Stripeが4月22日にPayPayやカード分割払いなど新決済手段を発表
ベストカレンダー編集部
2025年4月22日 12:19
Stripe新決済発表
開催日:4月22日
Stripeが新たな決済手段を発表
ストライプジャパン株式会社は、2025年4月22日に開催された「Stripe Payment Summit 2025」において、PayPayやカード分割払いなどの新しい決済機能を導入することを発表しました。これにより、顧客に対してより多様な決済手段を提供し、ビジネスの成長を支援することを目指しています。
今回の発表には、ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ締結も含まれており、顧客・共通基盤であるDeNA Account Serviceの一部機能であるDeNA Payの決済を支援することが決まりました。Stripeは、世界のGDPの約1.3%に相当する1.4兆ドル(約210兆円)の決済処理を実現しており、今後も決済・金融に関する様々な取り組みを進めていく予定です。
PayPayのオンライン決済機能を導入
Stripeは、日本最大の決済手段であるPayPayのオンライン決済を新たに提供開始しました。PayPayは、Stripeで初めて導入される日本発のコード決済であり、登録者数は6,800万人を超えています。利用希望者は、先行提供版に申し込むことができます。
このPayPayの導入により、以下のような利点があります:
- 迅速な入金サイクル:通常の翌月末入金と比べ、4営業日での入金が可能です。
- スムーズな決済体験:決済時のウェブブラウザ起動やPayPayからのリダイレクトが円滑で、特にモバイルでの決済に最適化されています。
- ブラウザのプライバシー設定対応:クッキーに依存しない高度なセッション管理技術を採用しており、プライバシーモードやアプリ内ブラウザでも安定した決済体験を提供します。
PayPay株式会社の執行役員である笠川剛史氏は、このパートナーシップに対する期待を述べています。Stripeの信頼性の高いテクノロジーにより、PayPayのコード決済を提供できることに大きな可能性を感じているとのことです。
ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ
Stripeは、ディー・エヌ・エーが開始した顧客・共通基盤DeNA Account Serviceの一部であるDeNA Payの公式決済パートナーとして採用されました。DeNA Payは、DeNAアカウントの保有者が事前にチャージした金額内で、対応サービスの支払いが可能な前払い式決済です。
この提携により、以下のようなサービスが提供されます:
- 横浜スタジアムでの野球観戦アプリ「BAYSTARS STAR GUIDE」:このアプリでの決済が可能になります。
- 公式リセールサービス「ベイチケリセール」:同様に、DeNA Payを利用した決済が行えます。
ディー・エヌ・エーのソリューション本部本部長である菅原賢太氏は、Stripeのエンジニアフレンドリーな設計や不正抑止の効果が高いことを評価し、決済成功率の向上と運用コストの削減が可能になると述べています。
カード分割払い機能の導入
Stripeは、クレジットカード決済における分割払い機能の提供を開始しました。キャッシュレス決済の浸透や法人分野への利用領域拡大を背景に、クレジットカード市場は伸び続けており、2028年度の市場規模は約158兆円と予測されています。
Stripeの分割払い機能は、以下のような利点があります:
- 迅速な入金:クレジットカード入金と同様に4営業日での入金が可能です。
- 追加の決済手数料なし:大きな導入作業も不要です。
京都発のスタートアップ、アトモフ株式会社の共同創業者である中野恭兵氏は、Stripeのカード分割払いを導入したことで、柔軟な決済方法を選択できるようになり、多くの顧客に製品を届けられるようになったと述べています。
3Dセキュアと不正利用対策の強化
クレジットカードの不正利用被害が増加している中、Stripeは3Dセキュア2.0の導入を進めています。これにより、不正対策を強化し、決済成功率を向上させることを目指しています。
Stripeの不正対策では、AIを活用した自社開発の認証エンジンが3Dセキュアの適用を自動で判断します。このアプローチにより、誤ってブロックされる利用者を減らし、売上を落とすことなく最適なバランスを適用することが可能です。
ソースネクスト株式会社の技術顧問である高沢冬樹氏は、Stripeのダッシュボードでデータが可視化されることで、仮説検証を迅速に実施できるようになり、売上改善に成功したと述べています。
日本初のネットワークトークンをサポート
Stripeは、日本初となるネットワークトークンのサポートを開始しました。クレジットカードの不正利用が増加する中、ネットワークトークンは次世代の決済認証技術として注目されています。
ネットワークトークンの主な特徴は以下の通りです:
- 自動更新:クレジットカードの紛失や期限切れの場合でも、ネットワークが自動的にトークンを更新します。
- 情報管理リスクの軽減:顧客情報は暗号化されており、情報漏洩のリスクが低くなります。
Stripeの日本法人代表取締役であるダニエル・へフェルナン氏は、PayPayとのパートナーシップを通じて新たな決済の選択肢を提供できることを嬉しく思っており、今後もAIに投資し、高い安全性を担保する最新のテクノロジーを提供していくと述べています。
まとめ
| 発表内容 | 詳細 |
|---|---|
| PayPayの導入 | 日本最大の決済手段であるPayPayのオンライン決済をStripeで提供開始。 |
| ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ | DeNA Payの公式決済パートナーとして採用。横浜スタジアムのアプリなどで利用可能。 |
| カード分割払いの提供 | 4営業日での入金が可能なクレジットカード分割払い機能を導入。 |
| 3Dセキュアの強化 | AIを活用した不正対策により、決済成功率を向上。 |
| ネットワークトークンのサポート | クレジットカード情報の自動更新を可能にするネットワークトークンを導入。 |
このように、Stripeは新たな決済手段や機能を導入することで、顧客の利便性を向上させ、ビジネスの成長を支援しています。詳細については、Stripeの公式ウェブサイトを参照してください。
参考リンク: