石切劔箭神社が有形文化財に登録、4月22日から特別公開も開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月8日 09:45
宝物館特別公開
開催期間:4月22日〜6月15日

東大阪・石切劔箭神社が有形文化財に登録
2025年4月7日、一般社団法人東大阪ツーリズム振興機構は、石切劔箭神社(大阪府・東大阪市)の本殿・拝殿、幣殿、透塀、絵馬殿の4件が国登録有形文化財(建造物)に登録されたことを発表しました。この登録は、地域の歴史や文化を次世代へ継承する重要なステップであり、東大阪の観光資源としての価値を高める契機となります。
特に、大阪・関西万博が開催されることを控え、国内外からの観光客の訪問が期待される中でのこの登録は、地域活性化に向けた大きな一歩となるでしょう。

石切劔箭神社の有形文化財登録の意義
石切劔箭神社は古くから「石切さん」や「でんぼ(腫れ物)の神様」として親しまれてきました。病気平癒や厄除けを願う多くの人々が訪れるこの神社は、特に「御加持御祈祷」や「お百度参り」で知られています。
今回登録された御社殿は、昭和6年(1931年)に建てられたもので、絵馬殿は昭和35年に建設されました。これらは伝統的な神社建築様式を継承しつつ、近代的な技術を取り入れた復古様式の近代社寺建築として高く評価されています。

文化財としての評価
石切劔箭神社の壮麗な意匠や緻密な細工は、近代和風建築の魅力を伝える貴重な文化財として認識されています。国登録有形文化財に登録されることで、信仰の場としての役割を果たしつつ、国民の文化的財産としての位置づけがなされました。
このように、石切劔箭神社の御社殿は、ただの建物ではなく、地域の歴史や文化を象徴する「生きた建造物」として重要な役割を果たしています。

神社の今後の展望
石切劔箭神社は、今回の登録を受けて、東大阪市内の登録有形文化財が10箇所・41件に達したことを誇りに思っています。特に神社仏閣などの伝統宗教施設としての初の登録は、地域にとって特別な意味を持ちます。
また、令和14年(2032年)には昭和7年の御遷座から100年を迎えます。使用されている木材の質や技術力の高さにより、御社殿は健全な状態を保っていますが、風雨による傷みも見受けられるため、大規模修復工事の計画が進められています。
修復工事の目的
この修復工事は、先人たちの想いを受け継ぎ、より麗しい姿に整えて後世に引き継ぐことを目的としています。氏子や崇敬者の方々の尽力に感謝しつつ、信仰の場として、また地域の心の拠り所としての役割を果たし続けることを目指しています。
宝物館特別公開のお知らせ
石切劔箭神社では、大阪・関西万博の開催に際し、宝物館の特別公開を行います。特に「太刀 石切丸」などの御神宝を展示する予定です。訪問者はこの貴重な機会に、神社の歴史的な遺産を直接見ることができます。
基本情報
- 開館時間:9時~16時
- 拝観料:無料
- 住所:〒579-8011 大阪府東大阪市東石切町1丁目1−1
春の宝物館一般公開スケジュール
- 4月 15日(火)
- 4月 16日(水)
宝物館特別公開スケジュール
- 4月 22日(火)
- 4月 26日(土)
- 4月 27日(日)
- 5月 3日(土)
- 5月 4日(日)
- 5月 15日(木)
- 5月 17日(土)
- 5月 18日(日)
- 5月 22日(木)
- 5月 31日(土)
- 6月 1日(日)
- 6月 14日(土)
- 6月 15日(日)
7月以降も特別公開を行う予定であり、日程の詳細については公式サイトで随時更新されます。最新情報は公式サイト(こちら)をご確認ください。
東大阪ツーリズム振興機構について
東大阪ツーリズム振興機構は、地域の「モノづくり」「ラグビー(スポーツ)」「文化・下町」といった魅力を中心に、観光地域づくりに取り組んでいます。公式観光情報サイト『ピカッと東大阪』では、豊富な飲食店情報やイベント情報を発信し、地域に訪れる方々に多彩な体験プログラムやまち歩きMAPを提供しています。
また、花園ラグビー場での中学・高校等のラグビー部の春合宿支援や、映画・ドラマの撮影支援を行うフィルムコミッション事業にも取り組んでいます。地域の魅力を最大限に引き出し、訪れる人々に新たな体験を提供するための活動を続けています。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
登録文化財 | 石切劔箭神社の本殿・拝殿、幣殿、透塀、絵馬殿 |
登録日 | 2025年4月7日 |
神社の創建歴 | 古くから病気平癒や厄除けの信仰を集めている |
修復工事 | 100周年に向けた大規模修復工事を計画中 |
宝物館特別公開 | 4月22日、26日、27日、5月3日、4日、15日、17日、18日、22日、31日、6月1日、14日、15日 |
石切劔箭神社の登録有形文化財は、地域の文化的価値を高めるだけでなく、観光資源としても大きな役割を果たすことが期待されます。地域の皆様の支えを受けながら、信仰の場としての役割を果たし続けることが求められています。