岡山大学の事務職員がURAに認定、研究力強化と職員の高度化を目指す
ベストカレンダー編集部
2025年4月24日 05:46
URA認定発表
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岡山大学のURAスキル認定制度への認定について
2025年4月23日、国立大学法人岡山大学は、研究・イノベーション共創管理統括部の河本雅紀部長と同部研究協力課の山本聖二課長が、一般社団法人リサーチ・アドミニストレータースキル認定機構が実施する「URAスキル認定制度」において、「認定URA」に認定されたことを発表しました。この認定は、2025年4月1日に那須保友学長に報告されました。
「URAスキル認定制度」は、リサーチ・アドミニストレーター(URA)などの研究マネジメント人材の質を保証するための制度であり、認定URAとして求められる業務遂行能力について、業績や申請書類に基づき、問題解決能力が基準を満たしているかが審査されます。
岡山大学の研究力強化に向けた取り組み
岡山大学は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されており、研究大学群の形成を目指して様々な組織や制度改革を進めています。研究大学群の形成には、研究者の育成だけでなく、大学を支える職員の高度化も重要です。この度の河本部長と山本課長の認定は、職員の高度化の一環であり、研究大学群を支える岡山大学の大きな成果の一つとなります。
河本部長は「J-PEAKSは研究力の強化だけでなく、大学の経営改革や大学間連携も強く求められています。大学の既成概念や組織風土を打破するためには、自ら新しい道を拓く挑戦が必要だと考えています」と述べています。また、山本課長は「大学において事務職員が担える業務はまだまだ多いと感じています。事務職員の高度化が本学の価値向上に寄与することを信じています」と、今後の展望について語っています。
URA機能の内製化と人的リソースの最適化
日本においては、研究力やイノベーション創出を強化するため、研究開発マネジメント人材の重要性が高まっています。文部科学省でもこの議論が進められており、岡山大学も他の大学や研究機関よりも早くURAを高度なマネジメント人材として運用し、多くの実績を積み上げてきました。
さらに、J-PEAKSでは、URA機能の内製化を図る「研究開発マネジメント人材の育成」を推進しています。岡山大学は、人的リソースの最適化を図るために、研究・教育・マネジメントにおけるエフォート傾注による教員の機能分化や、複線型人事制度の設計などを進めています。これらの施策において、事務職員や技術職員、図書職員などの高度化は不可欠です。
岡山大学の長期ビジョンと今後の取り組み
岡山大学では、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、J-PEAKSの趣旨に共感し、これを活用しながら多様なステークホルダーと共に社会変革を実現する研究大学として邁進しています。今後も、岡山大学の職員が研究大学の舵取りを担う挑戦に期待が寄せられています。
那須保友学長は、河本部長と山本課長の認定URAについて「大変嬉しく思います。職員が目指すべきビジョンを理解し、そのための研鑽を積んでいることを誇らしく感じます」とコメントしています。また、職員の高度化を進める中で、大学院修学支援制度の認定式も実施されており、事務職員が副機構長の職に就くことが増加しています。研究大学は教員だけでなく、大学に関わるすべてのステークホルダーが主役であり、全員が研究大学の一員として行動することが重要です。
岡山大学の取り組みのまとめ
| 取り組み内容 | 詳細 |
|---|---|
| URAスキル認定制度への認定 | 河本雅紀部長と山本聖二課長が認定URAに認定 |
| 研究力強化のための取り組み | 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)への採択 |
| 人的リソースの最適化 | 研究・教育・マネジメントのエフォート傾注や複線型人事制度の設計 |
| 長期ビジョンの実現 | 地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を目指す |
岡山大学は、今後も研究大学としての役割を果たし、職員の高度化を進めることで、さらなる価値向上を目指します。これにより、地域社会や研究コミュニティに貢献することが期待されています。
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