ゴダール展覧会が7月4日新宿で開幕、彼の映像革新を体感できる貴重な機会
ベストカレンダー編集部
2025年4月24日 14:47
ゴダール展覧会新宿開催
開催期間:7月4日〜8月31日
映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダールの展覧会が新宿で開催
映画界の巨匠、ジャン=リュック・ゴダールの映像表現の革新性を探る日本初の展覧会《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》が、2025年7月4日(金)から8月31日(日)まで、東京・新宿の歌舞伎町にある王城ビルで開催されます。この展覧会は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)が主催し、ゴダールの映画とアートの新たな鑑賞体験を提供することを目的としています。
展覧会の開催に先立ち、4月24日(木)からは、クラウドファンディングが開始され、支援者を募っています。支援者には、ゴダールの最後の長編映画『イメージの本』と、彼の遺作となる映画『シナリオ』(2025年8月公開予定)に関する制作ノートのレプリカブックがリターンとして用意されています。これにより、ファンや新たな観客にゴダールの芸術性をより深く理解してもらう機会が提供されます。
展覧会の内容と特徴
本展覧会は、ゴダールの最後の長編作品であり、カンヌ映画祭で特別賞を受賞した『イメージの本』を映像インスタレーションとして再構成したものです。映画は、歴史、戦争、宗教、芸術といったテーマを5章に分けてコラージュし、視覚的に表現しています。展覧会では、映画の各章が断片化され、引用される映像の順序も常に変化します。これにより、観客は映画の時系列的な束縛から解放され、自由にゴダールの世界を体感することができるのです。
会場内には多数のスクリーンが設置され、映像が投影・展示されます。この手法により、観客はその場に立ちながら、往年の映画ファンだけでなく、ゴダールを知らない若い世代の方々も彼の思考に入り込み、彼の眼で世界を見る体験を得ることができます。このような新しい形での映画体験は、映画の芸術性を拡大させる試みとして注目されています。
アーティストとキュレーターの紹介
本展のアーティストおよびキュレーターを務めるのは、ファブリス・アラーニョ氏です。彼は、映画『イメージの本』のプロデューサーでもあり、後期ゴダールの右腕として知られています。アラーニョ氏は、本展のコンセプトを「『イメージの本』の編集室を拡大し、映画の中の世界のように拡張させたもの」と表現しています。観客は、自ら映画のプロセスを選択し、まるで森のような映画空間を散策することができると語っています。
アラーニョ氏は、1970年にスイス・ヌーシャテルで生まれ、ローザンヌ州立美術学校を卒業後、映画作家として多くの作品に携わってきました。彼の経験と視点が、本展にどのように反映されるかも大きな見どころです。
クラウドファンディングと今後の展望
本展覧会の開催に向けて、クラウドファンディングが行われています。支援者には、特別なプランが用意されており、ゴダール最後の長編映画『イメージの本』と、遺作『シナリオ』の制作ノートのレプリカブックが提供されます。このような支援を通じて、映画文化の普及を目指すCCCは、映画の新たな鑑賞体験を提案し、ゴダールの功績を次世代に伝えることを重要視しています。
実行委員長の門司孝之氏は、「映画の新たな鑑賞体験を提案するこの展示に携わることができることは非常に意義深い」と語り、ゴダールを支えたファブリス・アラーニョ氏を知ってもらう機会にもなることを期待しています。
展覧会の詳細情報
以下に、展覧会の詳細情報をまとめます。これにより、訪問を検討されている方々への参考となるでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 展覧会名 | 感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について |
| 会期 | 2025年7月4日(金)~8月31日(日) |
| 会場 | 王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2) |
| 主催 | 《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展実行委員会 |
| チケット料金 | 一般2,200円(税込) |
| 公式サイト | https://godardtokyo.com |
この展覧会は、日本で初めての開催となります。ゴダールが遺した映像の世界を体感できる貴重な機会です。映画ファンやアート愛好者には見逃せない内容となっており、多くの方々にその魅力を伝える展覧会となることが期待されています。
参考リンク: