5月10日、世界渡り鳥の日に向けてバードウォッチングイベント開催
ベストカレンダー編集部
2025年4月24日 14:10
世界渡り鳥の日イベント
開催日:5月10日
「世界渡り鳥の日」とは
「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」は、渡り鳥とその保全の重要性を広く普及するために設けられたキャンペーンです。この日を記念して、国連環境計画(UNEP)によって推進されている二つの国際条約、すなわち「アフリカ・ユーラシア大陸渡り性水鳥保全協定(AEWA)」と「移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS)」が共同で活動を展開しています。2006年に始まったこのキャンペーンは、現在では世界各地で様々な団体が参加し、渡り鳥をテーマにした観察会や展示会、フェスティバル、アートや音楽によるイベントなどが行われています。
「世界渡り鳥の日」は、年に2回、5月と10月の第2土曜日に設定されており、2025年は5月10日(土)と10月11日(土)がその日となります。この日は、渡り鳥が越冬地から繁殖地へと移動する時期にあたるため、多くの人々がバードウォッチングを楽しむ絶好の機会となります。
2025年のテーマ「共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」
2025年の「世界渡り鳥の日」のテーマは、「共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」です。このテーマは、私たちの活動や都市開発が渡り鳥に与える影響を考慮し、都市から農村まであらゆるコミュニティが渡り鳥の保護に貢献できることを強調しています。
具体的には、以下のような施策が提案されています:
- 鳥たちに配慮した都市計画の推進
- 渡り鳥の休息地を提供するための行動
- 地域社会における生息環境の創出
- 汚染の除去やガラス窓への衝突防止策の実施
- ノネコや放し飼いのネコの室内飼いの徹底
これらの施策を通じて、地域社会は渡り鳥のために大きく貢献できると同時に、人々にとっても健全な環境を提供することが可能となります。
「グローバル・ビッグ・デー」とバードウォッチングのすすめ
5月10日には、世界最大の市民科学プロジェクト「eBird」による「グローバル・ビッグ・デー」が行われます。この日は、世界中のバードウォッチング愛好者が集まり、自身が観察した鳥をeBirdに投稿することが呼びかけられています。参加者は、見た鳥のデータを記録し、世界中の渡り鳥の動向を把握する手助けをすることができます。
日本各地でも多くの渡り鳥が観察できる季節であり、都市部の公園や緑地も渡り鳥の休息場所となっています。バードウォッチングを楽しむことで、身近な自然を感じることができ、また渡り鳥の保護に対する意識を高めることができます。
日本野鳥の会の取り組みとイベント情報
日本野鳥の会は、「世界渡り鳥の日」に合わせて、東京港野鳥公園で「東京港野鳥公園ビッグ・デー」を開催します。このイベントでは、参加者が自由にバードウォッチングを楽しみ、見た鳥をeBirdに投稿することができます。参加者全員には素敵な記念品がプレゼントされるため、楽しみながら参加することができます。
さらに、世界各地で開催される「世界渡り鳥の日」のイベント情報は、専用のイベントマップで登録・閲覧が可能です。これにより、各地での活動に参加する機会が広がります。
まとめ
「世界渡り鳥の日」は、渡り鳥の保護とその重要性を広く知ってもらうための大切な日です。2025年のテーマ「共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」は、私たちがどのようにして渡り鳥を守り、共存していくかを考えるきっかけとなります。
以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 世界渡り鳥の日 | 5月10日、10月11日(年2回) |
| 2025年のテーマ | 共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう |
| バードウォッチング | 参加者が見た鳥をeBirdに投稿 |
| 日本野鳥の会のイベント | 東京港野鳥公園ビッグ・デー開催 |
このように、渡り鳥の保護活動は私たちの生活と密接に関わっており、地域社会全体で取り組むことが重要です。自然環境を守るために、私たち一人ひとりができることを考え、行動することが求められています。
参考リンク: