大熊ダイヤモンドデバイス、4月15日に福島で世界初のダイヤモンド半導体工場着工

ダイヤモンド半導体工場建設

開催日:4月15日

ダイヤモンド半導体工場建設
ダイヤモンド半導体って何がすごいの?
ダイヤモンド半導体は高周波特性や大電力効率、放熱性に優れ、過酷な環境でも動作可能。6G通信や宇宙での利用が期待されています。
大熊ダイヤモンドデバイスの新工場はいつ稼働するの?
大熊ダイヤモンドデバイスの福島第1工場は2026年に稼働予定です。ダイヤモンド半導体の量産化を目指しています。

大熊ダイヤモンドデバイスが世界初のダイヤモンド半導体工場を建設

2025年4月15日、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:星川尚久)は、福島県双葉郡大熊町に「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」の建設を開始したことを発表しました。この工場は、世界初となるダイヤモンド半導体の量産化を目指しており、2026年の稼働を予定しています。

ダイヤモンド半導体は、既存の半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性に優れているため、次世代通信技術「6G」の実現に欠かせない存在とされています。特に、高放射線や高温・低温といった過酷な環境下でも正常に動作する能力があり、原子炉内や宇宙空間での利用が期待されています。

【大熊ダイヤモンドデバイス】世界初となるダイヤモンド半導体工場の建設開始 画像 2

工場の概要と特徴

「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」は、福島第一原子力発電所の近隣に位置し、ダイヤモンド半導体の量産化を目指す世界初の工場です。ここでは、廃炉措置が進む原発内での中性子線量の計測を目的とした「臨界近接監視モニタシステム」や、原発・宇宙・防衛市場向けの「ダイヤモンド半導体アンプ」の開発が進められています。

工場の具体的な情報は以下の通りです。

名称 所在地 構造 敷地面積 建築面積 稼働予定
大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場 福島県双葉郡大熊町大字下野上字原94-8(大熊中央産業拠点内) 鉄骨2階建て 約5,800 ㎡ 約1,100 ㎡ 2026年
【大熊ダイヤモンドデバイス】世界初となるダイヤモンド半導体工場の建設開始 画像 3

地鎮祭の実施と地域貢献

2023年3月27日には、福島県大熊町にて地鎮祭が行われました。この地鎮祭には、国や県、施工業者を含む70人以上の関係者が出席し、工事の安全を祈願しました。

地鎮祭に出席した大熊町の吉田淳町長は、「福島第一原子力発電所の事故収束と廃炉に向けた取り組みが進展することは、大熊町と福島県の復興に大きく寄与する」と述べました。また、当社の代表取締役である星川尚久氏は、「町と共に発展していくことを誓い、この地に産業を根付かせることが私たちの役目であり責任である」と強調しました。

メディア掲載情報と今後の展望

この工場の建設に関する情報は、複数のメディアに取り上げられています。以下はその一部です。

  • NHK福島 NEWS WEB:福島 大熊町にダイヤモンド半導体工場建設 廃炉への活用期待
  • テレビユー福島:放射線に強い「ダイヤモンド」廃炉作業でも活躍見込む
  • 福島中央テレビ:産業を根付かせる大熊町ダイヤモンド半導体工場
  • 福島放送:世界初の人工ダイヤモンド半導体工場が大熊町に
  • 日本経済新聞:福島・大熊のダイヤモンド半導体工場が着工
  • 福島民友新聞:大熊ダイヤモンドデバイス 世界初、ダイヤモンド半導体工場新設へ
  • 建設新聞:大熊ダイヤモンドデバイス/大熊中央産業拠点・ダイヤモンド半導体工場の新築を委託

このように、ダイヤモンド半導体工場の建設は、地域の経済活性化や新たな雇用の創出に寄与することが期待されています。

会社概要

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、2022年3月1日に設立され、北海道札幌市に本社を置いています。現在、同社はダイヤモンド半導体の研究開発を進めており、福島県大熊町における新工場の稼働を通じて、地域の復興と産業の発展を目指しています。

以下は会社の基本情報です。

社名 大熊ダイヤモンドデバイス株式会社
代表者 代表取締役 星川 尚久
設立 2022年3月1日
所在地 北海道札幌市北区北21条西12丁目2北大ビジネススプリング
URL https://ookuma-dd.com/

大熊ダイヤモンドデバイスの取り組みは、地域の復興や新たな産業の創出に寄与することが期待されており、今後の展開に注目が集まります。ダイヤモンド半導体の量産化が実現されることで、次世代通信技術や極度環境下での利用が進むことが期待されています。

参考リンク: