読売仙台ビルの解体工事が5月開始、新たなランドマークへ向けた再開発
ベストカレンダー編集部
2025年4月23日 18:44
読売仙台ビル解体開始
開催日:5月1日
読売仙台ビル建替プロジェクトの基本協定締結について
2025年4月23日、株式会社読売新聞東京本社(以下「読売新聞社」)と東急不動産株式会社(以下「東急不動産」)は、仙台市に位置する読売仙台ビルの建替えに向けた基本協定を締結したことを発表しました。この共同プロジェクトは、両社が連携し、地域のニーズに応える新たなビルを実現することを目的としています。今後、具体的な計画について両社間で詳細な協議が行われる予定です。
読売仙台ビルの歴史と背景
読売仙台ビルは、1975年に竣工し、仙台市の中心部に位置しています。このビルは、隣接する新伝馬町中央通りビル(通称ジョリビル)と一体で運営されており、読売新聞社にとっては重要な取材拠点であると同時に、地域の皆様に親しまれる商業施設としても機能してきました。
しかし、竣工から50年が経過し、地域のニーズや時代の変化に適応するために、より高機能なビルへの建替えが必要であるとの判断に至りました。そのため、昨年から共同事業者の選定を行い、最終的に東急不動産をパートナーとして選ぶことが決定しました。
解体工事のスケジュール
読売仙台ビルと新伝馬町中央通りビルについては、2025年5月より解体工事を開始する予定です。この解体工事は、新たな建物の基礎を築くための重要なステップとなります。
新ビルの計画概要
新たに建設されるビルは、仙台の中心的なビジネス街である青葉通と東二番丁通の交差点に位置し、青葉通に約100m面する希少な立地にあります。この立地を最大限に活かすために、オフィスや商業施設に加えて、ホテルも設ける計画です。
新ビルの敷地面積は約5,200㎡で、イベントも開催できる広場空間を組み込んだランドマーク的な施設としての整備が予定されています。これにより、国内外の観光客を呼び込み、地域の活性化にも寄与することを目指しています。
プロジェクトの進行と協力体制
このプロジェクトでは、東急不動産がプロジェクトマネージャーとしての役割を果たし、メディアである読売新聞社の知見を交えながら、計画を進めていきます。両社は、新しいビルを通じて仙台市のさらなる発展と活力の増進に貢献することを誓っています。
仙台市の「せんだい都心再構築プロジェクト」への参加
本プロジェクトは、仙台市の「せんだい都心再構築プロジェクト」の制度を活用し、助成を受ける予定です。この制度は、高機能オフィスや地域のにぎわいに寄与するオープンスペース等の整備を支援するものであり、読売新聞社と東急不動産は、仙台市中心部に新たな価値を創造するために協力していきます。
企業の概要
読売新聞社は、昨年創刊150周年を迎えた日本最大の発行部数を誇る全国紙です。グループ会社には読売巨人軍やよみうりランド、中央公論新社などがあり、報道・出版からスポーツや文化・エンターテインメントに至るまで幅広い事業を展開しています。また、不動産事業も手掛けており、同じ青葉区内に新たな商業施設「読売青葉テラス」を開業した実績があります。
一方、東急不動産は、東急不動産ホールディングス株式会社の中核企業として、渋谷を中心に全国各地で事業を展開する総合デベロッパーです。オフィスビルやホテル、物流施設などの開発に加え、再生エネルギー事業など幅広い事業ウィングを持ち、地域のまちづくりに貢献しています。
既存建物と新計画の概要
以下に、既存の読売仙台ビルと新たに計画されている建物の概要を示します。
| 項目 | 既存建物 | 計画建物 |
|---|---|---|
| 所有者 | 株式会社読売新聞東京本社 | 株式会社読売新聞東京本社、東急不動産株式会社 |
| 住所 | 宮城県仙台市青葉区中央2丁目3-6 | 宮城県仙台市青葉区中央2丁目3-1ほか |
| 敷地面積 | 約5,200㎡ | 約42,000㎡ |
| 延床面積 | 約51,400㎡ | 未定 |
| 築年 | 1975年 | 2029年度(予定) |
| 主要用途 | 店舗、事務所 | 事務所、ホテル、店舗 |
このように、読売仙台ビル建替プロジェクトは、仙台市の中心部に新たな価値を創造するための重要な取り組みであり、両社の協力によって実現されることが期待されています。今後の進展に注目が集まります。