を持った経験 | 71.0% |
| 知り合いの退職で悩んだ経験 | 74.0% |
| 年代別不満割合(50代) | 84.8% |
| 年代別不満割合(40代) | 74.6% |
| 年代別不満割合(30代) | 73.6% |
| 年代別不満割合(20代) | 66.8% |
この調査結果から、退職に関する不満や不安は多くの社会人に共通する問題であり、特に年代が上がるにつれてその傾向が強まることがわかります。今後も『Job総研』は、リアルな意見を収集し、働く個人の明日に貢献するための取り組みを続けていく予定です。
参考リンク: