ジュリアン・オピーの《People 14.》が4月13日から大阪万博で公開

GMOインターネットグループ、ジュリアン・オピーの《People 14.》を大阪・関西万博で初公開

GMOインターネットグループは、2025年4月10日15時に、世界的な現代アーティストであるジュリアン・オピーの代表作《People 14.》を2025年日本国際博覧会（以下、大阪・関西万博）にて展示することを決定しました。この展示は、グループ代表の熊谷正寿が長年にわたり収集してきたオピー作品の一つであり、彼の「本物のアート」との出会いを多くの人々に届けるという目的のもと特別出展されます。

《People 14.》は、LED両面ディスプレイを用いた「動く肖像画」として、多くの人々が行き交う様子をミニマルな表現で描写しています。この作品は、静と動が交錯する表現を通じて、鑑賞者に新たな視覚体験を提供します。GMOインターネットグループは、この展示を通じてデジタル社会におけるアートの価値を再発見し、多様な文化の共生を促進するという社会的課題に貢献することを目指しています。

作品情報と展示の詳細

《People 14.》の詳細は以下の通りです。

本作は通常、GMOインターネットグループ本社（渋谷セルリアンタワー）のオフィス入口に設置されていますが、大阪・関西万博の屋外展示に際して、ジュリアン・オピー本人とも協議を重ねたうえで、作品の内容はそのままに、展示環境に応じた新たなディスプレイ本体を特別に制作しました。

ジュリアン・オピーとそのアートスタイル

ジュリアン・オピーは1958年にロンドンで生まれたイギリスの現代美術を代表するアーティストです。彼の作品は、風景や人物などの伝統的なモチーフをピクトグラムやアニメの表現を連想させるシンプルな描画と色彩表現で簡略化し、最小限の要素で表現するスタイルが特徴です。このスタイルはアート界のみならず、広義のカルチャーシーンでも大きな支持を集めています。

オピーは日本美術にも深い造詣を持ち、広重や歌麿などの浮世絵の収集家でもあり、彼の作風への影響が知られています。彼の作品はニューヨーク近代美術館、大英博物館、テートギャラリー、ステデリック美術館など、世界の主要な美術館に収蔵されています。日本では東京国立近代美術館、国立国際美術館、高松市などにコレクションされています。

熊谷正寿のアートへの想い

今回の展示は、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿の「アートを通じた社会貢献」という理念に基づいて実施されます。熊谷はアートを「心を豊かにし、創造性を刺激する源泉」と位置づけており、特にジュリアン・オピーの作品に深い共感を寄せています。彼は世界一とも称される規模のコレクションを所有し、アートを通じて多くの人々に感動を与えることを目指しています。

熊谷正寿は次のようにコメントしています。「ジュリアン・オピーは、非常に複雑な人間の姿を、極めてシンプルな形で表現するアーティストです。これは、複雑な仕組みを持つインターネットが『0』と『1』のシンプルな組み合わせで成り立っていることと重なります。見かけの複雑さの中にこそ、真のシンプルさが隠されていることを伝えたいと考えています。」

また、彼は「アーティストは作品を通じて表現し、コレクターは作品の選定、収集、展示という行為を通じて思いを表現する」と考えています。特にオピーの作品が評価される理由は、シンプルな表現の中に本質を捉える力があるからです。熊谷は、インターネットが物の比較する時間やコストをゼロに近づけた一方で、本物・本質が大切な時代になったと述べています。

GMOインターネットグループのアートへの取り組み

GMOインターネットグループでは、エンジニアやクリエイターが感性や創造力を高め、「自らが創るものすべてを、最高にカッコよく、美しく、気持ちよく」することを目指しています。この想いから、グループ本社全体を「GMO Gallery」と名付け、ジュリアン・オピーの作品の常設展示を開始しました。

さらに、グループ第2本社が入居する渋谷フクラス内には「バンクシー展 GMOデジタル美術館 東京・渋谷」を開設し、バンクシーの作品を一般に公開しています。これにより、誰もが気軽に「本物のアート」に触れられる場を提供し、アートの力を広く社会に届けることも企業として果たすべき重要な役割であると考えています。

今回、ジュリアン・オピーの作品を大阪・関西万博という国際的な舞台で展示することは、こうした想いを体現するものとなります。この展示が、GMOインターネットグループのパートナーだけでなく、万博を訪れる多くの人々にとっても感性と創造性を育む特別な体験となることが期待されます。

まとめ

GMOインターネットグループが展示するジュリアン・オピーの《People 14.》は、2025年4月13日から10月13日まで大阪・関西万博で公開されます。アートを通じた社会貢献を目指す熊谷正寿の理念が反映されたこの展示は、現代アートの新たな視覚体験を提供します。

以下に、展示に関する情報をまとめます。

GMOインターネットグループは、テクノロジーとアートの融合による心豊かな社会の実現を目指し、今後も多様な文化的価値を発信していく予定です。