『ペリカン・ブルー』配給権をマーチが取得、1990年代ハンガリーの実話を描く
ベストカレンダー編集部
2025年4月23日 10:50
ペリカン・ブルー配給開始
開催日情報なし
『ペリカン・ブルー(原題)』の国内配給権取得について
株式会社コンテンツセブンは、映画配給・宣伝の新会社「株式会社マーチ」を2025年3月3日に設立し、ドキュメンタリー・アニメーション映画の傑作『ペリカン・ブルー(原題)』の国内配給権を取得しました。この映画は、1990年代にハンガリーで実際に起きた事件を描いた作品であり、アニメーションという手法を用いることで登場人物たちの個人情報を守る工夫がなされています。
本作は、戦争体験や社会的な葛藤をテーマにした作品であり、過去の作品『戦場でワルツを』や『FLEE フリー』と同じく、内面性や記憶の曖昧さを視覚的に表現しています。現代の分断や格差が再び強調される中で、この映画が私たちにどのような示唆を与えてくれるのか、多くの人々にとって重要なメッセージを含んでいることでしょう。
映画祭での評価と反響
『ペリカン・ブルー(原題)』は、今年3月に開催された「第3回 新潟国際アニメーション映画祭」で上映されました。この映画祭での上映時には、実録犯罪映画としてのスリリングな展開と、青春映画としての瑞々しさが同居するユニークな語り口が観客を魅了し、最後には深い余韻を残す結果となりました。観客からの反響も非常に良好であり、今後の配信や公開に対する期待が高まっています。
映画祭での成功を受け、マーチでは韓国発のアニメーション映画『口蹄疫から生きのびた豚(原題)』の国内配給権も取得しています。これにより、国際アニメーション映画の国内配給においてさらなる地位向上を目指して邁進していく方針です。
『ペリカン・ブルー(原題)』の作品概要
本作の詳細は以下の通りです:
| タイトル | 『ペリカン・ブルー(原題)』 |
|---|---|
| 監督 | ラースロ・チャキ |
| 製作年度 | 2023年 |
| 製作国 | ハンガリー |
| 上映時間 | 79分 |
あらすじとしては、1990年代のハンガリーにおいて“鉄のカーテン”が崩壊し、西ヨーロッパへの扉が開かれたものの、庶民にとって海外旅行は夢のまた夢であった時代、アコス、ペーチャ、ラチの3人の若者がペリカン製のブルーカーボン紙を使って国際列車の切符を偽造し、仲間たちに「外の世界」を旅する機会を提供しようとする物語です。
彼らの活動は次第に広まり、悪名高いプロの偽造師として知られるようになりますが、警察の捜査が進むにつれ、自由には大きな代償が伴うことを痛感することになります。この物語は、自由を求める若者たちの葛藤や、社会の不条理に対する問いかけを描いています。
株式会社マーチの概要と今後の展望
新会社「株式会社マーチ」は、映画の配給・宣伝を主な事業としており、アジア映画だけでなく洋画・邦画を含む多様な作品を安定的に配給・宣伝していく方針です。これまでの経験を活かし、映画作品の国内における展開をワンストップで行うことで、作品価値の最大化を目指します。
会社の概要は以下の通りです:
| 商号 | 株式会社マーチ(英文表記:MARCH Inc.) |
|---|---|
| 設立年月日 | 2025年3月3日 |
| 役員構成 | 代表取締役:成 七龍(C7代表取締役兼務) 取締役:鈴木直俊(C7コンテンツ事業部部長兼経営管理部部長兼務) 取締役COO:田辺晴彦 |
| 所在地 | 東京都中央区新川2-9-9 SHビル(受付3階) |
| 事業内容 | 映画の配給・宣伝など |
| 資本金等 | 1,000万円 |
| 公式サイト | https://www.march.film |
株式会社マーチは、映画配給を通じて映像コンテンツ市場のさらなる発展と活性化に貢献することを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。
まとめ
『ペリカン・ブルー(原題)』は、1990年代のハンガリーを舞台にしたドキュメンタリー・アニメーション映画であり、社会的なテーマを扱った作品です。株式会社マーチがこの映画の国内配給権を取得したことにより、今後の公開や配信において多くの人々にこの作品が届けられることが期待されます。
以下に、本記事で紹介した内容をまとめます:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 映画タイトル | 『ペリカン・ブルー(原題)』 |
| 監督 | ラースロ・チャキ |
| 製作国 | ハンガリー |
| 上映時間 | 79分 |
| 設立会社 | 株式会社マーチ |
| 設立日 | 2025年3月3日 |
このように、映画『ペリカン・ブルー(原題)』の配給権取得により、株式会社マーチは新たな挑戦を開始しました。映画の内容や今後の展開に注目が集まる中、さらなる情報が発表されることが期待されます。