ロボセンサー技研が7月にRH600シリーズを提供開始、製造業の品質管理を革新
ベストカレンダー編集部
2025年5月1日 05:47
RH600シリーズ提供開始
開催日:7月1日
ロボセンサー技研が新製品『RH600シリーズ』を発表
ロボセンサー技研株式会社(本社:浜松市、英語社名:Robosensor Technologies, Inc.)は、製造現場におけるヒューマンエラーをリアルタイムで検知・削減するための新製品『RH600シリーズ』を発表しました。この製品は、2025年7月より国内外でのサンプル提供を開始する予定です。
『RH600シリーズ』は、独自開発の超高感度センサーとAIを組み合わせて、手作業による工程の見える化と標準化を実現します。特に、自動車部品や精密機器、医療機器などの製造業界において、高度な品質管理が求められる中で、手作業の品質向上に貢献することが期待されています。
触感センシングとAIによる品質管理の革新
『RH600シリーズ』は、微細な振動や圧力変動を数値化し、即時に判定することで、作業者の判断をAIが高精度で支援します。これにより、不良品の流出防止や品質の安定化、作業教育の効率化が図られます。
このシステムは無線設計で、10時間以上の連続使用が可能です。作業者の動きを妨げず、自然な作業環境を維持しながら、リアルタイムでデータを収集し、分析することができます。
主な機能と構成
『RH600シリーズ』は以下の主要コンポーネントで構成されています:
- SHG100(触感センサー手袋):指先に超微細ワイヤー状の触感センサーを特殊縫製した手袋型センサー。作業時の自然な動作を妨げず、高精度な触感情報をリアルタイムで取得可能。
- RBTA510(ウォッチ型無線通信アンプ):Bluetooth 5.2対応の小型ワイヤレス送信機。最大2チャンネルまで同時送信可能で、10時間連続使用が可能。
- S-Kaleid VowL(エスカレイド ボウル、触感-AIと判定システム):短い音の振動波形を学習し、瞬間的な音(振動波)の違いをリアルタイムで正誤判定します。
- RWMON(波形モニタリングソフト):リアルタイムに波形表示、FFT解析、信号判定、波形データ保存機能を搭載。
製品のスペックと用途
『RH600シリーズ』は、以下のスペックを持っています:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| センサー感度 | 10μNレベル(1Nの10万分の1) |
| 計測周波数帯域 | 0.5Hz~22KHz |
| 無線通信距離 | 約10m |
| 連続稼働時間 | 10時間以内(充電可能な単4タイプ2次電池・2本使用時) |
| AI判定種 | 標準で3品種に対応 |
| AI判定時間 | 約0.01秒(100分の1秒) |
この製品は、以下のような用途での活用が期待されています:
- 自動車部品製造ラインでの組立作業監視
- 製造業における作業標準化・品質管理
- 精密機器、医療機器製造における手作業モニタリング
- 製造機器の不具合予兆検出
- 打音検査、インフラの不具合予兆検出
- 海外拠点の作業品質一括モニタリング
ロボセンサー技研の企業情報と今後の展望
ロボセンサー技研株式会社は、2016年8月に創業したハードテックスタートアップ企業で、独自のノイズレス構造を持つ高性能なワイヤー状センサー「ロボセンサー®」を開発しています。触感センシング用の高感度センサーや手袋型触感センサーなどを提供し、200社以上のユーザーに利用されています。
同社は、製造現場の生産性と信頼性の向上を目指し、触感データの活用を進めています。今後も、グローバルな製造拠点における品質向上に貢献することが期待されています。
まとめ
ロボセンサー技研が発表した『RH600シリーズ』は、触感センシングとAIを活用した新たな品質管理システムです。手作業の見える化と標準化を実現し、製造業界におけるヒューマンエラーを減少させることが期待されています。以下に、製品の主要なポイントをまとめます:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | RH600シリーズ |
| 主な機能 | 触感センシング、AIによるリアルタイム判定 |
| 使用時間 | 10時間以上の連続使用 |
| 用途 | 自動車部品、精密機器、医療機器などの品質管理 |
| 企業情報 | ロボセンサー技研株式会社、設立2016年 |
このように、『RH600シリーズ』は製造現場の革新をもたらす製品として、今後の展開が注目されます。
参考リンク: