福岡市とCICが5月から本格連携開始、スタートアップ支援を強化

福岡市CIC連携開始

開催日:5月1日

福岡市CIC連携開始
福岡市とCICが連携することで何が変わるの?
福岡市とCICの連携により、スタートアップ支援が強化され、国際的なネットワークを活用した海外展開が促進されます。
CICってどんな会社?
CICは、起業家やスタートアップの成長を支援するイノベーション・キャンパスを運営するグローバルリーダー企業です。

福岡市とCICの連携によるスタートアップ支援の強化

福岡市は、スタートアップ支援をグローバルに展開するCIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)との間で、MoU(覚書)を締結しました。この締結は、福岡市がスタートアップ支援をさらに強化し、国際的な連携を深めることを目的としています。

2025年4月21日に発表されたこのニュースは、福岡市役所からのもので、CICが福岡に拠点を構えることに伴い、両者の協力が正式に始まることを示しています。CICは、世界中でワークスペースを運営し、イノベーション・コミュニティを創出してきた実績を持っており、福岡市との連携により、地域のスタートアップに新たな機会を提供することが期待されています。

新たな国際連携の拡大

今回のMoU締結により、福岡市はアメリカ東海岸のケンブリッジとの新たな連携を加え、海外のスタートアップ連携先は12か国・地域、17拠点に増加しました。この国際的なネットワークの拡大は、福岡市のスタートアップが海外市場に進出する際の大きな後押しとなります。

さらに、福岡市は外国人創業者や海外展開を目指すスタートアップ向けの支援窓口「Global Business Support」をFukuoka Growth Nextの外にも拡大し、CIC Fukuokaとも連携してサテライトデスクを活用した相談体制を整え、支援を強化していく方針です。

締結式の概要と関係者のコメント

MoU締結式には、CICの創業者兼CEOであるティム・ロウ氏が登壇し、福岡市長の高島市長のリーダーシップを称賛しました。ロウ氏は、「新しいアイデアやスタートアップに対するオープンな姿勢が素晴らしい」とコメントし、福岡市がアジアにおけるCICの2拠点目として選ばれたことに喜びを表しました。

また、福岡市を代表するスタートアップであるTensor Energy株式会社の堀ナナ代表も参加し、同社は福岡市内で創業し、Fukuoka Growth Nextを卒業後、5月からCIC Fukuokaに入居予定です。これにより、福岡市ではFukuoka Growth Nextで育ったスタートアップがさらなる成長を目指し、グローバルな展開を進める成功事例が生まれています。

連携事項の詳細

福岡市とCICの連携によって、具体的にどのような支援が行われるのか、以下にまとめます。

連携事項 内容
国内外のCIC拠点との連携促進 福岡市とCICの拠点間での情報交換や共同イベントの開催を通じて、スタートアップの成長を支援します。
相互のネットワーク及びプログラムを活用した海外展開 CICの持つ国際的なネットワークを活用し、福岡市のスタートアップが海外市場に進出するための支援を行います。
スタートアップコミュニティ醸成及びイノベーション促進 スタートアップ同士の交流を促進し、イノベーションを生み出す環境を整えます。
相互の関係企業、業界団体、ネットワーク等の紹介 福岡市とCICのそれぞれの関係者を紹介し、ビジネスチャンスの創出を図ります。

CICの概要とその役割

CICは、起業家やスタートアップ企業の成長を支援するイノベーション・キャンパスの運営を行うグローバルリーダーです。1999年に米国マサチューセッツ州ケンブリッジに初めて設立された同社は、現在、米国、欧州、アジアにおいて合計9万平米以上の共有ワークスペース、ウェットラボ、イベントスペースを運営しています。

世界各地のCICでは、スタートアップの成長に資する最高の環境を提供し、地域の課題を解決しようとする起業家から、グローバルレベルの課題に取り組む起業家まで、営利・非営利を問わず、累計1万社以上の多様なスタートアップの事業成長に貢献しています。

このように、福岡市とCICの連携は、地域のスタートアップにとって新たな成長の機会を提供し、国際的なビジネス環境を整える重要な一歩となります。今後、福岡市から海外を目指すスタートアップが増加し、さらなる成功事例が生まれることが期待されます。