ネクシオンとNEC、4月24日からローカル5G活用の新映像伝送サービス開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月24日 09:46
映像伝送サービス開始
開催日:4月24日
ネクシオンとNECの協業による新たな映像伝送サービスの開始
2025年4月23日、ネクシオン株式会社(以下、ネクシオン)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、放送メディア業界向けにローカル5Gを活用した映像伝送サービスを開始することを発表しました。このサービスは、ネクシオンが全国のアリーナやスタジアム、スポーツ施設、イベント会場に敷設した映像伝送ネットワークと、NECのローカル5G技術を統合することで実現しています。提供開始日は2025年4月24日で、ネクシオンの回線接続サービスのオプションとして提供される予定です。
本サービスは、スポーツやイベントの映像制作にかかる高額なコストを削減し、リモートプロダクションを可能にすることを目的としています。これにより、放送メディア事業者は新たな映像コンテンツの制作や映像ビジネスの拡大に向けた事業開発を進めることができるようになります。
サービスの背景と目的
スポーツやイベントの映像制作には、中継費用やスタジオ費用、編集費用など、様々な高額なコストが発生します。また、放送メディア事業者は新たな映像コンテンツの制作や映像ビジネスの拡大に向けた事業の開発が求められています。このような背景から、ネクシオンとNECは協業し、ローカル5G技術を活用した映像伝送サービスを提供することとなりました。
本サービスでは、撮影現場から放送局までの映像伝送をワンストップで行うことができるため、撮影や映像編集に関わる多くの関係者がリアルタイムで通信しながら番組制作を進めることが可能になります。これにより、リモートプロダクション環境の実現を目指しています。
本サービスの主な特長
本サービスには以下のような特長があります。
- 番組制作コストの削減
ローカル5Gと映像伝送ネットワークを利用することで、従来の有線カメラや中継設備に比べて、信頼性・安全性の高い映像伝送環境を提供します。これにより、放送メディア事業者は高額な中継設備の維持管理にリソースを費やすことなく、低コストで効率的な映像コンテンツ制作が可能になります。 - ワンストップでの映像伝送
光ファイバー回線を用いた映像伝送ネットワークと、広いエリアをカバーするNECのローカル5G技術を組み合わせることで、撮影現場付近に中継設備を設けることなく、現場と放送局を接続できます。これにより、リアルタイムでの通信が可能になり、魅力的なコンテンツ制作が実現します。 - マルチベンダー環境への対応
NECは、スポーツ中継の実績を活かし、様々なベンダーや機器の発掘を進めています。ネクシオンは映像伝送における柔軟性を持ち、撮影現場のお客様を強力にサポートします。これにより、顧客のニーズに柔軟に対応し、さらなる価値を提供します。
今後の展望とサービスの拡充
今後、撮影現場のローカル5Gネットワークのセキュリティを確保し、接続された端末の通信状態や電波状況をリアルタイムで可視化するサービスを提供する予定です。これにより、無駄のないカメラクルーの動線確保が可能になります。また、ローカル5Gを活用したネットワークサービスの提供も計画されています。
ネクシオンとNECは、高信頼かつ低遅延のローカル5G技術を通じて、放送メディア業界における映像コンテンツ制作や映像配信の効率化、映像ビジネスの拡大に貢献することを目指しています。
両社のコメントと協業の意義
ネクシオンの代表取締役社長である中尾 宙蔵氏は、「ローカル5Gサービスは施設内での通信であり、新たなサービス分野である」と述べています。また、NECのデジタルネットワーク統括部シニアディレクターの金原 史和氏は、「NECはネクシオンとの協業を通じて、革新的な映像伝送サービスを提供できることを光栄に思う」とコメントしています。
両社は今後も協力し、新しい可能性を探求し続け、放送メディア業界全体のデジタルトランスフォーメーションを推進していく方針です。
まとめ
ネクシオンとNECの協業により、ローカル5Gを活用した映像伝送サービスが開始されることは、放送メディア業界において大きな革新をもたらすことが期待されます。以下に、本サービスの要点をまとめます。
| 特長 | 内容 |
|---|---|
| コスト削減 | 信頼性の高い映像伝送環境を提供し、低コストで効率的なコンテンツ制作を可能にする。 |
| ワンストップ伝送 | 撮影現場から放送局までの映像をリアルタイムで伝送し、魅力的なコンテンツ制作を実現。 |
| マルチベンダー対応 | 様々な機器を組み合わせて使用できる柔軟な環境を提供。 |
この新しい映像伝送サービスは、放送メディア業界における映像制作や配信の効率化に寄与し、さらなる発展が期待されます。
参考リンク: