フジクラ、2025年3月期決算発表と6月27日の株主総会での配当増額を提案
ベストカレンダー編集部
2025年5月13日 16:47
フジクラ決算発表
開催日:6月27日
フジクラの2025年3月期決算短信の概要
フジクラは、2025年3月期の決算短信を発表しました。この発表は、2025年5月13日14時10分に行われ、同社の連結業績について詳細な情報が提供されています。フジクラグループの売上高は9,794億円で、前年同期比22.5%の増加を記録しました。また、営業利益は1,355億円、経常利益は1,372億円、親会社株主に帰属する当期純利益は911億円と、いずれも前年同期と比較して大幅な増加を見せています。
これらの数字は、情報通信事業部門における需要の増加が大きく寄与していることを示しています。特に、売上債権や棚卸資産などの流動資産が増加したことが、総資産の増加に繋がっています。2025年3月期末の総資産は8,303億円で、前連結会計年度末と比較して1,064億円の増加が見られました。
負債と純資産の状況
同時に、負債の部も増加しています。2025年3月期末の負債総額は3,950億円で、前連結会計年度末と比較して377億円の増加が見られました。この増加は、情報通信事業部門における需要増に伴う支払債務の増加が主な要因です。
一方、純資産は4,353億円で、前連結会計年度末と比較して687億円の増加がありました。この増加は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上によるものです。これにより、フジクラは安定した財政基盤を維持しています。
2026年3月期の業績予想
続いて、2026年3月期の業績予想についても言及されています。売上高は9,570億円(前年同期比2.3%減)、営業利益は1,220億円(同10.0%減)、経常利益は1,260億円(同8.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は900億円(同1.2%減)と予想されています。これらの数値は、為替や米国関税政策の影響を受けるものの、情報通信事業部門でのデータセンタ向けの需要が引き続き伸長する見通しであることを示しています。
情報通信事業が今後も成長を続ける中で、フジクラは新たなビジネスチャンスを追求し、持続可能な成長を目指していく方針です。
配当政策と投資単位の引下げ
フジクラは、2025年3月期の期末配当についても発表しました。2025年6月27日に開催予定の定時株主総会において、以下の通り提案することを決議しました。
| 基準日 | 1株当たり配当金 | 配当金総額 | 効力発生日 | 配当原資 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月31日 | 66円50銭 | 18,381百万円 | 2025年6月30日 | 利益剰余金 |
この配当は、前回予想から20円の増配となり、年間配当は1株当たり100円(中間配当33.5円、期末配当66.5円)となる見込みです。フジクラは、業績状況や1株当たり利益水準、将来の事業展開を踏まえた内部留保等を総合的に考慮し、配当性向30%を目安とした利益還元を行う方針を示しています。
さらに、フジクラは投資単位の引下げについても言及しています。これは、投資家層の拡大と株式市場の活性化を図るための重要な施策の一つと認識されています。現在のところ、具体的な施策やその時期は未定ですが、株式市場の動向や株価、株主構成の変化への影響等を総合的に勘案し、慎重に検討を続けていく意向です。
まとめ
フジクラの2025年3月期の決算短信は、売上高や利益が大幅に増加したことを示しており、情報通信事業部門の成長が顕著です。また、2026年3月期の業績予想も発表され、今後の展望が示されています。配当政策についても、増配が提案されており、株主還元に対する姿勢が伺えます。
以下に、今回の決算短信の主要なポイントをまとめます。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,794億円 | 9,570億円 |
| 営業利益 | 1,355億円 | 1,220億円 |
| 経常利益 | 1,372億円 | 1,260億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 911億円 | 900億円 |
| 期末配当金 | 66円50銭 | – |
| 年間配当金 | 100円 | – |
フジクラの今後の成長に注目が集まります。
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