ZAICOが2億円の資金調達を実施、AIとIoTで在庫管理の自動化を推進
ベストカレンダー編集部
2025年5月14日 11:44
ZAICO資金調達
開催日:5月14日
ZAICO、2億円の資金調達を実施
株式会社ZAICO(本社:山形県米沢市、代表取締役:田村壽英)は、2025年5月14日に日本政策金融公庫から新株予約権付融資(スタートアップ支援資金)として2億円を調達したことを発表しました。この資金調達により、ZAICOの累計資金調達額は6億円に達しました。
ZAICOは、クラウド在庫管理システム「zaico」を開発・提供しており、今後はこの資金を活用してさらなる技術開発や人材採用に投資し、IoTやAIを駆使した在庫管理および受発注業務の自動化を目指していく方針です。
資金調達の詳細
今回の資金調達に関する概要は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 金融機関 | 日本政策金融公庫 |
| 融資制度 | 新株予約権付融資(スタートアップ支援資金) |
| 融資総額 | 2億円 |
| 資金用途 | 在庫管理および受発注業務の自動化ソリューションの開発・提供 |
新株予約権付融資は、日本の経済成長や社会課題の解決を先導するスタートアップ企業が利用できる融資制度であり、ZAICOもその条件を満たしています。
資金調達の背景とZAICOのビジョン
ZAICOは、これまでに累計18万社以上に利用されているクラウド在庫管理システム「zaico」を提供しています。ユーザーからは「モノの数量の変化や受発注の管理が効率化できた」という声が寄せられていますが、ZAICOが目指す最終的なゴールは「在庫管理をする人」を世の中からなくし、「モノの情報のインフラ」となることです。
そのため、ZAICOは在庫管理およびその周辺業務の完全自動化を目指し、AIやIoT技術を活用したソリューション開発に力を入れています。
具体的な資金用途とプロダクト開発
今回調達した資金は、主に以下の二つのプロダクト開発に使用されます。
- IoT、AI技術を使った「在庫管理の自動化」ソリューションの開発
ZAICOは、モノの重量で在庫数を自動管理するIoT重量計「ZAICON」をはじめ、棚からモノを出し入れすると自動的に数を増減する「Z-SHELF」、スマホを空間にかざすだけで在庫数を可視化する「Z-AR」など、在庫管理を自動化する「Zシリーズ」の開発にも注力しています。 - 受注・発注業務を効率化する新たなプロダクト開発
ZAICOは、在庫管理の隣接領域である受注・発注業務を自動化する新たなネットワークサービス「zaicoサプライチェーンマネジメント」(ZSCM)の開発を強化します。ZSCMを活用することで、事業所ごとのローカルな管理だけでなく、社会全体のモノのやりとりをより効率化することが可能になります。
ZSCMは、zaico上で「在庫管理」と「受注・発注」を一貫して行い、必要に応じて取引先の在庫状況を共有することで、モノの受発注が自動で行えるネットワークです。現在、一部のお客様に協力いただき、ZSCMの試験運用に向けた開発が進行中です。
ZAICOの今後の展望
ZAICOの代表取締役・田村壽英氏は、今回の資金調達により社会からの信任を得られたことを喜ばしく感じていると述べています。また、地方(山形県)発のスタートアップとしての希少性や「在庫管理の課題解決」という事業内容への評価が寄せられたことも強調しています。
ZAICOの存在目的は、単なる在庫管理ツールの開発ではなく、「モノの情報のプラットフォーム」を提供することです。今後は、さらなる技術開発や人材採用に投資し、企業や社会に向けて価値提供ができるプロダクトを短期間で着実に実現していく考えです。
ZAICOの会社概要
ZAICOは、2016年に設立され、クラウド在庫管理システム「zaico」を開発・販売しています。以下はZAICOの基本情報です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立 | 2016年10月18日 |
| 代表取締役 | 田村 壽英 |
| 事業概要 | クラウド在庫管理システム「zaico」の開発および販売 |
| URL | https://www.zaico.co.jp/ |
| 本社所在地 | 山形県米沢市大字花沢331番地 |
ZAICOは、今後も「モノの情報を集め、整え、提供することで、社会の効率を良くする」というミッションのもと、在庫管理の省人化・自動化に取り組んでいきます。
参考リンク: