滋賀に新アリーナ誕生！音楽・スポーツ・MICEの拠点が2025年4月に始動

滋賀に音楽・スポーツ・MICEの新アリーナを設置

滋賀県に、新たに音楽、スポーツ、MICE（国際会議や展示会）の開催拠点となるアリーナが建設されることが決定しました。このプロジェクトは、公益財団法人「滋賀レイクスターズ」によって推進され、スローガンは「つくろう！滋賀の夢☆エンタメアリーナ」と名付けられています。目指すは、滋賀県最大規模の6,000～8,000人収容可能なアリーナで、年間100日以上の興行を行い、50～60万人の来場者を見込んでいます。

このアリーナは、地域活性化の起爆剤としての役割を果たすことが期待されており、自然に人が集まる街の中核施設「スマートベニュー」としての機能も持つことになります。公益財団法人「滋賀レイクスターズ」は、アリーナ準備室を設置し、公式WEBサイトとXアカウントを開設しました。これにより、広く情報発信を行い、地域住民や関係者の参加・賛同を募る方針です。

全国で進むエンタメアリーナの建設

エンタメアリーナには、競技用アリーナ（体育館）とエンタメアリーナ（興行）の2種類があり、後者は集客を目的とした設計、設備、アクセスに特化しています。現在、全国各地でエンタメアリーナの建設が進んでおり、沖縄、群馬、千葉、長崎などでは既に稼働を開始しています。2025年4月には神戸GLIONアリーナがオープンする予定で、名古屋や京都でも建設が計画されています。

全国で約20のエンタメアリーナが今後4～5年で続々とオープンする予定で、そのうち約半数が「民設民営」という形での建設が進んでいるのがトレンドとなっています。このような背景の中で、滋賀県にもエンタメアリーナの設置が求められています。

滋賀の夢☆エンタメアリーナの具体的な計画

滋賀県内では、既に競技用アリーナは整備されていますが、エンタメアリーナの計画はこれまで存在していませんでした。しかし、2,000〜5,000人を集客できるイベントが増加しており、潜在的な需要は多くあります。アリーナの建設候補地については、幅広く検討が進められ、アクセス環境や事業スキームの持続可能性が重要視されています。

資金面では、公益財団法人の機能を最大限に活かし、地域住民からの参加や賛同を得るために「民設民営」での実現を目指しています。スローガン「つくろう！滋賀の夢☆エンタメアリーナ」は、多くの人々の思いを集約し、現実的な事業計画を創り出すためのものです。

年間100イベントの内訳

新アリーナでの年間100イベントに関する見込みは以下の通りです。

• 音楽イベント：20～40日
• スポーツイベント：30～50日
• MICEイベント：10～20日

音楽イベントに関しては、イベントプロモーターと提携し、コンサート需要を予測して、客席のキャパシティを3～4段階の可変式に設計することで、精度の高い計画を立てることを目指しています。

スポーツイベントでは、滋賀県内のバスケットボールチーム「滋賀レイクス」やバレーボールチーム「東レ・アローズ」との連携を図り、両クラブにとっての集客性や収益性を確保することが重要です。また、MICEイベントについては、展示会や式典の誘致を積極的に行い、地域発の独自イベントを企画することも視野に入れています。

今後の展望と地域への貢献

今後、1～2年以内に候補地選定を含めた事業計画を完成させ、運営会社の設置など次の段階に進む予定です。多くの県民の参加意識を高めるために、様々なアイデアを募集し、公益財団法人の機能を活用して「アリーナ基金」を集める計画も進行中です。この基金は寄付の税額控除も受けられるため、地域住民の協力を得やすい仕組みとなっています。

滋賀レイクスターズが2007年に設立された際も、地域の支援や協力の輪が広がり、プロスポーツチームの創設とリーグ加盟が実現しました。今回のエンタメアリーナ建設も同様に、地域の皆さまの賛同を得ることで実現できると信じています。

滋賀レイクスターズの概要

公益財団法人「滋賀レイクスターズ」は、2012年7月に設立され、滋賀県内のスポーツと文化の振興を目的としています。具体的な活動内容は以下の通りです。

• 滋賀県内の個人アスリート、スポーツ団体への助成金「レイクスターズ・ファンド」運営
• スポーツ情報誌「レイクスターズマガジン」発行
• 地域クラブ運営（陸上・ローイング・体育遊びなど）
• スポーツボランティア募集・派遣
• スポーツ人材紹介マッチング事業

財団の公式サイトはこちらです。

このように、滋賀県における新アリーナの建設は、音楽、スポーツ、MICEの拠点として地域の活性化に寄与することが期待されています。地域の皆様と共に「夢のアリーナ」を実現していくためのプロジェクトが進行中です。