2025年5月7日から始まる青森県三戸町のサツマイモ産地化プロジェクト
ベストカレンダー編集部
2025年5月7日 09:49
三戸町サツマイモ産地化
開催日:5月7日
青森県三戸町でのサツマイモ産地化に向けた新たな挑戦
株式会社CREATE AGRI(以下、当社)は、2025年5月7日に青森県三戸町への事業参入を決定したことを発表しました。これに伴い、三戸町との間で農業振興を目的とした連携協定を締結し、地域と連携して新たなサツマイモの産地化に取り組むこととなります。
当社は「農業=わくわく」というビジョンのもと、農業関連事業を展開しています。今回の参入は、三戸町の農業の新たな可能性を探るものであり、地域の活性化にも寄与することを目指しています。
背景と目的
近年、三戸町では高齢化や気候変動の影響を受け、新たな作物への転換が求められています。特に、青森県では温暖化対策が進まない場合、21世紀末には平均気温が約4.7℃上昇すると予測されており、この影響でサツマイモの栽培適地が北上していることが報告されています。
かつて葉タバコの産地であった三戸町は、これらの環境変化を踏まえ、サツマイモの栽培に適していると判断し、青森県初のサツマイモ産地化に向けた取り組みを本格的に開始します。2025年には2ヘクタールでの栽培をスタートし、今後順次拡大を予定しています。
苗生産と貯蔵環境の整備
当社は寒冷地に適したサツマイモの苗生産にも取り組み、安定的に苗を確保できる体制を整えます。また、葉タバコ用の空き倉庫を活用し、貯蔵環境の整備も進めてまいります。これにより、サツマイモの生産が円滑に行えるようにすることが目標です。
三戸町の農業の新たな可能性を広げるため、地域の農業振興に貢献することが期待されています。
連携協定の内容
2025年4月10日、青森県三戸町と株式会社CREATE AGRIは、農業経営の発展および地域活性化を目的とした連携協定を締結しました。この協定により、両者はそれぞれの資源と技術を活かし、地域おこし協力隊への農業技術支援や新規作物の試験栽培、新たな加工品の開発、情報発信によるブランド力向上など、多岐にわたる取り組みを推進します。
具体的な取り組み内容は以下の通りです:
- 地域おこし協力隊への農業技術支援
- 新規作物の試験栽培
- 新たな加工品の開発
- 情報発信によるブランド力向上
新たな名産品の開発
サツマイモに加え、当社は栽培適性が高く今後の需要拡大が見込まれる夏秋ケールや白ナスの栽培にも取り組み、新たな作物の可能性を模索します。さらに、町内の特産品を活かした加工品の商品開発にも注力し、完成した商品はふるさと納税への出品をはじめ、販路の拡大を図ります。
この取り組みにより、農業の活性化とともに、ふるさと納税の寄附額増加にも貢献することを目指しています。
地域おこし協力隊との連携
今回のサツマイモ産地化プロジェクトでは、地域おこし協力隊と連携し、地域と密着した体制を構築します。協力隊メンバーの地域定着を促進するために、当社独自の研修プログラムを実施し、将来的な三戸町内で活躍できる農業の担い手の育成にも取り組んでいきます。
三戸町農林課のコメント
三戸町の農業は、水稲、野菜、葉たばこ、果樹、畜産などを組み合わせた複合経営を行ってきました。特に葉たばこは、生産額日本一を数回記録するほどの基幹作物でしたが、JTによる減産により、栽培面積は急激に減少しています。
町では新規作物として産地が北上しているサツマイモに注目し、情報収集を進める中で、株式会社CREATE AGRIとの出会いにより、サツマイモの試験栽培を実施しました。今後、三戸町でのサツマイモ栽培の普及を図る上で、株式会社CREATE AGRIの参入は大きな期待を寄せています。
株式会社CREATE AGRIについて
株式会社CREATE AGRIは、東京都に本社を置く企業で、農産物の生産や加工品の開発販売、耕作放棄地の開墾などを行っています。設立は2023年10月で、三戸支店も青森県三戸郡に開設されています。
企業の詳細情報は以下の通りです:
| 企業名 | 株式会社CREATE AGRI |
|---|---|
| 代表者 | 高橋幹太 |
| 所在地 | 東京都西東京市南町2‐8‐9、三戸支店:青森県三戸郡三戸町同心町古間木平34−5 |
| 設立 | 2023年10月 |
| 事業内容 | 農産物生産、農産物加工品開発販売、耕作放棄地開墾等 |
| HP | https://www.createagri-corp.com/ |
このように、株式会社CREATE AGRIは三戸町でのサツマイモ産地化に向けて様々な取り組みを行い、地域の農業の活性化を図ることを目指しています。今後の展開が注目されます。