国内初!アルミ付き紙容器の再生段ボールが2025年4月30日大阪万博で実用化
ベストカレンダー編集部
2025年4月30日 13:16
大阪万博再生段ボール
開催日:4月30日
国内初のアルミ付き紙容器の再生段ボールが大阪万博で実用化
2025年4月30日、食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社は、王子ホールディングス株式会社およびゴールドパック株式会社と連携し、紙容器入りボトルドウォーターおよびアルミ付き紙容器の古紙を原料とした再生段ボールを、EXPO 2025 大阪・関西万博の北欧パビリオンで活用することを発表しました。
この再生段ボールは、大阪・関西万博の北欧パビリオンで来場者へ配布される「ノルディック・サークル」オリジナルデザインの水を梱包するために使用されます。国内で初めてアルミ付き紙容器の古紙を使用した再生段ボールが実用化される事例となります。
新しいリサイクルシステムの実現
アルミ付き紙容器のリサイクルは、これまで主に焼却処理されるサーマルリサイクルが主流であり、紙製品への再利用(マテリアルリサイクル)はわずか3.6%にとどまっていました。しかし、今回の取り組みにより、アルミ付き紙容器を段ボールへ再生する国内初のリサイクルシステムが構築されました。
日本テトラパックと王子ホールディングスは、食品業界などへの本格普及を目指しており、ゴールドパックが製造する「ノルディック・サークル」オリジナルデザインのボトルドウォーターに再生段ボールを採用することを皮切りに、今後さらに再生段ボールの採用が加速することが期待されています。
各社のコメント
この取り組みに関して、各社のコメントが寄せられています。
- 王子ホールディングス株式会社 グループオペレーション本部 リサイクル推進部長 島谷啓二
「王子グループは、経営理念の一つである『環境・社会との共生』に基づき、環境問題への取り組みを積極的に行っています。このたび、アルミ付き紙容器を含めた古紙リサイクルのさらなる拡大をテトラパックと共同で目指します。本取り組みを通じて、サステナブルな社会の実現を推進します。」 - ゴールドパック株式会社 経営企画部 百瀬淳吾
「ゴールドパックは、企業活動における環境方針として『企業活動と自然・地球環境との融和の実現』を掲げ、循環型社会実現への貢献を目指しています。この再生段ボール活用は、当社の環境方針に合致し、使用後の紙容器がもう一度価値を持って生まれ変わる循環の姿を来場者に届けられることは大きな喜びです。」 - 日本テトラパック株式会社 サステナビリティディレクター 大森悠子
「テトラパック・グループは、2050年までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出をネットゼロにする目標を掲げています。この取り組みは国内初の試みであり、資源循環、環境価値を実感していただけると思います。」
持続可能な未来に向けた取り組み
アルミ付き紙容器のリサイクルは、国際的に見ても高度な技術と回収体制が必要とされます。今後も持続可能な未来に向けて関係各所と協業し、食品・飲料業界でのさらなる普及と消費者への理解促進に取り組んでいく方針です。
日本テトラパックは、2025年大阪・関西万博のプラチナスポンサーに就任しており、持続可能な食品包装を通じて食品ロスの削減や食品安全性の向上を目指す取り組みを紹介する予定です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 実施日 | 2025年4月30日 |
| 参加企業 | 日本テトラパック、王子ホールディングス、ゴールドパック |
| リサイクル対象 | アルミ付き紙容器の古紙 |
| 用途 | 再生段ボール |
| 実用化場所 | EXPO 2025 大阪・関西万博 北欧パビリオン |
このように、アルミ付き紙容器の再生段ボールの実用化は、環境への配慮と持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となります。今後の展開に期待が寄せられています。
参考リンク: