6月25日開催！岡山大学が古代メソアメリカ文明をテーマにオンラインセミナー

岡山大学高等先鋭研究院の新たな試み

国立大学法人岡山大学は、2021年に設立された高等先鋭研究院の一環として、文明動態学研究所（RIDC）を運営しています。この研究所は、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、人文・社会科学系では初めての研究所です。岡山大学は、地域社会と共に進化し続ける研究を行い、共育共創活動を推進しています。

RIDCでは、研究成果や進行中のプロジェクトについて自由に報告し、意見交換を行う「RIDCマンスリー研究セミナー」を定期的に開催しています。このセミナーは、一般公開される場合とセミクローズドで行われる場合があります。今回は第46回目となるセミナーが、オンラインで開催されることが決定しました。

第46回RIDCマンスリー研究セミナーの詳細

第46回RIDCマンスリー研究セミナーは、以下の詳細で開催されます。興味のある方は、どなたでも参加可能です。

• 日 時：2025年6月25日（水）12:00～13:00
• 開催方法：オンライン（Zoomを使用）
• 題 名：古代メソアメリカ文明における環境変化と戦争
• スピーカー：国立民族学博物館 准教授　市川 彰

本セミナーでは、古代メソアメリカ文明における環境変化と戦争の関係について考察します。具体的には、紀元後8～10世紀にメソアメリカ各地で記録された干ばつの影響と、それが戦争に与えた影響について議論されます。

古代メソアメリカ文明の環境変化と戦争の関係

古代メソアメリカ文明は、現在のメキシコや中米諸国に広がっていた文明であり、環境変化が戦争にどのように影響したかを探ることは、歴史の理解を深めるために重要です。紀元後8～10世紀に起こった干ばつは、環境悪化を引き起こし、これが戦争の引き金となったと考えられています。

しかし、最近の研究では、干ばつの影響が地域ごとに異なることが指摘されており、必ずしも干ばつが戦争を引き起こすわけではないという見解も存在します。本セミナーでは、メキシコ合衆国オアハカ州リオ・ビエホ遺跡の発掘調査を基に、干ばつと戦争の因果関係について深く掘り下げていく予定です。

参加方法と注意事項

このセミナーは無料で、どなたでも参加することができます。参加希望者は、2025年6月24日（火）12:00までに、以下のURLからお申し込みください。申し込み後、参加用URLが送付されます。

申し込みフォーム

また、セミナーの詳細については、ポスターが用意されています。ポスターは以下のリンクからダウンロードできます。

ポスターのダウンロード

過去のRIDCマンスリー研究セミナーの紹介

岡山大学文明動態学研究所では、これまでにも多くの興味深いテーマでRIDCマンスリー研究セミナーを開催してきました。以下に、過去のセミナーの一部を紹介します。

• 第3回「日本史研究と地域史研究のはざま―生存の「関係・空間」の歴史学―」
• 第6回「プリント化する伝統織物－インドネシア、バリ島紋織をめぐるオーセンティシティとアイデンティティ－」
• 「経済状況が主観的ウェルビーイングに与える影響 －年齢階級・都道府県別クロス・セクション分析－」
• 「「モノのやりとり」をめぐる認識の齟齬ともつれあい ートンガにおける他者接触の事例からー」

これらのセミナーは、研究者や学生、一般の方々にとっても多くの学びを提供し、知識の交流を促進しています。

まとめ

岡山大学高等先鋭研究院の文明動態学研究所（RIDC）による第46回マンスリー研究セミナー「古代メソアメリカ文明における環境変化と戦争」は、2025年6月25日にオンラインで開催されます。参加は無料で、事前申し込みが必要です。古代文明の研究を通じて、環境と戦争の関係について新たな視点を得る貴重な機会となるでしょう。

このセミナーを通じて、古代メソアメリカ文明の研究が進展し、学術的な知見が深まることが期待されます。