池坊専宗が写す京都の伝統工芸、写真集が5月25日に発売
ベストカレンダー編集部
2025年5月14日 11:08
写真集発売
開催日:5月25日
華道家・池坊専宗が写す、66の工房と匠の技
2025年5月25日に刊行される写真集『よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use』は、華道家であり写真家の池坊専宗氏が京都の伝統工芸の66工房を巡り、その匠の技に焦点を当てた作品です。このプロジェクトは、京都伝統産業ミュージアムが協力し、クラウドファンディングによる支援を受けて実現しました。
本書では、平安京の建都以来1200年以上にわたる京都の伝統工芸の歴史を背景に、工芸士や職人たちが切磋琢磨しながら生み出してきた素晴らしい技術と文化を紹介します。近年、生活様式の変化により伝統工芸が危機に瀕している中で、池坊専宗氏は66の工房を訪れ、匠の技を写真に収め、全国および世界にその魅力を発信することを目指しています。
写真集の内容と特徴
本書『よい使い手 よい作り手』は、A4判160ページ、4色カラーで構成されています。内容は以下の通りです:
- 池坊専宗氏が撮影した66工房の匠の技と伝統工芸品の掲載
- 各工房ごとの随想録を池坊専宗氏が執筆
- 井上安寿子氏、金剛龍謹氏、Julia Yamane氏との対談を収録
- 66品目の伝統工芸品を日本語と英語で紹介
これにより、読者は京都の伝統工芸の深い世界を感じ取ることができるでしょう。特に、工房ごとの随想録は、池坊専宗氏の視点から工芸の魅力を伝える貴重な内容となっています。
クラウドファンディングの成功と支援の詳細
本書の制作にあたっては、クラウドファンディングを通じて多くの支援を受けました。実施期間は2024年3月20日から6月19日までで、合計425件の支援が集まり、総額は8,048,000円に達しました。このプロジェクトは、池坊専宗氏を起案者とし、株式会社WGD京都が企画を担当しました。
支援者には、以下のリターンが用意されています:
- 池坊専宗氏のお礼状
- 写真集
- 池坊専宗氏の生け花教室参加権
- 専宗氏が描いた扇子
- 8名の伝統工芸士が提供する工芸品
このような支援を通じて、伝統工芸の継承と発展に寄与することを目指しています。
販売情報と著者プロフィール
写真集『よい使い手 よい作り手』は、2025年5月25日(日)に発売されます。販売価格は8,500円(税別)で、以下の場所で購入することができます:
- 京都伝統産業ミュージアム(京都市左京区)
- 京都 蔦屋書店(京都市下京区)
- 日本華道社(京都市中京区)
- オンライン販売(送料別途):MOCAD ONLINE SHOP、Amazonなど
著者の池坊専宗氏は、華道家元池坊の次期家元であり、華道や写真の分野で幅広く活動しています。彼は、日常の美しさを写真や文筆を通じて伝え続けています。
また、井上安寿子氏や金剛龍謹氏など、著名な伝統文化の担い手との対談も収録されており、彼らの視点からも伝統工芸の魅力を知ることができるでしょう。
まとめ
写真集『よい使い手 よい作り手』は、京都の伝統工芸の魅力を余すところなく伝える一冊です。池坊専宗氏が66の工房を訪れ、匠の技を写真に収めたこの作品は、伝統工芸の継承を目指す重要なプロジェクトです。クラウドファンディングによる支援を受け、多くの人々の協力のもとに実現したこの写真集は、今後の伝統文化の発展に寄与することでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use |
| 発売日 | 2025年5月25日 |
| 価格 | 8,500円(税別) |
| ページ数 | 160ページ |
| 販売場所 | 京都伝統産業ミュージアム、京都 蔦屋書店、日本華道社、オンライン |
| 支援総額 | 8,048,000円 |
このように、池坊専宗氏の新たな試みが、伝統工芸の未来を切り拓く一助となることが期待されます。