高藏蒸留所のウイスキーがTWSC2025で金賞!茨城発の新星が輝く
ベストカレンダー編集部
2025年5月15日 14:51
高藏ウイスキー金賞受賞
開催日:5月15日
高藏蒸留所のウイスキーが金賞を受賞
茨城県水戸市に位置する明利酒類株式会社が、約60年ぶりに復活させた高藏蒸留所のウイスキー「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」が、2025年5月15日に発表された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025」(TWSC)において、洋酒部門で金賞を受賞しました。この受賞は、高藏蒸留所のファーストリリースとなる1年物のニューボーンウイスキーが、世界中のウイスキー及びスピリッツの審査を経て達成した快挙です。
また、同部門に出品された「高藏 NEW MAKE THE FIRST DROP」も銅賞を受賞し、高藏蒸留所の品質の高さが証明されました。
高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISHについて
金賞を受賞した「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」は、明利酒類の160年以上の歴史と知見を結集した自信作です。このウイスキーは、特に酵母の量を3倍、発酵期間を倍以上に設定することで、より洗練された味わいを実現しています。
このウイスキーは、明利酒類のフラッグシップ商品である「百年梅酒」を熟成させたプラムワイン樽の原酒を中心にブレンドされており、香りにはプラムの軽やかさ、味わいにはレーズンの甘みが感じられ、最後にはスパイシーな余韻が残ります。
加藤喬大のコメント
高藏蒸留所の常務取締役である加藤喬大氏は、「1952年に私の曾祖父と職人たちによって立ち上げられた蒸留所の歴史を、火災で途絶えさせてしまったが、志を継いで復活させることができた。初回のリリースで金賞を獲得できたことは大変嬉しく、全員で喜びを分かち合っている」と語っています。
さらに、今年は茨城県産のピート麦芽を使用し、オリジナル酵母での醸造にも挑戦する予定で、2026年夏には「高藏シングルモルト」の発売を予定しています。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)とは
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)は、日本のウイスキー文化を発展させるために設立された品評会で、日本で唯一のウイスキー及びスピリッツの審査機関です。ウイスキー評論家の土屋守氏が実行委員長を務め、国内外の高品質なウイスキーやスピリッツを発信することを目的としています。
2019年に始まったこのコンペティションは、2020年から焼酎・泡盛部門も新設され、過去6回で洋酒部門には3,178本、焼酎・泡盛部門には1,283本がエントリーされ、合計4,461本が参加しています。
明利酒類のウイスキー造りの歴史
明利酒類のウイスキー造りは、江戸時代に初代が「酒造りに最適な水」を求めて全国を巡り、旧水戸藩の地に辿り着いたことから始まりました。1952年、創業者・加藤高藏と情熱溢れる職人たちによってウイスキー造りがスタートしましたが、10年後に発生した火災によりウイスキー免許を焼失し、製造から撤退を余儀なくされました。
その後、約60年の間に明利酒類は清酒酵母の独自開発を行い、全国240以上の酒蔵にその技術を提供し続け、発酵技術を磨いてきました。2022年にはウイスキー製造免許を再取得し、新たに高藏蒸留所を設立しました。
高藏蒸留所の独自性
高藏蒸留所は、水戸の豊かな水脈を活かしたウイスキー造りにこだわり、地下から湧き出るマグネシウムを豊富に含む水を使用しています。また、気候条件もウイスキーの熟成に影響を与え、夏は暑く、冬は寒い水戸の環境で熟成されたウイスキーは、独自の風味を持っています。
さらに、明利酒類は独自の酵母を開発し、フルーティな味わいを追求するための研究を重ねています。ミズナラ樽をはじめ、さまざまな樽での熟成を行い、個性豊かなウイスキーを生み出しています。
高藏ウイスキーシリーズのラインナップ
高藏蒸留所では、以下のようなラインナップを展開しています。
- TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH
内容量:700ml
小売価格:4,500円(税別)
アルコール度数:46% - TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH
内容量:700ml
小売価格:6,000円(税別)
アルコール度数:46%
まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 受賞名 | 金賞(TWSC2025) |
| 製品名 | 高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH |
| 製造者 | 明利酒類株式会社 |
| 設立年 | 1952年(復活2022年) |
| 所在地 | 茨城県水戸市 |
高藏蒸留所のウイスキーは、長い歴史と独自の技術を背景に、これからも注目される存在となるでしょう。ウイスキー造りに対する情熱とこだわりが、今後の製品にも反映されることが期待されます。