大阪・関西万博でグリーン燃料発電システムとオフセットサービス提供開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月23日 14:17
万博グリーン電力提供
開催日:4月23日
グリーン燃料発電システムとオフセットサービスの提供
2025年4月23日、有限会社ティー・エヌ・プラン、KlimaDAO JAPAN株式会社、株式会社PBADAO、JE FOREST株式会社の4社は、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)において、カーボンニュートラル構想の一環として、グリーン燃料発電システムとオフセットサービスを提供することを発表しました。この取り組みは、万博内のパビリオンやイベントに必要な電力を、環境に配慮した方法で供給することを目的としています。
大阪・関西万博は、持続可能な社会の実現を目指し、2022年4月に策定された方針に基づき、カーボンニュートラルや資源循環型社会の実現に向けた取り組みを進めています。特に、電力消費が多いイベントにおいては、会場内の常設電源だけでは不足する場合があるため、各運営者が独自にカーボンニュートラルな電力を確保する必要があります。
サービスの具体的内容
共同事業者は、以下の2つのサービスを提供することを決定しました。
- カーボンニュートラルな電力を供給するグリーン燃料発電システム
ティー・エヌ・プランが研究・開発したこのシステムは、水と大気中のCO2から合成したグリーン燃料を用いて発電を行います。グリーン燃料は常温常圧で生成され、燃焼時に排出されるCO2は、生成時に大気中から取り込まれたものであるため、カーボンニュートラルな特性を持ちます。 - カーボンクレジットトークンを活用したオフセットサービス
このサービスでは、スマートコントラクトを用いてトークン化されたカーボンクレジットを提供します。これにより、高い透明性を持ちつつ、取引やオフセットが容易に行えるようになります。
特にカーボンクレジットトークンは、国内の11社と自治体が共同で実施した実証事業に基づいており、これによりカーボンクレジット市場の活性化が期待されています。
国際ブーランジェコンクール「第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン」
今回のサービス提供は、国際ブーランジェコンクール「第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン」においても実施されることが決定しています。このコンクールは、大阪・関西万博の会場で開催されるもので、昨年フランスで行われた「第9回モンディアル・デュ・パン」の上位6つの国・地域の代表チームが集まり、パン職人世界一の座を競います。
このイベントは、大規模な電力消費が見込まれており、映像や音響に使用される電力も含めて、全てカーボンニュートラルでの開催が求められています。そのため、グリーン燃料発電システムとオフセットサービスの利用が決定されました。
企業の紹介と連携の意義
このプロジェクトに参加する4社は、それぞれ異なる専門分野を持ち、環境問題への取り組みを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
- 有限会社ティー・エヌ・プラン: カーボンニュートラルな燃料・電気を生成するグリーン燃料発電システムの製造・販売を行い、地域の活性化にも貢献しています。
- KlimaDAO JAPAN株式会社: Web3・ブロックチェーン技術を活用し、気候変動対策を推進する企業で、カーボンクレジットの取引を行うマーケットプレイスの開発に取り組んでいます。
- 株式会社PBADAO: アートとテクノロジーを融合させた新しいサービスを提供し、グリーンビジネスなどの分野で活躍しています。
- JE FOREST株式会社: 環境関連の新たな事業創出に取り組む企業で、森林や環境の保護に貢献しています。
これらの企業が連携することで、より効果的なカーボンニュートラルな取り組みが進むことが期待されています。
まとめ
大阪・関西万博におけるグリーン燃料発電システムとオフセットサービスの提供は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。特に国際ブーランジェコンクール「第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン」においては、カーボンニュートラルな電力供給が求められており、これに応える形でのサービス提供が決定しました。
以下に、今回のサービスの概要をまとめます。
| サービス名 | 内容 | 提供企業 |
|---|---|---|
| グリーン燃料発電システム | 水とCO2から生成したグリーン燃料を用いたカーボンニュートラルな電力供給 | 有限会社ティー・エヌ・プラン |
| カーボンクレジットトークンオフセットサービス | スマートコントラクトを用いたトークン化カーボンクレジットの提供 | KlimaDAO JAPAN株式会社、株式会社PBADAO |
| 国際ブーランジェコンクール | カーボンニュートラルでのイベント開催 | JE FOREST株式会社、他 |
これらの取り組みを通じて、カーボンニュートラルな未来に向けた具体的なアクションが進められることが期待されます。
参考リンク: