後藤瑞穂の個展が6月3日から京都で開催、歴史と日常を繋ぐ作品が展示
ベストカレンダー編集部
2025年5月19日 10:26
後藤瑞穂個展開催
開催期間:6月3日〜6月23日
後藤瑞穂の個展「憶えている景色、見た事があるレモン」開催概要
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、2025年6月3日(火)から6月23日(月)までの期間、アーティスト後藤瑞穂の個展「憶えている景色、見た事があるレモン」が開催されます。この展覧会では、過去と現在を繋ぐ見えない線を描く作品が展示され、観覧者に新たな視点を提供します。
後藤瑞穂は、現在女子美術大学大学院に在学しながら、歴史的な出来事と日常の身近なものをリンクさせた絵画作品を手掛けています。彼女は、過去の出来事を遠い記憶として捉えるのではなく、自らの生活や思考にどう影響を与えているのかを問いかけるアプローチを取っています。
展覧会のテーマとアプローチ
本展では、「似ているもの」をキーワードに、ホロコーストや日本の植民地支配といった歴史的な出来事と、現在の社会における類似点や既視感に焦点を当てています。後藤は、歴史の暴力が今日の私たちの日常にどのように溶け込んでいるのかを描き出し、観覧者に深い考察を促します。
具体的な作品例として、《パンをつかむ》や《靴下、マンゴー》などがあり、これらの作品は日常の瞬間を捉えながら、歴史的な背景を反映しています。作品の背後には、道で倒れている女性や、棒を持つ男性、地面を掘る人々などの姿が描かれ、異なる場所での出来事に共通する感覚が表現されています。
アーティストのプロフィール
後藤瑞穂は、2023年に女子美術大学美術学科洋画専攻を卒業し、現在は大学院に在学中です。彼女は、過去の展覧会や受賞歴を持ち、様々なグループ展や個展に参加しています。
- 2025年:グループ展「Reframing-絵画再考」ARTDYNE(東京)
- 2024年:個展「アボカドを拾う、本を持つ」下北沢アーツ(東京)
- 2023年:IDEMITSU Art Award展 2023 国立新美術館(東京)
- 2022年:神奈川県美術展 入選
彼女の作品は、歴史的なテーマを扱いながらも、日常の一部として感じられるような表現が特徴です。
展示作品と販売について
本展に出展される作品は、会場にて2025年6月3日(火)10:00より販売が開始されます。また、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」では、2025年6月9日(月)10:00から6月29日(日)20:00の期間に販売される予定です。なお、プレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することもありますので、注意が必要です。
展示される作品は、以下のようなものが含まれます:
| 作品名 | サイズ | 技法 | 制作年 |
|---|---|---|---|
| パンをつかむ | F3(220×273mm) | キャンバスに油彩 | 2025年 |
| 靴下、マンゴー | F10(455×530mm) | キャンバスに油彩 | 2025年 |
京都 蔦屋書店の特徴とアクセス
京都 蔦屋書店は、京都髙島屋S.C.[T8]の5階および6階に位置し、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場として知られています。約6万冊の書籍や、日常のアートピースとなる文具や工芸品が取り揃えられ、フロア内には注目の現代アート作品も展示されています。
また、約120席のSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして利用可能で、居心地の良い空間を提供しています。営業時間は10:00から20:00までで、最終日のみ17:00閉場となります。
アクセス情報は以下の通りです:
- 住所:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
- 電話番号:075-606-4525
まとめ
後藤瑞穂の個展「憶えている景色、見た事があるレモン」は、過去と現在を繋ぐ見えない線を描く作品を通じて、観覧者に深い考察を促す展覧会です。歴史的な出来事と日常の感覚をリンクさせた作品が展示され、アートを通じて私たちの生活や思考に新たな視点を与えることを目指しています。
以下に、展示内容の要点をまとめます:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 展覧会名 | 憶えている景色、見た事があるレモン |
| 会期 | 2025年6月3日(火)~6月23日(月) |
| 展示時間 | 10:00~20:00(最終日のみ17:00閉場) |
| 会場 | 京都 蔦屋書店 6F ギャラリーウォール |
| 入場料 | 無料 |
この展覧会により、アートが持つ力を再認識し、過去の出来事から学び、現在の生活にどう活かすかを考える機会となるでしょう。