フォースタートアップスと三井住友銀行がM&Aでスタートアップ支援を強化
ベストカレンダー編集部
2025年4月24日 09:45
スタートアップ連携開始
開催日:4月23日
フォースタートアップスと三井住友銀行の連携開始
2025年4月23日、フォースタートアップス株式会社(以下「フォースタートアップス」)と株式会社三井住友銀行(以下「三井住友銀行」)は、スタートアップの出口戦略の多様化に向けた連携を開始しました。この連携は、スタートアップのエコシステムを活性化させることを目的としており、特にM&A(合併・買収)を通じた出口手段の多様化に焦点を当てています。
フォースタートアップスは、東京都港区に本社を置き、成長産業支援事業を推進しています。一方、三井住友銀行は東京都千代田区に本社を構え、金融業務を広範囲に展開しています。この二社の連携により、スタートアップの成長を促進し、日本経済全体の活性化を図ることが期待されています。
連携の背景と目的
近年、スタートアップのエコシステム成長においては、企業の「バリューアップ」が中心的なテーマとされてきました。しかし、政府が提唱する「スタートアップ育成5か年計画」においては、「出口戦略の多様化」が重要な要素として位置付けられています。このような背景の中、フォースタートアップスと三井住友銀行は、M&Aを活用した出口戦略の多様化に取り組むことを決定しました。
本連携の目的は、スタートアップを対象とするM&Aマーケットの活性化を図り、より多くの起業家やベンチャーキャピタルの市場参入を促進することです。これにより、シリアルアントレプレナーの創出や、大企業傘下での成長環境を経由した大型IPO(スイングバイIPO)の確度向上など、日本経済全体の活力向上に寄与することを目指しています。
本連携の具体的な取り組み
フォースタートアップスと三井住友銀行の連携では、以下のような具体的な取り組みが行われます。
- スタートアップM&A・協業についての情報が集まる場づくり
合同セミナーやピッチイベント、事例紹介セッションを通じて、両者が成功体験や課題をオープンに話し合える場を整備し、実践的な連携機会を創出します。 - スタートアップM&Aにおける実務上のボトルネック解消に向けた検討
M&Aによる成長を実現するための障壁となる実務課題の解決に向けて、バリュエーションやデューデリジェンス、経営統合プロセスの可視化を行い、AIやデジタルツールを活用した効率化を図ります。 - スタートアップM&Aの拡大に向けた情報発信
国内外の事例研究や市場動向の調査を継続的に行い、スタートアップがM&Aを選択する際の成功要因や留意点を洗い出し、得られた知見を発信します。
これらの取り組みにより、M&Aを一つの選択肢として検討する企業が増加し、エコシステム全体の活性化が期待されます。
両社の概要
以下に、フォースタートアップスと三井住友銀行の概要を示します。
| 企業名 | フォースタートアップス株式会社 | 株式会社三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 代表者 | 志水雄一郎 | 福留朗裕 |
| 設立 | 2016年9月1日 | 1996年6月 |
| 事業内容 | 成長産業支援事業 | 預金業務、貸出業務、商品有価証券売買業務など |
| 所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 | 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 |
| 公式サイト | forstartups.com | smbc.co.jp |
フォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ」というミッションを掲げ、国内有力VCとの連携による起業支援や、スタートアップ企業の組織構築を含めた人材支援を行っています。また、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」を通じて、スタートアップエコシステムの構築にも取り組んでいます。
まとめ
フォースタートアップスと三井住友銀行の連携は、スタートアップの出口戦略の多様化を図る重要な取り組みです。M&Aを通じてスタートアップの成長を促進し、エコシステム全体の活性化を目指すこの連携は、日本経済の活性化にも寄与することが期待されています。
本記事では、フォースタートアップスと三井住友銀行の連携の背景や目的、具体的な取り組み、両社の概要について詳しく説明しました。これにより、スタートアップのM&A市場が活性化され、企業の成長に寄与することが期待されます。
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