amptalkのAIロープレツール「amptalk coach」が5月7日より正式提供開始
ベストカレンダー編集部
2025年5月7日 11:42
amptalk coach提供開始
開催日:5月7日
AIロープレツール「amptalk coach」の正式提供開始
amptalk株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:猪瀬竜馬)は、営業人材の即戦力化と育成の標準化を支援するAIロープレツール「amptalk coach(アンプトーク・コーチ)」を、2025年5月7日より正式に提供開始しました。このサービスは、企業独自の営業資料や事例を生成AIにインプットし、営業パーソンがAIと対話形式で“いつでも”実践型の商談ロールプレイングを行える育成支援ソリューションです。
営業組織における人手不足が加速するなか、企業には“採用する”だけでなく“育てる力”が問われています。しかし、現場ではOJTの限界や教育リソースの慢性的不足、育成の属人化といった課題が深刻化しており、特に“最も効果的”とされるロールプレイング研修の実施が難しくなっています。
「amptalk coach」の開発背景と目的
新年度を迎え、多くの新卒社員が営業現場へと配属される一方で、中途採用者や第二新卒の受け入れも進み、現場の育成負荷はますます高まっています。育成の質と再現性を両立させることは難しく、「営業人材の即戦力化」はあらゆる企業に共通する経営課題となりつつあります。日本の営業育成を取り巻く構造的な変化・課題には以下のようなものがあります。
- 2040年までに日本の労働人口は約1,100万人減少するとの推計があり、営業現場においても生産性向上が不可欠です。
- 2025年春には約45万人以上の新卒社員が社会に出ているとされ、配属先となる営業現場の教育力の差が成長に直結します。
- 従来の営業教育はOJTや属人的なノウハウ共有に依存しており、再現性のある仕組み化が難しい状況が続いています。
- 「成長実感や育成環境の整備」が早期離職の原因の第1位です。
これらの課題に対し、生成AIの発展により「スケーラブルなトレーニング環境」の実現が可能となりつつあります。amptalkは、営業現場の“育成格差”や“時間の壁”を超える持続可能な育成モデルの構築に取り組み、本サービスの正式リリースに至りました。
「amptalk coach」の概要と特徴
「amptalk coach」は、実際の営業現場で活用されている資料・トークスクリプト・事例などをAIにインプットし、トレーニング相手として設定することができます。営業担当者は、想定顧客のペルソナや商談シナリオに応じて、AIとリアルな対話形式で商談ロールプレイングを行うことが可能です。
営業現場で最も時間を割きづらい「ロープレ」を、マネージャーの代わりにAIが実施することで、新人・若手が自律的に繰り返し学べる環境を提供し、マネージャーの育成負担を大幅に軽減します。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| レスポンススピード | 人間に近い対話体験を提供し、自然なテンポで返ってくるAIとの対話によって、実際の顧客との会話のようなトレーニングが可能です。 |
| トレーニングコースの設計 | 想定顧客のペルソナや商談シナリオをもとに、企業独自のトレーニングコースを設計可能です。 |
| ロープレのスコアリング | AIが自動でロープレをスコアリングし、再現性のある定量的な育成指標を提供します。 |
| トレーニング状況の可視化 | ダッシュボードで個人・チームごとのトレーニング進捗や改善傾向を把握可能です。 |
導入企業のコメントと期待
「amptalk coach」のベータ版は、富士通株式会社やNTTビジネスソリューションズ株式会社に導入され、現場での実践的な育成効果が期待されています。以下は、導入企業からのコメントです。
- 富士通株式会社 カスタマーグロース戦略室 マネージャー 吉原一博氏
- 当社のデジタルセールス組織は新規開拓を専門としており、デジタルを駆使しながら質の高い商談創出を目指しています。今回の「amptalk coach」ベータ版は、Enablementにおける生産性と質担保へのチャレンジとして導入しました。
- NTTビジネスソリューションズ株式会社 スマートビジネス営業部 スマートビジネス推進部門 カスタマーリレーション担当部長 竹谷 和也氏
- 我々は中堅/中小企業のお客様向けのインサイドセールスを所掌していますが、AIツールの持つ可能性に着目しています。AIロープレツールは、業務遂行に不足するスキルや経験を補完してくれるものとして期待しています。
今後の展望と特許取得
今後、amptalkは電話・商談解析ツール「amptalk analysis」とAIロープレツール「amptalk coach」の連携を高めていく予定です。これにより、導入企業ごとにより実際に近い形でAI顧客とのロープレを実現し、さらなる営業人材の育成をサポートしていきます。
また、amptalkは以下の特許を取得しています。
- Salesforce等のデータに基づくペルソナや資料の設定(特許第7644945号)
- 資料データベースとの連携(特許第7644946号)
これにより、実際の顧客データに基づいたリアルな商談ロールプレイが実現されます。
まとめ
「amptalk coach」は、営業人材の育成を支援するために開発されたAIロープレツールであり、企業の営業組織における育成の質と効率を向上させることを目的としています。これにより、営業パーソンは自律的に学び続けることができ、マネージャーの負担を軽減することが期待されます。
| 要点 | 詳細 |
|---|---|
| 提供開始日 | 2025年5月7日 |
| 対象企業 | 富士通株式会社、NTTビジネスソリューションズ株式会社 |
| 主な機能 | リアルな商談ロールプレイ、トレーニングコース設計、AIによるスコアリング、トレーニング状況の可視化 |
| 特許取得 | ペルソナ設定、資料データベースとの連携 |
このように、amptalk coachは営業組織の育成に革新をもたらすツールとなることが期待されます。
参考リンク: