2025年4月から始まる日本製鉄とティアフォーの自動運転化プロジェクトの詳細

自動運転化導入

開催日:4月1日

自動運転化導入
日本製鉄とティアフォーの共同開発プロジェクトって何をするの?
日本製鉄とティアフォーは、大型特殊車両の自動運転化を目指し、ドライバー不足解消と労働環境改善を目的にプロジェクトを進めています。
このプロジェクトの導入はいつから始まるの?
プロジェクトの導入は2025年度から日本製鉄名古屋製鉄所で開始される予定です。

日本製鉄とティアフォーの共同開発プロジェクト

日本製鉄株式会社(本社:東京都千代田区、以下、日本製鉄)と自動運転システムの開発・運用を手がける株式会社ティアフォー(本社:東京都品川区、以下、ティアフォー)は、大型特殊車両・キャリアの自動運転化を目指す共同開発プロジェクトを進めています。このプロジェクトは、将来的なドライバー不足や労働環境の改善を目的として2023年度より開始され、2025年度からは日本製鉄名古屋製鉄所構内での鋼材搬送における自動運転の導入を目指しています。

プロジェクトの背景と目的

製鉄所構内において、鋼材はパレットと呼ばれる台車に積載され、これを大型特殊車両であるキャリアで搬送しています。パレットは鋼材を多数積載することが可能であり、各生産工程間の効率的な物流を実現しています。しかし、ドライバー不足や労働環境の課題が深刻化する中、日本製鉄は搬送効率の向上と安全性の大幅な向上を図るため、キャリアの自動化に取り組むことを決定しました。

自動運転システムの開発

ティアフォーでは、自動運転システムの開発と運用を効率化するために、使用者の用途に合わせた複数のリファレンスデザインを提供しています。本共同開発では、工場や私有地での物流配送向けのリファレンスデザインを活用し、自動運転システムの開発を進めています。この取り組みにより、人手不足の解消や安全性の向上という社会課題への貢献を目指しています。

日本製鉄の概要

日本製鉄は、日本国内で最大手、世界でもトップクラスの鉄鋼メーカーとして知られています。国内外において15カ国以上に製造拠点を展開し、製鉄事業を中核に、エンジニアリング事業、ケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業の4つの分野を推進しています。

同社は以下の4つの柱を経営計画に掲げています:

  • 国内製鉄事業の再構築とグループ経営の強化
  • 海外事業の進化と拡充に向けたグローバル戦略の推進
  • カーボンニュートラルへの挑戦
  • デジタルトランスフォーメーション戦略の推進

「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指し、世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて社会の発展に貢献しています。詳細は、日本製鉄の公式ウェブサイトを参照してください。

ティアフォーについて

ティアフォーは、「自動運転の民主化」をビジョンに掲げ、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導しているディープテック企業です。自動運転システムの社会実装を推進し、Autowareを活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供しています。

ティアフォーは、これらの製品を基盤に市場の需要に応じたソリューションを展開し、Autowareが生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大しています。

まとめ

項目 詳細
プロジェクト名 大型特殊車両の自動運転化共同開発プロジェクト
開始年度 2023年度
導入予定年度 2025年度
目的 ドライバー不足の解消、労働環境の改善、安全性の向上
関係企業 日本製鉄、ティアフォー
日本製鉄の事業内容 製鉄事業、エンジニアリング事業、ケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業
ティアフォーのビジョン 自動運転の民主化

日本製鉄とティアフォーの共同開発プロジェクトは、鋼材搬送の自動運転化を通じて、業界の効率化と安全性向上を図るものです。両社の取り組みは、今後の製造業における自動運転技術の可能性を広げる重要なステップとなるでしょう。