5月11日から「hotel around TAKAYAMA」で宿泊客の衣類寄付がスタート

衣類寄付開始

開催日:5月11日

衣類寄付開始
宿泊客が不要な衣類をどうやって寄付するの?
宿泊客は客室内のオープンクローゼットにある「不用品寄付シール」を衣類に貼ることで寄付の意思表示ができます。
寄付された衣類はどこに行くの?
寄付された衣類は高山市社会福祉協議会を通じて、岐阜市のNPO法人に届けられ、必要とされる方々に渡ります。

宿泊客の不要衣類を寄付する新たな取り組み

株式会社グリーンズが運営する「hotel around TAKAYAMA」は、2025年5月11日(日)より、宿泊客が不要になった衣類や靴を地域の慈善団体に寄付できる仕組みを導入しました。この取り組みは、特にインバウンド旅行者が旅行中に新品同様の衣類や靴を客室に残して帰るケースが増えていることを背景にしています。

宿泊客の「寄付したい」という声を受けて始まったこの仕組みは、スタッフの遺失物の保管や管理、廃棄にかかる業務負担を軽減すると同時に、地域社会や環境への貢献を目指しています。また、高山市社会福祉協議会を通じた寄付の仕組みとしては、当ホテルが初の連携事例となります。

「hotel around TAKAYAMA」で宿泊客の不要衣類を寄付高山市社会福祉協議会を通じた初の寄付連携 画像 2

寄付システムの詳細

この寄付システムでは、宿泊客が客室内のオープンクローゼットに設置された「不用品寄付シール」を利用します。このシールは5枚入りでS字フックが付いており、宿泊客は寄付を希望する衣類にシールを貼ることで意思表示を行います。

チェックアウト後、客室清掃スタッフが寄付対象物を回収し、専用ボックスに保管します。一定量が集まり次第、高山市社会福祉協議会および救援衣料・フードチャリティー実行委員会を通じて、岐阜市のNPO法人へ寄付され、必要とされる方々にお届けされます。

  • 寄付対象: 衣類・靴・防寒具・タオルケットなど再利用可能なもの
  • 寄付見込み: 月10件程度

環境問題と福祉課題の解決を目指す

日本では年間約51万トンの衣類が廃棄されており、その多くは焼却処分によって環境負荷を生んでいます(環境省2020年推計)。また、厚生労働省の調査によれば、国内には2,591人の路上生活者が確認され、生活困窮者は200万人を超えるとされています。

このような現状に対して、ホテルでの取り組みは遺失物の廃棄にかかる業務負担を軽減するだけでなく、宿泊者が社会貢献に参加できる新たな形として、資源の有効活用や地域との連携強化にも寄与します。

「GOOD LOCAL」を形にする

「hotel around TAKAYAMA」は、「旅人と飛騨高山のGOOD LOCALな出会いを紡ぐ」をコンセプトに、人・食・文化・体験などとのつながりを大切にし、地域に根ざした滞在を提供しています。この寄付活動もその一環として、旅行中に不要となった衣類や靴を、お客様の“想い”とともに地域の支援を必要とする方々へ届ける取り組みです。

ホテルとお客様、そして地域が協力し合うことで、小さな善意が大きな循環となり、「GOOD LOCAL」の価値を育んでいきます。旅先での何気ない選択が、誰かの支えとなることを目指しています。

連携団体の紹介

「救援衣料・フードチャリティー実行委員会」は、1981年に設立された高山市の市民団体であり、地域に寄せられた善意を必要とされる方々につなぐ役割を担っています。彼らの活動は、地域貢献の重要な一部となっており、今回の寄付活動においても重要なパートナーとなっています。

株式会社グリーンズについて

株式会社グリーンズは、46ヵ国以上、7,500軒以上のホテルチェーンのグローバルブランドを擁する「チョイスブランド」と、60年以上のホテル運営の実績を持つ「オリジナルブランド」とのシナジーで、中間料金帯のグローバルブランドのホテルチェーンで唯一全国展開に成功しています。

同社は「TRY!NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」を経営ビジョンに掲げており、地域社会への奉仕と貢献を企業目的の一つとして、地域に密着した社会貢献活動や事業を通じての環境活動などを行っています。企業の社会的責任を果たすため、今後も真摯にサステナビリティ推進活動に取り組む方針です。

まとめ

項目 内容
取り組み開始日 2025年5月11日
寄付対象 衣類・靴・防寒具・タオルケットなど
寄付見込み件数 月10件程度
連携団体 高山市社会福祉協議会、救援衣料・フードチャリティー実行委員会
企業名 株式会社グリーンズ

このように、宿泊客の不要衣類を地域に寄付する取り組みは、地域貢献と環境配慮を実現する新たな形として注目されています。グリーンズは今後も、地域社会とのつながりを大切にしながら、持続可能な社会の実現に向けた活動を続けていく方針です。

参考リンク: